四日市:(三重川)五十三次の代表作の一つ。強風に菅笠を飛ばされた旅人がつんのめりそうになりながら慌てて追いかけている。まるで短距離走のダッシュのようだ。転がるように飛ぶ菅笠めがける手に必死さが伝わる。橋の上では、旅人が合羽を吹き飛ばされないように懸命に体を縮めて押さえている。合羽裾が長く靡いている。柳の木も風に吹かれて大きく舞っている。左側には、帆柱と家々の屋根が見える。
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(C) Katumasa Ohbayashi