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「’21年秋」 11月の声を聞くとさすがに寒さが身に沁みるようになってきました。 コロナは不思議に幸運にも感染者が激減してきました。8月20日あたりにピークをつけ少しずつ減少に転じ9月に入ると一気に激減のスピードを加速してきました。喜ばしいことです。ワクチン接種者の増加、集団免疫の獲得、マスク着用、手洗い消毒の徹底、三密回避によりコロナウイルスの弱体化、死滅化によるものと思われます。ただ油断は禁物、再び感染力を増した変異株が登場してくるかもしれません。しばらくはマスク、手洗い消毒、、三密回避は継続しないといけないでしょうね。海外の国々と比べて日本のコロナ激減は優秀だと思います。 ▲1年ぶりに墓参りに車で行ってきました。片道約50キロあります。普段あまり車に乗らないので結構しんどいです。お花は以前は寺に着いてからちょっと離れたスーパーに歩いて買いに行ってましたが、今回はいつも利用している近所?の大型スーパーで花を買って寺に向かいました。毎年、春秋の2回、行くことにしていましたが、今年は1回になりそうです。 庭のみかんが今年も豊作で、毎日2~4個ぐらいを食べています。今年のはほんのり甘くて美味しいです。来年の2月になったら、木の根元の周りに、化成肥料と油粕を何箇所か小さな穴を掘って撒こうと思っています。 ▲昔撮ったモノクロフィルムをスキャナーでスキャンしてデジタル化しています。毎日2本分をスキャンしています。始めたころは4、5本スキャンしていましたが、無理がたたってまぶたが痙攣するようになり、なかなか収まらず、1か月ぐらい中止しました。再開後からは無理せず毎日2本と決めてスキャンしています。こんなにもよく歩いて撮ったなあが率直な感想です。撮ったのを忘れている写真が多いこと!にもびっくりします。今六本木をスキャンしていますが何と41本でトータル410本です。他を調べたら新宿45本、銀座26本、福生20本、京島20本です。全部自分で現像していました。今は残念ながらこんな情熱、体力はありませんが、まだまだたくさんあるネガフィルムを少しずつスキャンして行こうと思っています。 ▲全日本女子大学駅伝が31(日)におこなわれ、名城大学が5連覇6度目の優勝を圧倒的な強さで遂げました。 話題をさらったのは、拓殖大学の5区(9.2キロ)を走った1年生・不破聖衣来(ふわせいら)と言う選手。驚異的な異次元の走りに度肝を抜かされました。9位でタスキを受け取ると漫画から抜け出したヒロインのように颯爽と走り出し凄まじいスピードで次々と前を走る選手をいとも簡単に抜き去り、チームを3位にまで押し上げた。区間新記録のタイムが凄い、従来のタイム29:14を1分14秒も大幅に縮める28:00。解説のオリンピック金メダリストの高橋尚子さんも絶賛して「スター誕生」と太鼓判を捺した。走る姿がきれいで、ルックスもまだあどけなさが残るも可愛らしい。タイムの28:00も何か持っていると感じさせる。パリ五輪の5000m、、10000m、マラソン等が楽しみです。大切に育って欲しいと思います。途中から録画しました。 ▲ギターの方は、前回と同じで思うように練習できませんが、何とか続けるように努力しています。昔一生懸命練習していた曲をまた練習するようにしています。 バッハのリュート組曲1番のアルマンド、ブ―レ、リュート組曲2番のプレリユード、無伴奏チェロ組曲第3番のクーラントを各曲少しずつ練習しています。「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)の5番「月光」、フランシスコ・タレガの小品の名曲の「ラグリマ」「アデリータ」も弾くようにしています。 新たに「花の街」(江間章子作詞、団伊玖磨作曲)と「浜辺の歌」(林古渓作詞、成田為三作曲)も練習し始めました。(「ギターでうたう-日本の抒情・童謡曲集ー小胎 剛 編 ドレミ楽譜出版社、1991年刊」) 二曲とも名曲です。特に「花の街」は高校二年生の時、音楽の授業で歌った曲で懐かしさも加わり大好きな曲です。音楽室で歌ったときの映像が微かに思い出されます。 ▲ ドラマの方は、大河ドラマの「青天を衝く」は見続けています。最近の放映では渋沢栄一が政府の役人を辞め、国のために民間で活躍し始め、先ず国立第一銀行(現みずほ銀行)創設に尽力する姿が描かれていました。これから数々の会社、事業を創設し発展させる姿が見られるのが楽しみです。無類の艶福家(色好み)だった一端も描かれていました。妾、愛人、子供の数は凄まじいらしいです。 民放ドラマでは、月曜日・・・「ラジエーションハウス」(フジ)、「アバランチ」(フジ)、「じゃない方の彼女」(テレ東)、火曜日・・・「婚姻届に判を捺しただけですが」(TBS)、水曜日・・・「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」(日テレ)、金曜日・・・「おいしい給食2」(MX)、「最愛」(TBS)、「和田家の男たち」(テレ朝)、土曜日・・・「言霊荘」(テレ朝)、「消えた初恋」(テレ朝)、「大正オトメ御伽話」(テレ東深夜アニメ)、「スナックキズツキ」(テレ東)、日曜日・・・「日本沈没」(TBS)、「真犯人フラグ」(日テレ)なんかを見ています。 特に楽しみに見ているのは、「ラジエーションハウス」(フジ)、「アバランチ」(フジ)、「じゃない方の彼女」(テレ東)、「最愛」(TBS)、「大正オトメ御伽話」(テレ東深夜アニメ)、「スナックキズツキ」(テレ東)、「真犯人フラグ」(日テレ)です。 「ラジエーションハウス2」・・・・放射線技師室のメンバーの活躍を描く。お互いいじり合いながらも温かいアットホームな雰囲気が心地いい。毎回新しい患者のレントゲン、CT画像を前に技師たち及び放射線科医師の甘春杏(本田翼)が意見を戦わせ、病変画像に挑んでいく。主人公の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)が1シーズンと同様、深い読みでみんなと違う見方、意見をすることが多いのは定番。唯織と杏との恋の行方も見もの、杏に告白した整形外科医の辻村駿太郎(鈴木)伸之)が唯織の前に立ちはだかる。お薦め 「アバランチ」・・・・警察が隠蔽し、捜査をしない悪徳政治家、実業家の重大犯罪を謎の集団アバランチのメンバーが果敢に暴き鉄槌を下していく。主人公でアクションがめっぽう強い羽生誠一に綾野剛、重要ポストから左遷されてきた室長の山守美智代に木村佳乃、機械道具類の修理製作が得意な打本鉄次に田中要次、女性ながらアクションが強い明石リナに高橋メアリージュン、パソコン操作に精通し、時にはハッキングがお手の物の牧原大志に千葉雄大、警察のどこかの部署から左遷されてきた西城英輔に福士蒼太、悪徳政治家と癒着して警察に隠蔽を指示する内閣官房副長官の大山健吾に渡部篤郎が演じている。 綾野剛のワイルドでアウトローな雰囲気、めっぽう強いアクションがかっこよく、素晴らしい。 アバランチが乗っている車もかっこいい。ネットで調べたら羽生誠一がよく運転している車はGMCのバンデューラ(1991年)、1話で牧原大志が運転していた黄色い車がフォードエコノラインE150(1988年)だそうだ。 巨悪に挑むかっこいいアバランチがしばらく見られるのはうれしいい限りです。お薦め 「大正オトメ御伽話」・・・偶然見たアニメで或る意味一番楽しみにしています。 主人公の志摩珠彦は大正10年に、事故で右手の自由を失い、父親から見放され、千葉の田舎暮らしを命ぜられる。世の中に嫌気がさし、学校へも行かず引きこもっている珠彦の元へ白無垢の夕月と言う少女がやってくる。珠彦の妻となるべく父親に借金の形に送り込まれてやってきた。珠彦は始めの内は戸惑い、冷たくあしらうが、夕月の甲斐甲斐しい働きぶり、優しさに次第に閉ざされた心が解きほぐされていく。・・・・・ 珠彦と夕月がどうなっていくか楽しみです。お薦め 「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」・・・顔を近づけて大きな文字が微かにしか見えない弱視の盲学校の女子生徒と喧嘩っ早いが根は純粋なヤンキーがひょんなことから恋に落ちる笑いあり、涙あり、キュンキュンの感動ありのラブコメディ。一番楽しみに見ているドラマです。 盲学校の女子生徒の赤座ユキコに杉咲花 、ヤンキーの黒川森生に杉野遙亮、ユキコを心配する姉の赤座イズミに奈緒、姉妹を温かく見守る父の赤座誠二に岸谷五郎 が演じている。 他に盲学校の友人の紫村空(田辺桃子)、青野陽太(細田佳央太)、喫茶店BBバーガーの店長(古川雄大)、喫茶店員で黒川森生が好きでユキコに嫌がらせをする橙野ハチ子(生見愛瑠)、橙野茜(ファーストサマーウイカ)、ヤンキーのライバルの金沢獅子王(鈴木伸之)、ヤンキー仲間の緑川花男(戸塚純貴)、桃井草介(堀 夏喜)が登場する。お薦め 「じゃない方の彼女」・・・大学の歴史学の準教授・小谷雅也(濱田岳)と女子大生・野々山怜子(山下美月)との危うい恋物語。妻子もあり、実直、真面目な小谷雅也に不倫の危機が訪れる。天然系魔性の女子大生に好かれ、何かと雅也は大胆に付きまとわれるが、雅也は戸惑いながらも嬉しさは隠しきれない。コメディタッチのくすっと笑ってしまう不倫物語。濱田岳が演じている小谷雅也のおどおど感、目の泳ぎ、ほっとした安堵感・・・の表情、演技が素晴らしい。山下美月が演じる野々山怜子の大胆な甘えっぷり、雅也に迫る真顔・・・等、天然な魔性を遺憾なく発揮してこれも素晴らしい。 雅也の妻の小谷麗に小西真奈美、娘の沙織に宝辺花帆美、雅也の母で恋愛小説家の小谷弘子にYOUが演じている。お薦め 「スナックキズツキ」・・・傷ついた人だけがたどり着けるキツツキの看板の不思議なスナックがある。スナックのママ・トウコ一人で営業している。なんとスナックで酒がおいていない。原田知世がトウコを演じている。各話、心が傷ついて悩める人(ゲスト)が恐る恐るドアを開ける。トウコが明るい笑顔と元気な声で客を迎える。ママ手作りの美味しい飲み物とママの優しい言葉で傷ついていた客は癒されて元気になって帰っていく。 心がほっこりしてくる不思議なドラマ、時にはギターを伴奏にトウコが客と一緒に歌ったりする。原田知世の歌が聞けるのも魅力。ギターがクラシックギターなのも自分にはうれしい。 原作は増田ミリの表題が同じ漫画。お薦め 「最愛」・・・ラブサスペンスドラマ、大学時代、相思相愛の男女二人が、その後別れ別れになっていたのが、15年後、男は刑事として、実業家となった女は、殺人事件の重要参考人として再会する。再会の第一声は悲しいことに「初めまして」、15年前陸上部の部員が突然失踪する、息子を探しにきた父親が15年後の今、何者かによって殺される。 捜査一課の刑事となった宮崎大輝に松下洸平、実業家となった真田梨央に吉高由里子が演じている。殺人事件の重要参考人の真田梨央を刑事の宮崎大輝が失踪事件と殺人事件で葛藤しながら追及していく。二つの事件の関連、真田梨央の関わり、事件の真相、犯人は誰なのか、これからの二人の関係がどうなるか、なかなか興味深い。 大学時代、宮崎大輝は陸上部のエースとして活躍し、真田梨央は寮夫の父の娘で陸上部の看板娘であった。梨央は将来の目標のため東京の大学の薬学部に進学する。二人は別れ別れになる。TBSオリジナルスト―リーによるドラマ。お薦め 「真犯人フラグ」・・・運送会社のカスタマーサービス部の管理課の課長で真面目で温厚な家族思いの相良凌介に突然思いもしない災難が降りかかる。一戸建てを新築しようとした矢先、突然妻と二人の子供が失踪する。失踪の原因に思い当たる節は見当たらない。実家、近所、妻のパート先、子供二人の学校先、に聞きまわるが、わからない。警察にも届けるが家出かも知れないので取り合ってもらえず、困り果てて親友で週刊誌の編集長の河村俊夫に相談する。事件性を感じた河村は「記事にすれば注目されて警察もうごくかも」と週刊誌の記事載せることを提案、凌介は戸惑いながらも提案に乗ってしまう。 マスコミも押しかけてきて世間にさらされることに、更にあるSNSの投稿により、悲劇の夫から疑惑の夫に。相良凌介に西島秀俊、妻の真帆に宮沢りえ、長女の光莉に原菜乃華、弟の篤斗に小林優仁、親友で週刊誌の編集長の河村俊夫に田中哲司、凌介の部下でクレーム処理ナンバーワンで、今回の事件で何かと協力的な二宮瑞穂に芳根京子が演じている。犯人ではないかの疑惑を向けられながら家族を探す相良凌介の壮絶な戦いが始まる。犯人捜しの謎解きが始まる。お薦め ▲今回は12枚の写真を載せます。(1~4、10、12番目・・・スマホ、残りはGX7MK2) 1枚目、一年ぶりに行った立川、立川駅北口ロータリー 2枚目、昭島にある東京西徳州会病院、傾いたように見えますが実際には傾いてはいません。 3枚目、衆議院選挙の期日前投票に行ったとき青梅市役所から撮影 4枚目、瑞穂の愛宕神社にお参りしに行ったとき、神社の裏あたりのすすきを撮影 5枚目、庭のヤブラン、古代ではやますげと言った。 6枚目、庭の庭のツワブキ(石蕗) 7枚目、みかんが黄色く色づき始めました。10/13日撮影 8枚目、ブロックの門の隙間に根をおろしたホトトギスの種 9枚目、庭の梅を初めて梅酒にしました。3か月後飲み始めましたが、あるとつい飲んでしまうのが玉に瑕。 10枚目、青梅の御嶽神社の狛犬 11枚目、トンカツをあげた時、残った小麦粉、溶き卵、パン粉をこねてボールにして揚げているところ、なかなか美味しいです。 12枚目、青梅の末広町に新しくできたアマゾンの物流センター、正式名称はアマゾン青梅フルフィルメントセンター、 旧東芝青梅工場の跡地
「’21年夏」 9月になりました。コロナのデルタ株の猛威が世界規模で依然続いています。収束の兆しがまだみえません。不気味に感染者が増え続けています。希望する国民全員の早急なコロナワクチンの接種と、不要不急の外出禁止、三密を避ける、マスク着用、手の消毒、帰宅時の手洗い、うがいの実施をきちんとするしかありません。 コロナ禍の中で東京オリンピック2020が行なわれ、二週間の熱い戦いが繰り広げられました。総合的に見て日本の選手の活躍には目を見張るものがありました。金27、銀14、銅17、合計58個は、史上最多。一番感動したのは、卓球の男女混合ダブルスで水谷隼と伊藤美誠のペアが強敵中国ペアを4ー3(●●○○○●○)のフルセットの激戦を制し優勝、金メダルを獲得した試合です。中国には今まで一度も勝てなかった大きな壁を破りました。テレビにかじりついてハラハラドキドキしながら応援しまた。1、2ゲーム落とした時は、やはりダメかなと思いましたが・・・・・最終セット、見事勝利しました。両選手ともお疲れ様でした。リオ・オリンピックで残念ながら補欠に回った平野美宇、今回は女子団体に出場し銀メダルに輝きました。よかった。 陸上1500M女子の田中希実の準決勝5位、決勝8位入賞の走りも素晴らしかった。 タイムは4分の壁を破る日本新の3分59秒19(準決勝)、3分59秒95(決勝)と見事、外国選手に混じってひと際小柄な彼女がひたむきに前を向いて走る姿にジーンと来るものがありました。中距離の1500Mでの入賞は初。 大橋結衣が二冠に輝いた水泳女子400M、200M個人メドレー、柔道チームの大活躍、ソフトボール女子の金、野球男子の金、、フェンシング男子団体エペの金、バスケット女子の銀なんかを視聴し、一生懸命応援しました。 選手の長い期間の日頃のたゆまぬ練習、当日の活躍、スタッフ、ボランティアの入念な準備、当日の丁寧な活動、ご苦労様でした。外国選手からオリンピックを開催し、無事に実施した日本への感謝、スタッフ、ボランティアの真摯な活動、親切なおもてなしに対する感謝がSNSで続々と届けられています。3年後のパリ大会楽しみにしたいと思います。 24日から始まったパラリンピック、無事に実施され成功しますように。 ▲ギターの方は、体調が今一つよくないこともあり、思うように練習できませんが、何とか続けるように努力しています。昔一生懸命練習していた曲をまた練習するようにしています。 バッハのリュート組曲1番のアルマンド、ブ―レ、リュート組曲2番のプレリユード、無伴奏チェロ組曲第3番のクーラントを各曲少しずつ練習しています。 「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)の5番「月光」、フランシスコ・タレガの小品の名曲の「ラグリマ」「アデリータ」も必ず弾くようにしています。「ソルの20のエチュード」の6番(夢)、8番も練習し始めました。 ▲ネットで偶然、「日本カメラ」の休刊(実質は廃刊)の記事を見つけました。2021年の5月号が最終号となりました。1948年10月創刊。既に「アサヒカメラ」も2020年7月号を最終号で休刊しています。二大カメラ雑誌の休刊廃刊寂しい限りです。また日本のカメラを牽引し、リードしてきた王者のニコンのカメラがどうも危ないらしいです。キャノンのCMはよく見かけますが最近はニコンのCMは見たことがありません。頑張って欲しいものです。時代の変化(デジタル化、スマホ・・・)に追いつけなかったようです。デジタル化の波に乗って成功したのがソニー、今回のオリンピックにニコン、キャノンの2強に割っ入ってきたのがソニー。外国のカメラマンがソニーのカメラを使っているをテレビで見ました。 ▲ドラマは 、朝ドラの「おかえりモネ」はリタイヤしました。2012年の夏奈主演の「純と愛」以来です。大河ドラマの「青天を衝け」は見続けています。渋沢栄一の国益を考えた事業を次々に起こす商才ぶりが見られそうで楽しみにしています。 民放他のドラマは、今期はオリンピックと重なり、放映が延期になったドラマが多く、気持ちがそがれた面がありました。楽しみにして見ているのは「ハコヅメ」(日テレ)、テレ東の深夜30分番組の「お耳に合いましたら」と「ひねくれ女のボッチ飯」、「彼女はきれいだった」(フジ)、「推しの王子様」(フジ)、「Nit Doctor」(フジ)です。 他に、「プロミス・シンデレラ」(TBS)、「TOKYO MER ー走る緊急救命室」(TBS)、「ボイスⅡ 110番緊急指令室(日テレ)、「ボクの殺意が恋をした」(日テレ)、「緊急取調室」(テレ朝)なんかも見ています。 「お耳に合いましたら」・・・漬物会社のマーケティング部に務める主人公の高村美園(伊藤万理華)が大勢の前での喋りが不得意なのを克服するつもりで、友人の須藤亜里沙(井桁弘恵)の強い勧めもあり、ポッドキャスト(ネット版のラジオ)を始める。テーマは自分の愛してやまないチエンメシ(チェーン店のグルメ)、最初の内はたどたどしく自分には向いてないと悩みつつ続けるうちにだんだんうまくなっていく。 毎回チエンメシの説明に入ると不思議なことに映像が本物の薄暗い店内に切り替わる。美園だけライトアップされ、ON AIRが点灯する。目的の料理が運ばれてきて、食べながら説明を始める。チエンメシだけでなく美園の日頃の話題、悩みなんかも織り交ぜていく。 熱を帯び、疑問や悩みに行き当たると、これも不思議に店長やらレジェンドが突然現れて、美園に適切なアドバイスや励ましの言葉を投げかける。なかなか癖になる面白い30分番組。 美園演じる伊藤万理華もなかなか個性的で魅力的、初めてお目にかかるこのベビーフェイスは誰だろう?と思って、ネットで調べると元AKBメンバーで、年齢が何と25歳、これにはちょっと驚き。 ラストは美園のユニークなダンスシーンが展開する。顔芸も見られる。毎回違うダンスを披露してくれる。美園のダンスだけでも見る価値があるかも。 会社の後輩のオーディオマニアの佐々木涼平(鈴木仁)も美園に配信機材等でサポートする。 「ハコヅメ」・・・・交番に初めて勤務する新米女性警察官と先輩のワケありの元エース刑事の女性警察官の成長、奮闘記。新米警察官の川合麻依に永野芽郁、先輩の女性警察官の藤聖子に戸田恵梨香が演じている。コメディタッチのリアル交番エンターテイメント、気軽に楽しめるなかなか魅力的なドラマに仕上がっている。 サボリ好きだが思いやりのある交番の所長の伊賀崎秀一にムロツヨシ 、刑事課の藤と同期で警察学校時代は成績がビリで いつも首席の藤に何かと教わっていたが、今は「取り調べの天才」の源誠二に三浦翔平、藤と源の一期後輩で真面目な努力家ではあるが正義感が強過ぎて、余計な行動をとりがちな山田武志に旬の俳優、山田裕貴が演じている。 麻依は警察の仕事になじめず、いつも辞めよう辞めようと思っていたが、いろんな事件に接するうちに、少しずつ仕事にも慣れ自信をつけていく、私生活、恋にも積極的になっていく。 藤と川合のほほえましいやり取りがいい。藤が刑事課から交番に左遷させられたのは謎、警察学校同期の女性と関係がありそうだ。 主役の永野芽郁がコロナ感染で撮影中断しましたが、5話(8/18放映)より復帰して再開されました。 「ひねくれ女のボッチ飯」・・・・主人公は、人づきあいが苦手で、友達もいない孤独なひねくれ女の川本つぐみ、コンビニでアルバイトをしながらなんとなく日々を送っている。最近7か月付き合っていた彼氏に新しい女ができて一方的に棄てられる。 演じるのは、好きな女優の一人の飯豊まりえ。 つぐみは、偶然ホワイトホースというアカウントのインスタグラムに出会う。いつも長い文章で自分の不遇の境遇を綴っていた。つぐみは自分と似ているなあと思って興味をいだく。「いいね」を送信する。ホワイトホースを「白馬の王子様」と思うようになる。白馬の王子は最近食べた食事の写真も載せていた。興味津々のつぐみは白馬の王子と同じ食べ物を食べようとボッチ飯を始める。ボッチ飯が日々の楽しみになっていく。白馬の王子は「いいね」を見て、とても喜ぶ。 若い女の子にはハードルが高い店の前で躊躇するも勇気を振り絞って、果敢に店内に入っていく。心の声が音声になって流れる。いろいろ想像したり、ぶつぶつ文句を言ったり、感動したり、納得したりしながら豪快に食べ物を口に運び、ひとりご飯を楽しんでいく。実に食べっぷりがいい。実に美味しそうに食べる。料理に目を細めて嬉しそうにしたり、?と思ったり、驚いたり、うなったり、顔をしかめたり、にんまりしたり・・・の表情も魅力的。撮り直しなしの一発勝負らしいです。 つぐみと白馬の王子、それぞれの理不尽な目に遭っているエピソード映像が時々流される。身につまされる映像。このドラマ、30分ながらなかなか上手く作っている。脚本が優秀。 ホワイトホースのアカウントでインスタを発信しているのは白石一馬、落ちこぼれの営業職の会社員、演じるのは柄本時生。ホワイトホースの声は下野紘が担当。 他にコンビニの店長の三好哲也にダンディ坂野、コンビニの先輩の岡村早苗に片桐はいり、白馬の王子の鬼上司の黒岩和彦に川原和久がそれぞれ演じている。 つぐみと白馬の王子はお互いを意識するようになり、次第に会えないかと恋心が芽生えていく。最終話で明かされるがここではここまで。お薦め PARAVIで動画配信中?DVD・BD化の情報は今のところでていません。 ※飯豊まりえがヒロインで出演の「岸辺露伴は動かない」(NHK)の新作(4話、5話、6話)が、12月に放映される。 「Night Doctor」・・・・医療ドラマ、365日24時間医療を掲げる民間病院・桜会海浜病院の夜間救急に駆り出された年齢も医師経験も価値観も、目指す方向、夢も違う5人の若き医師のそれぞれの戸惑い、苦悩、自己嫌悪、喜び、努力、仲間のつながり、奮闘を描く成長物語。各話の中心人物(患者、負傷者、それぞれのナイトドクター)のエピソード、疾病・負傷状況、苦悩、葛藤、喜び、感動が淡々と丁寧になかなかよく描かれている。更に私生活の悩み、恋模様も描いている。始めはぎくしゃくしていた5人は経験を積む中で次第に打ち解け、絆を深めていく。好きなドラマです。 医療への情熱が高く常に前向きに真摯に患者に向き合っていくが、やや独善的な言動で周囲を困らせてしまうこともある、最近彼氏の浮気現場に遭遇する主役の朝倉美月に波瑠、Night Doctorの優秀な先輩医師で脳外科に移ろうかと悩む成瀬暁人に田中圭、美月の理想論的な行動についていけず美月とよくぶつかる高岡幸保に岡崎紗絵、自分の医療技術、知識のなさに劣等感を抱いていたが、ある負傷者のの処置を任され、無事に成功したことで自信を持ち、前向きになっていく、難病の妹の治療のために医師を志した深澤新に岸優太、柏桜会本院の会長の息子で医療技術の向上よりも将来病院長になる病院経営のノウハウの勉強を会長の母親から命じられるも、救急患者の治療にあまり関われない後ろめたさを常に感じ悩んでいる桜庭瞬に北村匠海、新人ナイトドクターで冷徹そうだが本当は新人たちのことを温かく見守る指導医の本郷亨に沢村一樹、病院長の八雲徳人に小野武彦、柏桜会本院の会長で桜庭瞬の母親に真矢ミキが演じている。 脚本は名作「好きな人がいること」(フジ)を書いた大北はるかで脚本が優れている。 「好きな人がいること」は現在深夜に再放送されている。深夜の新番組として録画したが、1話の録画をしばらく見て、見たことあるなあ、桐谷美鈴が新ドラマに?と思って調べると2016年夏の作品、このドラマもいいドラマです。三浦翔平と桐谷美鈴が付き合うきっかけを作ったのがこのドラマ。 「TOKYO MER ー走る緊急救命室」・・・・このドラマも救急医療ドラマ、大事故、大災害が起きた時、専用車両ER(8トン)で駆けつけて、負傷者を救護・手当し、重傷者は手術室完備の車内の中で緊急オペ等の治療をする。MERのスタッフはチーフドクターの喜多見幸太に八面六臂の活躍中の鈴木亮平、看護師の蔵前夏海に菜々緒、研修医の弦巻比奈に中条あゆみ、臨床工学技師の徳丸元一に佐野勇人、麻酔科医の冬木治朗、看護師のホアン・ラン・ミンにフォンチーが演じている。危険を顧みず負傷者の救出、治療に当たる喜多見幸太はまさに戦隊ヒーロドクターを思わせる天才ドクター、演じる鈴木亮平のスーパーヒーローぶりは素晴らしい。研修医の弦巻比奈の成長ぶりも見もの。 女性都知事の赤塚梓(石田ゆり子)の発案で新しく創設された緊急救命チーム、死亡者0をスローガンに掲げている。女性総理大臣を目指している厚生労働大臣の白金真理子(渡辺真紀子)は最大のライバルの赤塚梓を目の敵にしていて、TOKYO MERを潰し赤塚の失政につなげようと暗躍する。厚生労働省医政局長・久我山秋晴(辰巳辰吾)とMERドクターで厚生労働省技官・音羽尚(賀来賢人)に潰すよう指示し画策する。権力闘争を描いた半沢直樹とダブル。 消防庁救命ハイパーレスキュー隊長の千住幹夫(要潤)は危険を顧みない喜多見と何かとぶつかるが、だんだん喜多見を受け入れるようになる。 千住幹夫の上司で危機管理対策室室長の駒場卓に橋本さとし、喜多見幸太の妹でNPO法人のスタッフの喜多見涼香に佐藤栞里が演じている。 圧倒的スケールと臨場感、緊迫感が素晴らしいドラマではあるが、毎回死者0の予定調和なので視聴者の緊張感がそがれるきらいがある。 「彼女はきれいだった」・・・・両想いの仲良しの幼なじみが小さい頃別れたままだったのが、偶然にも会社で再会する。冴えない気弱な太った少年は今はイケメンのエリート副編集長、一方頭がよく人気者の美少女だった女の子が、今は無職のルックスもイマイチな残念女子に、真逆の二人が再会して、紆余曲折、すったもんだの波乱万丈を経て、再び本物の恋に落ちるドラマ。超合理主義の敏腕若手イケメン副編集長の長谷部宗介に中島健人、もうすぐアラサーで冴えないルックスながら元気で明るく性格がいい佐藤愛に小芝風花が演じている。宗介がNYから帰国するとき愛に久しぶりに会いたいとメールを送ったことから二人の第2ランドが始まる。待ち合わせ場所にいる宗介があまりにもかっこいいイケメンに変身している姿を見て、愛はみすぼらしい自分を見て嫌われるのがイヤで親友の桐山梨沙(佐久間由衣)に代役を頼む。・・・・しばらくして愛は大手出版社に採用され、ファッション誌「ザ・モスト」に働くことになる。そこに副編集長として現れたのがイケメンに変身した宗介、愛はびっくり仰天する。愛はひたすら自分が両想いのあの愛なのをひたすら隠す。宗介は愛のよさに少しずつ気づき始め、気になり始めていく。愛の仕事ぶり、性格の良さに先輩の樋口拓也(赤楚衛二)も惹かれ始める。愛の代役の梨沙が宗介に何回か会っているうちに本当に宗介を好きになってしまう。四角関係が始まる。 宗介と愛の恋の行方が楽しみなドラマ。 小芝風花は、可愛いさの中に真面目で品の良さがあり、更にはユーモア、コメディぽい要素も見せるなかなか魅力的な女優。 「推しの王子様」・・・乙女ゲームを手がけるベンチャー企業の社長の日高泉美(比嘉愛未)は、或る夜借金取りに追われて逃げ惑う若者、五十嵐航(渡邊圭祐)に出会う。航は驚くことに乙女ゲームのイケメン主人公のケント様にそっくりのイケメン。・・・・ 或る日会社で偶然、泉美は清掃作業のアルバイトをしている航を再び見かける。借金10万円を肩代わりして、身なりをきちんとさせ、泉美は航を会社の契約社員として働かせる。 航を理想通りのイケメンに育てようと奮闘するが、がさつで無教養、学歴、資格、特技がない航に四苦八苦する。社内は航のあまりのひどさに呆れ果てる。・・・泉美は同居の航を基礎から敬語、礼儀マナー、ゲームの基本等の特訓を始め、課題を出していく。・・・ しばらくすると成果が出始め、航は見違えるように成長、進化していく。絵が得意だったことも判明、ゲーム作りに役だつようになる。インターンで幼なじみの大学生の古河杏奈(白石聖)は航が好きだと告白する。泉美は杏奈から航が好きだと知らされる。・・・ 航と杏奈が食事に行くのを知って、泉美は胸がもやもやとしてざわつき出す。 コメディタッチのラブストーリー、なかなか面白い。 副社長兼ディレクターで密かに泉美に恋している光井倫久にディーンフジオカ、同僚の有栖川遼に瀬戸利樹、渡辺芽衣に徳永えり、小原マリに佐野ひなこ、織野洋一郎に谷恭輔。泉美の会社に興味を持ち出資を考えているランタンホールデイング社長の水嶋十蔵に船越英一郎が演じている。 ▲歴史・古典コーナー(第16回) 大和朝廷14 「大津皇子・大伯皇女」(3) ☆歌われた順に、順番を変えて短歌の解釈をしました。 ◎大津皇子、竊(ひそ)かに伊勢の神宮に下りて、上り來ましし時の大伯皇女(おおほくのひめみこ)の御作歌(みうた)二首 (大伯皇女の弟の大津皇子の安否を気遣った短歌) ※大津皇子が密かに伊勢神宮の斎王を務めている唯一の肉親である姉の大伯皇女に会いに行った時、大和へ帰って行く弟を見送る時、歌った二首。題詞の「竊かに」は持統天皇、草壁皇子側に無断で伊勢に行ったことを示している。或る意味、危険な伊勢行き。 ※「 竊かに 」は禁じられていることを犯したとき使われることが多いとか、天武天皇の忌中に伊勢下向(約100キロ)はもっての外の禁忌を犯す行動に当たるようだ。伊勢神宮遥拝と大伯皇女のいる斎宮訪問は意味が違うが、大伯皇女に会う斎宮訪問目的の伊勢下向であっても伊勢神宮遥拝と取られてしまっても仕方がない。伊勢神宮と斎宮とは約10キロから13キロ(外宮、内宮)離れている。 わが背子(せこ)を大和へ遣るとさ夜ふけて暁露(あかときつゆ)にわが立ち濡れし <語釈> わが背子・・・「背子」は女性から男性を親しみを込めて呼ぶ言葉、「子」も親しみを表す。男性から女性へは妹子、妹背、「わが背子」の対語は「吾妹子(わぎもこ)」になる。 大和へ遣ると・・・大和へ帰しやろうと さ夜・・・「さ」は語調を整える接頭語 暁露・・・明け方の露 長い時間立ち尽くして見送り続けたことがわかる。 濡れし・・・「し」は過去を表す「き」の連体形、余情余韻が出る。 長い時間立ち尽くして衣が明け方の露に濡れそぼってしまった。 (訳) わが大切な弟を大和へ帰しやろうとして、夜が更けてずっと立ち尽くして、明け方の露にひどく濡れてしまったこただ。 ふたり行けど行き過ぎがたき秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ <語釈> ふたり行けど・・・二人で行くのでさえ 行き過ぎがたき・・・行き過ぎるのが難しい いかにか・・・どのようにしてか ひとり越ゆらむ・・・ひとりで越えていらっしゃるのか (訳)二人で行くのでさえ行き過ぎにくい(難儀な)秋の山を一人でどのようにして貴方は越えていらっしゃるのでしょうか。 ※二首とも危険が迫っている弟の安否を胸が締め付けられる思いで心配する姉の大伯皇女の痛切な哀しみの情が素直な表現を通して詠む者の心を打つ。 ☆大津皇子が姉の大伯皇女に会いに行ったのはどうしてか?幾つか解釈されている。 ア、自分の悲運を嘆きつつ、抹殺されるかもしれない不穏な状況を察した大津皇子が唯一の肉親である姉の大伯皇女に最後の別れを言いに来た。 イ、斎宮である姉の大伯皇女に謀反の吉凶を天照大御神にお伺いをさせ、更には戦勝を天照大御神に祈ってもらうためにやってきた。 エ、大津皇子が大伯皇女に会いに来たことはなく、二人の境遇、心情に共感した後代の人の創作で、歌は仮託歌である。(万葉集以外資料が見当たらない等) ◎大津皇子、みまからしめらゆる時、磐余(いはれ)の池の堤にして、涙を流して作りましし御歌(みうた)一首 (謀反が発覚して捕らえられ、刑死直前の歌) 百伝(ももづた)ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ ※大津皇子が刑死される時、磐余(いはれ)の池の堤で歌った辞世の和歌 <語釈> 百伝ふ・・・磐余にかかる枕詞、八十(ヤソ)、五十(イソ)、三十(ミソ)等に係る、ここでは五十(イソ)の関連から磐余のイ音に係る。 ※九十九は何と読むか? 「つくも」と読みます。語源はツギ(次)モモ(百)、パソコン量販店の九十九電機(今はヤマダ電機に事業を譲渡)が思い浮かびます。 今日のみ見てや・・・今日を限りに(最後に)見てか ヤは疑問の係助詞 雲隠りなむ・・・雲隠るは貴人の死を表す、昇天した魂が雲に隠れる意味。「なむ」は推量を表し、ここでは死んでいくのであろうかの意味。 磐余の池・・・奈良県磯城郡に古代にあったされている池。 (訳)磐余の池に鳴く鴨を今日を限りに(最後に)見て、死んで行くのであろうか ※慣れ親しんだ生の象徴としての池の鴨をじっと見、鳴き声に耳をじっとすまして、死に赴く大津皇子の孤独な悲痛な心の叫びか聞こえてくるような歌、悲愁、哀切感にあふれた挽歌の傑作。 ☆疑問点1、「雲隠る」は貴人の死の敬避表現で自身が自分に言うのはおかしい点と「百伝ふ」の後代性の点などから仮託歌ではないかの説があります。 (「万葉の虚構」所収「謀反ー大津皇子の悲劇を中心として・・・・近藤信義」) ☆疑問点2、日本書紀と万葉集での刑死場所の相違 日本書紀→「皇子大津を訳語田(をさた)の舎(いへ)に賜死(みまからし)む。」 万葉集→「大津皇子、みまからしめらゆる時、磐余(いはれ)の池の堤にして」(題詞) ◎大津皇子かむあがりましし後、大來皇女(おおほくのひめみこ)伊勢の斎宮(いつきのみや)より上るときの御作歌(みうた)二首 神風(かむかぜ)の伊勢の国にもあらましを何しか來けむ君もあらなくに <語釈> 神風の・・・伊勢にかかる枕詞 あらましを・・・いたらよかったものを 何しか來けむ・・・何しに来たのであろうか 君もあらなくに・・・弟の皇子も生きていないのに 来たことが無駄だったことを強調している (訳) 伊勢の国にいたらよかったのに何しに来たのであろうか、弟の皇子も生きていないのに 見まく欲(ほ)り吾がする君もあらなくに何しか來けむ馬疲るるに <語釈> 見まく欲り吾がする・・・「吾が見まく欲りする」と同じで、私が会いたいと思っている 馬疲るるに・・・馬が疲れているのに 来たことが無駄だったことを強調している (訳) 会いたいと思っている弟の皇子がいないのに何しに来たのであろうか、馬も(私も)疲れるばかりだったのに ※二首とも不穏な情勢を感じ、弟が生きていることを願い懸命に馬を駆ってやってきたのに、既に弟が処刑されていたことを知った時の落胆、悲しみ、悲痛な叫びが自責の「何しか來けむ」によく表現されている。 ◎大津皇子の屍(かばね)を葛城の二上山」に移し葬(はふ)る時、大伯皇女の哀しび傷む御作歌二首 うつそみの人なるわれや明日よりは二上山(ふたかみやま)を兄弟(いろせ)とわが見む <語釈> うつそみの・・・ 「現しおみ」のつまった語で、現実の世に生きている 二上山(ふたかみやま)・・・奈良県北葛城郡当麻村にある山、北の雄岳と南の雌岳の二峰からなる。大津皇子の屍を二上山の雄岳に移葬(本葬の墓)した。 われや・・・「や」は疑問を表す係助詞、詠嘆の意味もこめられている。 兄弟(いろせ)・・・親しみをこめて弟を呼ぶ言葉、「いろ」は同母を表す。「せ」は女性から親しみをこめて男性を呼ぶ語。「わが背子を大和へ遣ると」の歌を参照してください。 (訳) この世の人である私は、明日からは二上山を親しい弟だと思って見ることだろうか(見ることにしよう)。 ※弟が埋葬されている二上山を弟と思うことで、何とか弟がいない悲しさ、寂しさ、辛さ に耐えようとする大伯皇女の哀れさが素直な表現から伝わってくる。 磯の上に生ふる馬酔木(あしび)を手折(たを)らめど 見すべき君がありといはなくに (右一首、今案(かむが)ふるに、移し葬(はふ)る歌に似ず。けだし疑はくは、伊勢の神宮より京に還るとき、路のへに花を見て感傷哀咽してこの歌を作るか) <語釈> 磯・・・岩の多い海岸、湖などの水辺や単に岩の多い場所。 馬酔木・・・アセビとも読む。春にブドウのような房状に壺型の小さな白い花がたくさん咲く。有毒植物で字のごとく馬が食べると中毒を起こす。清楚で可憐な花。ほのかないい香りがする。大伯皇女が大津皇子にプレゼントしようとした素敵な花です。写真載せました。
※後の註で万葉集の編集者が移葬時の歌としてはふさわしくないと疑問を呈しているが、日本書紀によれば謀反が発覚したのは冬十月とあるので、馬酔木は咲いていないので、誤解があったようだ。本葬の墓に移し終わって翌年の春に歌ったと解釈すれば問題ないのではないか。 見すべき・・・見せるべき、見せたい ありといはなくに・・・ 弟が生きていると人々が言わないことだ→弟はもういないことだ (訳) 磯のほとりに生えている馬酔木を手折ったところで、見せるべき弟はもういないことだ(もうおられるとは人が言わないことだ) ※春になり馬酔木の花が咲いているのを見ても、馬酔木の花が好きだった弟がもういない今、手折ったところで仕方がないと嘆く大伯皇女の寂しさ、悲しさ、切なさがひしひしと伝わってくる歌。 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「懐風藻 文華秀麗集 本朝文粋-日本古典文学大系」(岩波書店、「万葉悲劇の中の歌―金子武雄」(公論社)、 「万葉の虚構ー古文芸の会」(雄山閣)、「万葉のふるさと-清原和義」(ポプラ社)、「文芸読本 萬葉集-山本健吉編」(河出書房新社)、「萬葉百歌-山本健吉、池田弥三郎」(中公新書)、「文法全解・万葉集・大久保廣行」(旺文社)、「新明解・万葉集、古今集、新古今集」(三省堂)、「万葉集選釈・尾崎暢殃」(加藤中道館)「愛とロマンの世界-万葉の歌ひとたち-伊藤栄洪」(明治図書)他 ☆この回で大和朝廷は終えて、歴史・古典コーナーはこの回でしばらく休止します。来年また勉強して再開できればと思っています。今勉強しているのは、延喜式祝詞、梁塵秘抄、閑吟集、堤中納言物語などです。 ▲今回は12枚の写真を載せます。(1、2、5枚目・・・スマホ、残りはGX7MK2) 1枚目、夏空、小作駅に行くときよく通る道路 2枚目 夏空、青梅御嶽神社 3枚目、去年植えた挿し木のクチナシに早くも蕾が付きました。 4枚目、八重のクチナシの花、一輪しか咲きませんでした。 5枚目、玄関先のサルスベリ、今年も咲きました。庭のピンクのサルスベリは処分しました。 6枚目、みかん、今年も豊作のようです。春先に化成肥料と油粕を木の根元の周辺に去年から撒いています。 7枚目、8枚目、ブロックの門の隙間に根をおろしたホトトギス, 可憐で可愛い花です。この花はピンク色をしている。 9枚目、庭の木に止まっていた蝉2匹 10枚目、庭で見つけた蝉の抜け殻 11枚目、カットすいか、夏に一度は食べたいので忘れないうちに早めに買いました。鰻も食べました。 12枚目、ささがきのきんぴらゴボウ、油揚げ入り
「’21年5、6月」 半年が過ぎました。新型コロナがまだ収束していませんが、ワクチン接種が大分広がり、感染者が少しずつ減ってきたと思ったら、感染力の強い変異株のコロナが脅威になりつつあります。第五波、油断は禁物。 油断せずに、感染防止の基本に立ち返って、不要不急の外出は避ける、マスクを着用、三密回避、手洗い、うがいの励行・・・実行したいものです。 ワクチン接種、2回無事に打つことができました。1回目は市の健康福祉センターで夜の8時、2回目は市の総合体育館で3時で、医師、看護師を初め多くのスタッフの方々が働いていらっしゃいました。感謝したいです。 不安視されているオリンピックが近づいてきました。開催するからには、万全のコロナ対策、事故防止等により有意義な大会になることを願いたいものです。 ▲ ギターの方は前回と同じようにフェルナンド・ソルの練習曲集と練習曲「月光」を練習しています。「月光」はアルペジオの連続でセーハ(人差し指で全部の弦を押さえる)が多く練習していないと弾けません。昔教員時代の若い頃、全校劇発表会でクラスの劇のバック音楽に自分の演奏のカセットを流したことがあります。月光が流れるとすすり泣く声が聞こえ始めました。しっとりとして心に沁みいるような小品の名曲です。 昔のようには練習できませんが、何とか続けたいです。 ▲ドラマの方では、朝ドラの「おかえりモネ」は見ていますが、今一つ楽しめてません。千代から百音に変わりましたが、朝ドラ、長すぎて見続けるのは結構しんどいです。半分の回数ぐらいがいいかなと思っています。特に脚本家による創作現代劇は、脚本家、演出家の思い、狙いが強すぎると見るのが辛くなります。今回のモネ、特に長く感じます。日常を丁寧に描いていますが、小さなトラブル、対立がちょっと多いような気がします。場面を盛り上げるための音楽(女性の声のヒーリング音楽?)が邪魔に感じるときがあります。進行が遅すぎでまだ序盤のようです。 大河ドラマの「青天を衝く」、毎回楽しみに見続けています。栄一と喜作がそれぞれ篤太夫、成一郎と名前を変えて一ツ橋家の家臣として新たな気持ちでスタートを切る。二人の今後の活躍に期待したいです。 民放など他のドラマでは、「コントが始まる」(日テレ)「イチケイのカラス」(フジ)、「レンアイ漫画家」(フジ)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジ)、「リコカツ」(TBS)、「ドラゴン桜」(TBS)、「ゆるキャン△2」(テレ東)、「スーパーカブ」(MXTV、アニメ)、「半径5メートル」(NHK)が良かったです。特に良かったのは「レンアイ漫画家」「イチケイのカラス」「リコカツ」「半径5メートル」です。 スペシャルドラマで三人の人生ドラマ見たいです。 「イチケイのカラス」は一話完結で、気軽に楽しめて良かった。型破りの一風変わった正義感の強い刑事裁判官、入間みちお(竹野内豊)が、弁護団、検察官たちから煙たがられている異例の職権を発動しての地道な再捜査によって、事件の背後に隠されている闇を暴き、真相にたどり着き、被告(加害者)を救っていくのは毎回お見事。時々見せる入間みちおのとぼけた愛嬌に満ちた笑顔とオープニングの色彩豊かなCGのカラスを見るのが待ち遠しかったです。 「リコカツ」は、昔のムード歌謡、ロス・インディオス&シルビアが歌う「別れても好きな人」(1979年、本HP64「赤坂2」の17番目の写真参照)を思い起こさせるドラマで毎回楽しく見させてもらいました。 水口咲(北川景子)の三年間のパリ行きの研修を緒原紘一(永山瑛太)が辛抱強く待って、三年ぶりの再会の場面、純愛がかなって良かった。キスが自分からなかなか出来ない不器用な紘一をもどかしく思ったか、咲が紘一に飛びついてキスをしたラストシーン、ほほえましくて素晴らしかった。 「半径5メートル」は、女性週刊誌の若手編集者、前田風未香(芳根京子)とベテラン編集者、亀山宝子(永作博美)が世の中の女性の抱えている悩み・違和感や生きづらさを女性たちに寄り添いながら取材を重ね、掬い取り、紙面にしていく。内容、演技とも質の高いドラマ。わざとらしい、あざとい、受け狙いの筋立て、演技が皆無で日常の普通の演技に好感が持てた。芳根京子の活躍が印象に残った。2015年のTBSドラマ「表参道高校合唱部」でドラマ初主演。今期の日テレドラマ「コントが始まる」の潤平の彼女・婚約者役の奈津美で好演。 「レンアイ漫画家」は、恋愛少女漫画「銀河天子」の人気漫画家・苅部清一郎(鈴木亮平)は正体を隠していたのがバレ、更には、ネタ仕込みの疑似恋愛依頼者の久遠あいこ(𠮷岡里帆)が自分の元を去って行った寂しさ、恋しさから漫画を描けなくなってしまい、「銀河天子」の休載を決める。その後は今までとはうって変わって朝マラソン、筋トレ、デイトレード、料理・スイーツ作り、おしゃれに励み、更には異業種交流会のパーティーにも積極的に参加して、サロンのイケてる人気者になっていた。一年後、清一郎は或る異業種交流会のパーティーで探し求めていたあいこに偶然、再会する。・・・・ 今までは「幸せな生活からはいい漫画が描けない」と思い込んでいた清一郎はあいこと付き合うようになり、恋仲になり、「幸せな生活でもいい漫画は描ける」と心境が変化し、再び意欲的に「銀河天子」を描き始める。 ラストで結婚式のシーンでウェディングドレスとタキシードで現れたのは、あいこと清一郎ではなく、何と漫画家の金條可憐(木南晴夏)と早瀬(竜星涼)にはサプライズでちょっとびっくりで感動させられた。清一郎の甥のレンを演じた岩田琉聖がけなげでかわいくて素晴らしかった。 最終回は最高の出来で、いくつも心温まる、素敵な、ほほえましい場面が散りばめられていた。特に海辺の埠頭での場面は素晴らしかった。二人が相手への愛の想いを伝え合うシーンは何度でも見たいシーンで傑作。「銀河天子」の続きを見せるシーン、あいこの首のネックレス(1年前清一郎があいこの誕生祝に渡そうとしたが、あいこが自分の元を去って行ったのを知って、ごみ箱に棄てたのをレンが拾って保管していたのを、レンが誕生祝ですとあいこに渡したネックレス)に気づくシーン・・・。 作品全体に人間的な成長を描き、相手を思いやる温かい気持ちが流れていたコメディタッチのラブヒユ―マンドラマ。 鈴木亮平は前半の変わり者の孤独な高圧的な漫画家、漫画が描けなくなって失意のどん底に沈む漫画家、イメチェンのサロンの人気者になってイケてる青年、再会後のあいこを思いやる心優しくも不器用な漫画家・・・と、見事に演じきった。 吉岡里帆も疑似恋愛でいろんな女の子を演じ、日常でもその時々の清一郎、甥のレンに温かく接し、清一郎の漫画の邪魔にならないよう清一郎への想いを抑えて去っていったり、チャラ付いた清一郎を心から叱りつけ、本来の清一郎に戻ってくださいと懇願したり、海辺の埠頭で清一郎の愛を受け入れ、自分の想いも清一郎に素直に伝えるけなげな女性を見事に演じきった。𠮷岡里帆は美しく、知的で気品があり、ユーモアのセンスもある女優さんでドラマ、映画、CM等で更なる活躍をして欲しいです。 金條可憐の木南晴夏、可憐の姪の星乃あんな、あいこの疑似恋愛相手の早瀬剛の竜星涼、清一郎の編集担当の向後達也の片岡愛之助、あいこに想いを寄せるカフェの店員、二階堂藤悟の眞栄田郷敦も良かった。 今のところDVD、BD発売の予告はないですが、フジテレビの「レンアイ漫画家」のコメント欄には絶賛の嵐とDVD、BD発売への要望が多数寄せられています。 「大豆田とわ子と三人の元夫」は、これも「別れても好きな人」を思わせるユニークなドラマ、元夫3人とも別れてもとわ子が好きで、とわ子のことが気になって仕方がない様子が三人三様に巧みに描かれていた。とわ子と三人の会話が素晴らしかった。三人のライバルでありながら戦友のような付かず離れずの関係も面白かった。特に人生上大きな変化がドラマの中では起きず、とわ子と三人の関係は最終回では初回と全く同じなのも面白い。 またとわ子と三人のやり取り見てみたいです。 「コントが始まる」は、オープニングのマクベス三人のミニコントで始まり、ドラマで再現回収していくユニークなドラマ、コント集団マクベスの3人とマクベス周辺の若者の群像劇。毎回悩み、苦労を抱えた三人の真剣な臨場感あふれるやり取り、会話に引き込まれる。「半径5メートル」と同じようにわざとらしい、あざとい、受け狙いの筋立て、演技が皆無で日常の普通の真剣な演技に好感が持てた。10年間マクベスを盛り上げるために真面目に努力してきたが、人気が出ず、解散を決意、外からは無駄な努力、失敗の10年間とみられそうだが、それぞれ人間的に成長を遂げていた。マクベス解散ライブ終了後、応援をし続けてきた高浜千恵子が公園で待っていて、春斗と会話する場面が秀逸、感動的。 高浜千恵子が、マクベスに出会えてよかった、ありがとう、これからどんな素晴らしい芸人さんが出てきてもマクベスは特別で、頑張ってる姿、悩んでいる姿、もがいている姿に励まされ、自分の一番苦しい時を支えてくれてくれた、これからもフアンでいさせて欲しい、マクベスのコントは私の記憶に残り続け、これからも助けてもらうでしょうのようなことを言うと、春斗は、ありがとう、満員の観客の前でライブするのは嬉しいですが、一人の人がちゃんと100回も見てくれているのも、それ以上に嬉しいことです。10年間無駄ではなかったと思えます。ありがとう。瞬太(放浪の旅に出ている)が帰ってきたらまたみんなでご飯たべましょうのように答える。恋愛には発展しなかったが、これからもつながりがあることを示している。 三か月後、瞬太は放浪の旅に出ている、帰ってきたら恋人の中浜つむぎが待っている、酒屋を継いで修業中の美濃輪潤平には修業明けの二、三年後には岸倉奈津美との結婚生活が始まる、高岩春斗は水道工事屋に就職し修理依頼の店の入口の戸を開き、元気な声で水道修理に参りましたと名乗る、それぞれの人生コントがスタートする。 「ドラゴン桜」は、東大礼賛で現実離れした設定でツッコミどころ満載ながら、あくまでもドラマとして気軽に楽しむには面白くて、いいドラマでした。自分本位で人を見下し人間的に欠けていた藤井が人間的に大きく成長したところが素晴らしかった。虫好きの原健太が受験生二人にいじめられているところを迷いに迷って右手を傷めてまで助ける所や元不良?の岩井、小橋二人が合格した健太を例の二人がいじめているのを助けた所も昭和の雰囲気が漂いよかった。岩井、小橋がいつの間にか勉強しだした所もよかった。来年は藤井、岩井、小橋が東大専科で頑張って欲しいものです。 「ゆるキャン△2」は、シーズン1と同様5人のほのぼのとしたゆるいキャンプと日常のまったりとしたドラマが展開した。適度な距離感を保ったの心地いいやり取りも健在。 なでしこのソロキャンプが面白かった。 「スーパーカブ」は深夜1:35開始で結構きついですが、見続けました。スーパーカブに乗り始めた小熊が明るく前向きになっていく各話のエピソードがシンプルに温かく描かれているのがいい。小熊に同級生のカブ仲間の礼子、同級生で小熊より小柄な椎の二人の友達が出来て良かった。ただ最終回はイマイチで山梨の北杜市から小熊、礼子、椎三人で春をつかまえにツーリング、椎は礼子のハンターカブ110の後ろでタンデム、驚くことに鹿児島の桜島の桜を見に行く、凄い距離を原付バイクで一台は二人乗り、ちょっと無理があるような内容でした。しかも30分番組で。北杜に戻った時は桜が追いついて開花していた。その後、椎はリトルカブを買っていた。前半までの回が良かったです。 BD発売予定ですが、27、500円は高い。特典が満載? ▲歴史・古典コーナー(第15回) 大和朝廷13 「大津皇子・大伯皇女」(2) ◎壬申の乱(672年)の6年後(679年)の夏、天武天皇は皇后(後の持統天皇)と六人の皇子たちを連れて五月に自分にゆかりのある懐かしい吉野に行幸している。日本書紀の天武天皇紀の五月の記述 ☆吉野の盟約 「五月の庚辰の朔甲申(五日)に、吉野宮に幸(いでま)す。乙酉(六日)に、天皇、皇后と草壁皇子尊・大津皇子・高市皇子・河島皇子・忍壁皇子・芝基皇子・に詔して曰はく、「朕、今日、汝等と倶に庭(おほばー宮廷)に盟ひて、千歳の後に、事無からしめむと欲(おもほ)す。奈之何(いかに)」とおたまふ。皇子等、共に対へて曰さく、「理実(ことわり)、灼然(いやちこ)なりとまをす。則(すなは)ち草壁皇子尊、先ず進みて盟ひて曰さく、「天神地祇(あまつかみくにつかみ)と天皇、証(あきらめ)たまへ。吾、兄弟長幼(えおとひととなりおさなき)、幷(あは)せて十余王(とをあまりのみこ)、各(おのもおのも)異腹(ことはら)より出(い)でたり。然れども同じきと異れると別かず、俱に天皇の勅の随に、相扶けて忤(さか)ふること無けむ。若し今より以後(のち)、この盟(ちかひの如くにあらずは、身命(いのち)亡び、子孫(うみのこ)絶えむ。忘れじ、失(あやま)たじ」とまをす。五皇子(いつたりのみこ)、次を以ちて相盟(あひちかふ)こと、先の如し。然(しか)して後に、天皇 の曰はく、「朕(わ)が男等(ども)、各異腹にして生まれたり。然れども今し一母同産(ひとつおもはらから)の如くに慈まむ。」とにたまふ。則ち襟(ころものくび)を披(ひら)き其の六皇子(むたりのみこ)を抱(うだ)きたまふ。因りて盟ひて曰はく、「若し玆(こ)の盟に違はば、忽ちに朕が身を亡(うしな)はむ」とのたまふ。皇后の盟ひたまふこと、且(また)天皇の如し。」 ※天武天皇が自分が死んだ後、(自分が壬申の乱で大友皇子皇子を死に追いやったことを念頭に)皇子たちが皇位継承で決して争うことのないように願って、皇子たちにお互い助け合って仲良くしていくことを誓約させた場面。→後に天武天皇が危惧していたこと(大津皇子の悲劇)が起きるが。 ☆日本書紀には大津皇子の謀反の記述 (再掲) 天武天皇の朱鳥元年(西暦686年)九月の記述 「丙午(九日)に、天皇(天武天皇)の病、遂に差(い)えずして、正宮(おほみや)に崩(かむあが)りましぬ。戌申(十一日)に、始めて発哭(みねー哀しみの儀式)たてまつる。即ち殯宮(もがりのみやー本葬の前に棺に入れ一定期間、死者の霊を鎮め、故人を偲ぶための建物)を南庭(おほば)に起(た)つ。辛酉(二十四日)に、殯(もがり)し、即ち発哭(みねー哀しみの儀式)たてまつる。 是(こ)の時に当たりて、大津の皇子、皇太子(ひつぎのみこー草壁皇子のこと)を謀反(かたぶ)けむとする」 (天武紀) ☆1、謀反に関しての具体的な内容の記載が皆無 唐突に大津の皇子が謀反を起こしたとありますが、是の時とは具体的にいつなのか、謀反とあるだけで、謀反の意志を誰かに語り、どんな計画で、賛同協力者は誰で、どんな準備をしたか、当日の行動等、具体的な内容が何も記されていない不可解な記事です。 「有間皇子の悲劇」では赤兄に嵌められたとは言え、皇子の不満、謀反の意志が描かれています。そのあとの経過(自宅包囲、捕縛→大和から護送→牟婁温泉(紀の湯、現在の白浜温泉)で尋問→ 処刑されることなく再び大和へ向けて北上して護送→藤白坂で絞首) も書かれています。 朝廷の転覆を謀る謀反なのに具体的な内容が何も記されていないのは、実は大津皇子は謀反を画策なんかしていなくて、持統天皇が息子の草壁皇子をいずれ天皇にするためには有能で人望がある大津皇子を除くため陰謀で抹殺したのではないかと考えられます。 (学会の定説) ※懐風藻には大津皇子に謀反を扇動したのは新羅沙門行心らしいことと密告したのが川嶋皇子らしいことが書かれています。 懐風藻(751年成立、日本最古の漢詩集、編者は三船淡海) ◎大津皇子の伝記に謀反をそそのかしたのは新羅沙門行心らしい記述 「時に新羅僧行心(ぎやうしん)といふもの有り、天文卜筮(ぼくぜい)を解(し)る。 皇子に詔(つ)げて曰はく、「太子の骨法(こつぽう)、是れ人臣の相にあらず、此れを以(も)ちて久しく下位に在らば、恐るらくは 身を全くせざらむ」といふ。因りて逆謀を進む。此の註誤(くわいご)に迷ひ、遂に 不軌(ひき)を圖(はか)らす。嗚呼(ああ惜しき哉(かも)。彼(そ)の良才を蘊(つつ)みて、忠孝を以ちて身を保たず、此の姧豎(かんじゅ)に近づきて、卒(つひ)に戮辱(りくじょく)を以ちて自ら終ふ。古人の交遊を慎みし意(こころ)、因りて以(おもひみれば深き哉(かも)。時に二十四。」 ※「皇子の相は普通の臣下の相ではない、このまま下位に甘んじていたら、皇子の本来の相にある能力を発揮出来ないまま終わってしまう」の行心の扇動(欺きの甘言)に迷いながらついに謀反を決意する。 ◎川嶋皇子の伝記に密告したのは川嶋皇子らしい記述 「皇子は、淡海帝の第二子なり。志懐温裕、局量弘雅。始め大津皇子と、莫逆の契(非常に親密な間柄)を為しつ。津(大津皇子)の逆を謀るに及びて、島(川嶋皇子)則ち變を告ぐ。朝廷其の忠誠を嘉みすれど、朋友其の才情を薄みす。議する者未だ厚薄を詳らかにせず。然すがに余以為(おも)へらく、私好を忘れて公に奉ずることは、忠臣の雅事、君親に背きて交を厚くすることは、悖徳(はいとく) の流(たぐひ)ぞと。但し未だ爭友(さういう)の益(かが)を盡さずして、其の塗炭 に陥るることは、余も亦疑ふ。位淨大參に終ふ。時に三十五。」 ※二つの記述に日本書紀と同様具体的な謀反の内容は書かれていない。 ☆2、大津皇子の逮捕から処刑があまりにも早い ☆大津皇子の逮捕と刑死及び連座したらしい者の逮捕 「冬十月の戊辰の朔にして己巳(二日)に皇子大津の謀反(みかどかたぶ)けむこと発覚(あらは) れぬ。皇子大津を逮捕(から)め、幷(あは)せて皇子大津が為に註誤(あざむ)かえたる直広肆八口朝臣(ぢきくわしやぐちのあそみ)音橿原(おとかし)・小山下壱岐連博徳(せうせんげいきのむらじはかとこ)と、大舎人中臣朝臣臣麻呂(おほとねりなかとみのあそみおみまろ)・巨勢朝臣多益須(たやす)・新羅沙門(しらきしゃもん)行心(かうじむ)と帳内礪杵(とねりときの)道作(みちつくり)等、三十余人を補(から)む。庚午(三日)に、皇子大津を訳語田(をさた)の舎(いへ)に賜死(みまからし)む。時に年二十四なり。妃皇女山辺(みめひめみこやまへ)、被髪(かみをみだ)して、奔赴(はしりゆ) きて殉(ともにみまか)る。見る者皆歔欷(ひとみなすすりな)く」→この後に、すぐ☆3の記述が続く。 ※逮捕して翌日には処刑している。当然大津皇子及び連座した者への尋問、取り調べのための相当な日数が必要な筈、陰謀であるとすると逮捕・処刑を早くしないと噂が広がり持統天皇側への批判、抗議が広がる恐れがある。 ☆3、謀反人で刑死された大津皇子への不思議な賛辞 「皇子大津は、天渟中原瀛真人天皇(あめのぬなはらおきのまひとのすめらみこと=天武天皇)の第三子なり。容止墻岸(ようししょうがん)にして、音辞俊朗(おんじしゅんろう)なり。天命開別天皇(あめみことひらかすわけのすめらみこと=天智天皇)の為に愛(めぐ)まれたまふ。長(ひととなる)に及(いた)りて弁(わきわき)しく才学有(さいがく)ましまし、尤も(もと)も文筆(ぶんぴつ)を愛(この)みたまふ。詩賦(しふ)の興り、大津より始まれり」 ※簡単に言うと 天武天皇の第三子で、立ち居振る舞いが立派で、言葉に優れ、明晰である。天智天皇に可愛がられ、成長されると分別があり学問の才能に恵まれ、特に文章を書くのを好まれ、詩賦(中国の韻文=漢詩)の興隆は大津皇子から始まった。 ◎賛辞をのせることによって、上掲の山辺妃皇女の殉死の記述と相まって、有能で人望があった大津皇子の不本意、悲運、理不尽な死への慰撫、哀悼、抗議の意が込められているように思えてならない。下に載せた草壁皇子の死の記述と読み比べると一層。(私見) ※懐風藻にも伝記に似た記述がある。 「皇子は、淨御原帝の長子なり。状貌魁梧(じやうばうくわいご)、器宇峻遠(きうしゆんゑん)。幼年にして學を好み、博覧にして能く文をつづる。壯(さかり)に及びて武を愛(この)み、多力にして能く劍を撃つ。性頗(すこぶ)る放蕩にして、法度(はふど)に拘(かかは)れず、節を降して士を禮 (ゐや)びまふ。是に由りて人多く附託す。」 ※簡単に言うと 皇子は天武天皇の長男である。体格に恵まれ、度量が大きく志が高く奥深い、幼少より学問を好み、博学で文章を能く綴られた。成長されて武芸を好み、力が強く剣をよく使われた。性質は規則には縛られず自由闊達であり、身分をヘリ下り、人々には礼儀正しく厚く接しられた。ために多くの人々が付き従った(人望があった)。 ◎草壁皇子の死の記述 「皇太子(ひつぎのみこ)草壁皇子尊薨(かむさ)ります」とだけあるだけで大津皇子への賛辞のような記述はない。 ◎有間皇子への見方 「 九月に、有間皇子、性點(ひととなりさと-悪賢い)くして陽狂(いつはりたぶれ-狂人をよそおう)す、云々(しかじか)。・・・・」 有間皇子は性質が悪賢くて、偽って狂人になったふりをして・・・とある。大津皇子のような賛辞はない。 ☆4、連座したらしい者への処罰が寛大で軽い 丙申に、詔(みことのり)して曰(のたま)はく、「皇子大津、謀反(みかどかたぶ)けむとす。註誤(あざむ)かえたる吏民(つかさひと)・帳内(とねり)は已むこと得ず。今し皇子大津に坐(かか)れるは、皆赦すべし。但し、礪杵(とねりときの)道作(みちつくり)は伊豆に流せ」とのたまふ。又詔して曰はく、「新羅沙門行心(しらきのしゃもんかうじむ)、皇子大津の謀反けむとするに与(くみ)せれども、朕(われ)加法(かみ)するに忍びず。飛騨国の伽藍(てら)に徙(うつ)せ」とのたまふ。 ・ 礪杵(とねりときの)道作(みちつくり)は伊豆に遠島 ・新羅沙門行心は飛騨国の寺に移す。 ・二人以外は皆許され、処罰なし。 「有間皇子の悲劇」での舎人への刑罰は重い(斬首) 丹比小沢連国襲(たぢひのをざはのむらじくにそ)を遣はして、有間皇子を藤白坂(ふじしろさか)に絞(くび-絞首)らしむ。是の日に、塩屋連鯯魚・舎人新田連米麻呂を藤白坂に斬る。 星印1から4により、大津皇子が謀反を起こしたのではなく、持統天皇が息子可愛さから草壁皇子をいずれ(その間は自分が称制して天皇に)天皇にするためには有能で人望がある大津皇子が邪魔で皇子を陰謀で抹殺したのではないか。 ☆何かの折りに誰かにふと朝廷への不満を漏らした、自分の身の不遇(母・大田皇女の死)を漏らした、伊勢にいる斎宮の姉の大伯皇女に会いに行ったことなどが格好の謀反の口実にされたのかも知れません。 次回は、大津皇子、大伯皇女の歌の解釈です。 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「懐風藻 文華秀麗集 本朝文粋-日本古典文学大系」(岩波書店)、「折口信夫全集四、二十四巻」(中央公論社)、「死者の書ー折口信夫」「死者の書・身毒丸ー折口信夫」(中公文庫)、「萬葉集注釈ー沢瀉久孝」(中央公論社)、作者類別年代別萬葉集(森本治吉、沢瀉久孝ー藝林社)、「日本の歴史2」(中公文庫)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、「万葉悲劇の中の歌―金子武雄」(公論社)、 、「万葉の虚構 ―古文芸の会」(雄山閣)、「万葉のふるさと-清原和義」(ポプラ社)、「文芸読本 萬葉集-山本健吉編」(河出書房新社)、「萬葉百歌-山本健吉、池田弥三郎」(中公新書)、「文法全解・万葉集・大久保廣行」(旺文社)、「新明解・万葉集、古今集、新古今集」(三省堂)、「万葉集選釈・尾崎暢殃」(加藤中道館)「愛とロマンの世界-万葉の歌ひとたち-伊藤栄洪」(明治図書)他 ▲今回は12枚の写真を載せます。(1、11、12番→スマホF-04、残りはGX7MK2) 1枚目、庭のハナミズキ、また来年咲いてくれると嬉しいです。 2枚目 みかんの花 去年はたくさんなりました。 3枚目、手ごねで作ったミニロールパン、きれいに巻けていません。何回も焼かないとうまくなりません。またチャレンジします。焼きたてパンはうまいですが、手間がかかります。 4枚目、ささげを煮ているところ ささげは小豆と違って煮た時、皮が破れにくいそうです。 5枚目、初めて蒸し器で作った赤飯、美味しかった。 6枚目、トンカツ、ポテトフライ、ポテトフライが美味しかった。 7枚目、庭に咲いた名前のわからない紫の花 8枚目、庭の梅の実を初めて梅酒にしました。今までで一番獲れました。 9枚目、鶏の胸肉の一口フライを揚げている。 10枚目、鍋ぶたの裏に付いた水滴 11枚目、コロナワクチンの接種会場の市の総合体育館、初めて行きました。 12枚目、歩道の植え込みに咲いていたコヒルガオ 、薬用、食用植物、 写真を撮っていたら、学校帰りの小学3年生ぐらいの男の子が、「こんにちは」と挨拶してくれました。うれしいですね。
「’21年春」 新緑の5月を迎えました。 新型コロナ禍にいまだ終息の兆しが見えない状況が続いています。新たに脅威の変異型ウィルスが全国に不気味に広がりつつあります。ワクチン接種がようやく始まりましたが全国民にまで行き渡るには、絶望的な日数がかかりそうです。 感染防止の基本に立ち返って個人個人が先ず注意することが大事なようです。不要不急の外出は避ける。マスクを着ける、三密を避ける、手洗い、うがいの励行・・・。政府、自治体には場合によっては補償、強制力を伴う大胆な施策を打って、コロナ禍を終息へ導いて欲しいものです。オリンピック開催は難しい雲行きになってきました。 ▲ ギターの方は前回と同じようにフェルナンド・ソルの練習曲集から、毎回適宜数曲選んで練習しています。 他の曲はほとんど弾いていませんが、またタレガの「ラグリマ」、「アデリータ」、ソルの練習曲「月光」、バッハのリュート組曲他、弾きたいと思います。 ▲ドラマの方では、朝ドラの「おちょやん」は見続けていました。また千代は、一平の裏切り(劇団員と浮気し、妊娠させる→離婚)に遭い、どん底に突き落とされ、今の舞台の千秋楽まで演じ上げるも突然の失踪。・・・・1年後、NHK大阪放送局では、「お父さんはお人よし」のラジオドラマが企画進行中、おとうさん役の花車当郎(花菱アチャコがモデル)が空襲避難の防空壕での千代との即興の掛け合いが忘れられず、おかあさん役は既に決まっていたが、何とかお千代さんに変えてもらえないかと首脳陣、スタッフに懇願する。・・・・千代が京都で女の子と同居している噂が流れる。・・・・千代は「竹井千代と申しますます」と再び表舞台に立つことに。 1年間楽しませて頂きました。ありがとうございました。杉咲花は凄い。今後の更なる活躍を期待したいです。 大河ドラマの「青天を衝く」、毎回楽しみに見ています。幕末の開国前夜の暗黒の時代の様子が描かれていて興味深い。尊王攘夷の考えに傾倒していく栄一、井伊直弼の独断による「日米修好通商条約」(日本に不利な不平等条約)の締結、「安政の大獄」、井伊直弼暗殺の「桜田門外の変」、和宮降嫁(皇室と徳川との婚姻によって幕府の権威の復活を画策)・・・。 明るい話題では栄一と従妹で幼なじみの千代との恋、栄一の従兄・喜作との千代を賭けた嫁とり剣術試合、結婚、長男の誕生 がほのぼのと描かれていたが、栄一の尊王攘夷への傾倒が激しくなり暗い影を落とすようになる。長男の死、長女うたが生まれるも喜べない栄一がいた。外国人居留地の横濱焼き打ち計画にのめりこんでいく。・・・ 他のドラマでは、「イチケイのカラス」(フジ)、「珈琲いかがでしょう」(テレ東 )、「恋はDeepに」(日テレ)、「レンアイ漫画家」(フジ)、「着飾る恋には理由があって」(TBS)、「ゆるキャン△2」(テレ東)、「桜の塔」(テレ朝)、「リコカツ」(TBS)、「コントが始まる」(日テレ)、「最高のオバハン」(東海テレビ、フジ系列)、「ネメシス」(日テレ)、「スーパーカブ」(MXTV、アニメ)、「ドラゴン桜」なんかを見ています。 特に楽しみにしているのは、「イチケイのカラス」「珈琲いかがでしょう」「コントが始まる」「恋はDeepに」「リコカツ」「ゆるキャン△2」「スーパーカブ」、違った観点から「レンアイ漫画家」「最高のオバハン」も楽しみにしています。 「イチケイのカラス」・・・・竹野内豊が型破りの一風変わった正義感の強い刑事裁判官、入間みちおを主役で演じる。入間みちおの言動に疑問を持ちつつも、冤罪を生まない信念の入間みちおに次第に共感していく堅物のエリート裁判官の坂間千鶴を黒木華が演じている。一話完結で気楽に楽しめていい。毎回異例の職権を発動しての再捜査で地道な公平な実地検証を積み重ね真相を明らかにしていく。常識、しがらみ、偏見、先入観にとわれない発想、行動には弁護団、検察官たちから煙たがられている。時々見せる入間みちおのとぼけた笑顔が魅力的。オープニングの色彩豊かなCGのカラスの動きがとても可愛い。 「珈琲いかがでしょう」・・・・移動珈琲屋が丁寧に淹れる一杯の香りがいい美味しいコーヒ-とさりげない店主の言葉で悩みを抱えたお客は癒され、励まされ明るい気持ちを取り戻して帰っていく。ただ移動珈琲屋は何日かすると違う町に移動して行ってしまう。 移動珈琲屋の店主・青山一を中村倫也が演じている。表情、声ともお客を癒すにはぴったり。毎回違うゲストが登場する。垣根志摩(夏帆)と杉三平(磯村勇斗)はよく登場する。 移動珈琲屋にしたのには青山一の隠された過去に関係しているようだ。 「恋はDeepに」・・・・石原さとみ、綾野剛W主演のコメディ、ファンタジー恋愛ドラマ。 海を愛する魚オタクの海洋学者・渚海音(なぎさみおー石原さとみ)とリゾート開発会社「蓮田トラスト」の御曹司の次男・蓮田倫太郎(綾野剛)は、巨大マリンリゾートの開発計画がきっかけで出会う。海を守りたい海音と過去に何か消せない海での秘密を抱えながらリゾート開発を進めたい倫太郎は、何にかと対立するも不覚にもDeepな運命的な恋に落ちていく。 海音は本当は心の底では倫太郎が海を愛していることをなんとなく感じ取っていたから恋に落ちたのか? 不思議なことに海音は海の生き物と会話ができる。ウツボ、ミノカサゴ、カニ・・・。1話で星の海岸では麟太郎が死にかかっているのをカニが教えてくれて海音が助ける。 1話のラストでウツボが「キミがここにいられるのはあと3か月なんだよ。・・・・キミは俺たちの最後の希望なんだよ・・・・もしかして」と意味深なことを話す。 他に大谷亮平、渡邊圭祐、今田桜、橋本淳、鹿賀丈史・・・・が演じている。 「コントが始まる」・・・・始ったばかりでまだよくはわからないが、心にジ-ンとくる感動ドラマになるような感じがします。 お笑いコントトリオ「マクベス」の3人と彼らを取り巻く人々の青春群像劇。ドラマの冒頭で決まってマクベスのショートコントが始まり、それが各話の本編に繋がってドラマが進行していく。凝った演出。20代後半の若者たちの苦悩、挫折、敗北の中から何とか希望の光を見つけ出そうともがく若者たちを描く。楽しみなドラマ。ドラマでは20代後半の若者たちが主人公だけど、どの年代の人々にも当てはまる日テレ得意の人生応援歌ドラマ。 マクベスのメンバー、高岩春斗(菅田将暉)、朝吹瞬太(神木隆之介)、美濃輪潤平(仲野太賀)。 会社を退職し恋人にも騙されて失意のどん底に喘ぎ引きこもりがちだったが、妹の中浜つむぎ(古川琴音)が家に転がり込んで姉の面倒を見るようになり、少しずつ元気を取り戻す中浜里穂子(有村架純)、ようやく働き始めたファミレスで里穂子は偶然マクベスを知り応援を始める。妹のつむぎはスナックに勤めるも何の目標もなく無気力な生活を送っている。 「ゆるキャン△2」・・・・シーズン2、シーズン1と同様、5人のほのぼのとしたゆるいキャンプと日常のまったりとした適度な距離感のやり取りが心地いい。メンバーは、生志摩リン(福原遥)、各務原なでしこ(大原優乃)、大垣千明(田辺桃子)、犬山あおい(箭内夢菜)、斉藤恵那(志田彩良)と変化はない。これと言った特別な出来事があるわけではないが、楽しいドラマ。 志田彩良はドラゴン桜2レギュラー 、プロ野球DeNA対巨人戦の始球式、ヌーボラのCM、福原遥は「リコカツ」「ウチの娘は彼氏が出来ない」、田辺桃子も「リコカツ」、SUMOのCM、箭内夢菜は「世界の果てまでイッテQ 」「宇宙にたった二人」(秋公開予定の映画、主役)、大原優乃は写真集、「ガールガンレディ」(MBS)と活躍を広げている。 「スーパーカブ」・・・・BDレコーダーの番組欄 で調べていたら第1回が始るほんの少し前に偶然見つけたアニメ、山梨県北杜市の高校に通う女の子、小熊が主人公、なぜか両親がいなくて独りでアパートで生活している。弁当は決まってご飯にレトルト食品だけ、自転車で学校まで通う。学校には友達もいなくていつもぽつんと独りでいる。趣味も目標もない。 そんな或る日、学校帰りに自転車を漕いでいると追い抜いていく原付スクーターに目を奪われる、翌日バイク屋さんに寄ってバイクを探す小熊、みんな高くて手が出ない、諦めかけていると店主が近づいてきて、バイク欲しいの?と聞く、みんな高くてと答えると、待ってなと言って倉庫から中古のスーパーカブ50を目の前に運んでくる、いくらですか?と聞くと、何と1万円、びっくりしていると、でも3人人を殺しているよ、それでもいいかい?小熊は即座にこれくださいと嬉しそうに返事をする。 こんな出だしで物語が始まる。小熊はスーパーカブに乗り始めると毎日の生活が少しずつ変化し始め、ちょっとずつ明るく前向きになっていく。ちょっと遠いスーパーにも寄り道できるようになる。クラスのバイク好きの友達もできる。 スーパーカブを相棒に小熊がどんな経験をして成長していくか楽しみです。 心を豊かにしてくれるなかなか素敵なほのぼのアニメです。 「レンアイ漫画家」・・・・鈴木亮平が正体を隠したまま恋愛少女漫画「銀河天子」を大ヒットさせ続ける苅部清一郎を演じる。苅部清一郎は外との交流をほとんど断ち、ひたすら恋愛少女漫画を苅部まりあの女性ペンネームで書き続ける変わり者。相方を務める嵌めになったのは、久遠あいこ、29歳、夢なし、職なし、金なし、彼なしのアラサー寸前のどん底女、演じるのは清楚でさわやかイメージが付きまとう𠮷岡里帆。 清一郎とあいこは、清一郎の弟(あいこの初恋の相手)の葬儀で運命的に出会う。 清一郎はネタ作りに、金のないあいこに疑似恋愛の体験ネタを教えてくれたら100万円をあげると持ちかける、あいこは金欲しさに飛びつく。 毎回違う男性を相手にあいこは疑似恋愛を経験していく、清一郎と担当編集者の強引な要望にしたがって、毎回違うタイプの女性を演じ分けていく。服装、髪型、メイク等も。いろんな𠮷岡里帆が見られるのが楽しい。 いやいやの疑似恋愛なのにあいこは本気で男を好きになってしまう。清一郎はネタを仕入れたら、強引に別れて来いと命じる。・・・・ 誰にも邪魔されたくないのに弟のひとり息子のレンを引き取って同居させる。レンの出現により清一郎の生活、態度、気持ちが少しずつ変化し始める。 「最高のオバハン」・・・・名古屋を舞台にバツ2独身の美容系クリニックのヤリ手経営者で占い師の中島ハルコが相談者の悩み、問題を痛快に大胆に解決していく。痛快エンターテイメント、中島ハルコに大地真央、グルメ雑誌の編集者兼ライターの菊池いづみに松本まりかが演じている。菊池いづみは結婚に憧れるも10年もずるずると不倫を続ける38歳のダメンズ女子、中島ハルコの豪快な生き方に接するうちに少しずつ人間的に成長していく。東海テレビ制作 小2まで名古屋にいたので、名古屋が舞台のこのドラマ、興味があります。 「リコカツ」・・・・1話見てちょっと微妙かなと思いましたが、2話を見て俄然面白くなりました。 交際ゼロ日でスピード結婚が、あまりの考え方の違いに気づき早々に離婚を決意した二人が、離婚までの期間にお互いが相手を思いやる気持ちが少しずつ芽生え、愛へと進むラブストーリ-。 ファッション雑誌の有能で美人の編集者・水口咲を北川景子、航空自衛隊の航空救難団のエース・緒原紘一を永山瑛太が演じている。緒原紘一は厳格で亭主関白の父も元自衛官で父の影響を受けたか、融通の利かないカタブツで、かなりの変わり者、ウサギのぬいぐるみを可愛がっている。水口咲は大手広告代理店勤務だった父と美魔女モデルの母との間で、自由にのびのびと育ち、真面目で頑張り屋。 水口咲の父・丈志・・・大手広告代理店を半年前に定年退職、見栄っぱり、浮気癖(佐野史郎)、母・美土里・・・美しさにこだわる、リコカツ画策(三石琴乃) 緒原紘一の父・正・・・自衛隊定年退職、妻から離婚を突きつけられる、家事が出来ない(酒向芳)、母・薫・・・理想的な妻、憧れの母、突然離婚を突きつけて、家出(宮崎美子) 「ドラゴン桜」・・・始まったばかりです。第1回、過激にセンセーショナルに始まりました。東大合格請負人のダメ高校再生奮闘記、なかなか刺激的で面白かった。主人公の弁護士桜木健二に阿部寛、教え子でダメ生徒から東大卒の弁護士になった再生請負の協力者兼相棒の水野直美に長澤まさみが演じている。敵対する自由教育を推し進め低学力の元凶の理事長の龍野久美子に江口のりこ。 海に生徒を放り込んで自分も海に飛び込んだり、挑発する悪二人を校舎の廊下の奥までバイクで追いかけまわしギブアップさせたりと過激な奮闘ぶりが凄い。立ち泳ぎで難なく悠々と泳ぐ阿部寛はただ者ではない。wikiで調べたら趣味がテニスと古武術とあった。乗馬、柔術、剣術、弓術、古式泳法も習得していたようである。 ダメ生徒及びダメ学校経営者、教職員をどう導いていくのか今後が楽しみなドラマ。 「ゆるキャン△2 」で活躍中の志田彩良が学園で文系トップの成績の小杉麻里を演じている。 ☆再放送のドラマ「お見合い結婚」(フジ、2000年1月~3月) は、松たかこ、ユースケ・サンタマリアがW主演を演じたラブコメディ、面白い。名作、途中視聴。 ▲歴史・古典コーナー(第14回) 大和朝廷12 「大津皇子・大伯皇女」(1) ☆まず初めに、大津皇子の悲劇に着想を得て書かれた文学作品と作曲された歌曲について問題を出します。 問1、こんな書き出しで始まる古代小説の名前と作者名を答えてください。 「彼の人の眠りは、徐かに覚めて行った。まつ黒い夜の中に、更に冷え壓するものゝ澱んでゐるなかに、目のあいて來るのを、覺えたのである。 した した した。耳に傅ふやうに來るのは、水の垂れる音か。ただ凍りつくやうな暗闇の中で、おのづと睫(まつげ)と睫とが離れて來る。 膝が、肱(ひじ)が、徐(おもむろ)に埋れていた感覚をとり戻して來るらしく、彼の人の 頭に響いて居るもの・・・。全身にこはゞつた筋が、僅かな響きを立てゝ、掌・足の裏に到るまで、ひきつれを起こしかけてゐるのだ。 さうして、なほ暗い闇。ぽちりと目をあいて見廻す瞳に、まづ壓しかゝる黒い巌の天井を意識した。次いで、氷になった岩牀(ドコ)。兩脇に垂れ下がる荒石の壁。したしたと、岩傳ふ雫の音。ときがたった・・・・。眠りの深さが、はじめて頭に浮かんで來る。長い眠りであった。けれども亦、淡い夢ばかりを見續けて居た氣がする。うつらうつら思ってゐた考へが、現實に繋がってありありと、目に沁みついてゐるやうである。 あゝ耳面刀自(みみもとじ)。・・・・・」 問2、「日本の詩人の詩による6つの歌曲の内、2番 自害の前に」を作曲した世界的作曲家はだれですか? 答えは、最後にあります。 ☆万葉集の二人の短歌(大津皇子の悲劇に伴う短歌) ・大津皇子、みまからしめらゆる時、磐余(いはれ)の池の堤にして、涙を流して作りましし御歌(みうた)一首 (謀反?が発覚して捕らえられ、刑死直前の歌) 百伝 (ももつた)ふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨を 今日のみ見てや雲隠りなむ ・大津皇子、密かに伊勢の神宮に下りて、上り來ましし時の大伯皇女(おほくのひめみこ)の御作歌(みうた)二首 (大伯皇女の弟の大津皇子の安否を気遣った短歌) わが背子(せこ)を大和へ遣(や)るとさ夜ふけて 暁露(あかときつゆ)にわが立ち濡れし ふたり行けど行き過ぎがたき秋山を いかにか君がひとり越ゆらむ ・大津皇子かむあがりましし後、大來皇女(おおほくのひめみこ)伊勢の斎宮(いつきのみや)より上るときの御作歌(みうた)二首 神風の伊勢の国にもあらましを 何しか來けむ君もあらなくに 見まく欲(ほ)り吾がする君もあらなくに 何しか來けむ馬疲るるに ・大津皇子の屍(かばね)を葛城(かつらき)の二上山(ふたかみやま)に移し葬(はふ)る時、大來皇女の哀(かな)しび傷(いた)む御作歌(みうた)二首 うつそみの人なるわれや明日よりは 二上山を兄弟(いろせ)とわが見む 磯の上に生ふる馬酔木(あしび)を手折(たを)らめど 見すべき君がありといはなくに ☆短歌の解釈は次回以降で。 ☆二人の姉弟の出生、環境、背景 大津皇子・・・・663年(天智2年)、新羅征討百済救援の航海の途中、九州の那大津(なのおおつ、福岡県博多港あたり)で、父・天武天皇、母・大田皇女(父・天智天皇、母・遠智郎女)との間に生まれる。 大伯皇女・・・・661年(斉明7年)、新羅征討百済救援のための筑紫への航海中、大伯の海(岡山県瀬戸内市の沿岸)で父・天武天皇、母・大田皇女(父・天智天皇、母・遠智郎女)との間に生まれる。 673(天武2)年、14歳で斎王(伊勢神宮で天照大神に奉仕する)、大津皇子12歳、姉弟の別れ 母・大田皇女は667年(天智6年)大津皇子5歳、大伯皇女7歳の時、薨去。 二人は大きな後ろ盾を失う。→悲劇の始まり 母・大田皇女の妹に菟野讃良(うののさらら鸕野 とも 鵜野)皇女がいる。後の持統天皇。 菟野讃良皇女には息子の草壁皇子がいる。大津皇子より1歳上の異母兄。皇位継承順位1位。 系図を参照してください。大津皇子は皇位継承順位2位。→悲劇の始まり 大津皇子に関わる系図 ☆日本書紀の天武天皇の崩御(死)と大津皇子の謀反の記述 朱鳥元年(西暦686年)九月の記述 「丙午(九日)に、天皇(天武天皇)の病、遂に差(い)えずして、正宮(おほみや)に崩(かむあが)りましぬ。戌申(十一日)に、始めて発哭(みねー哀しみの儀式)たてまつる。即ち殯宮(もがりのみやー本葬の前に棺に入れ一定期間、死者の霊を鎮め、故人を偲ぶための建物)を南庭(おほば)に起(た)つ。辛酉(二十四日)に、殯(もがり)し、即ち発哭(みねー哀しみの儀式)たてまつる。 是(こ)の時に当たりて、大津の皇子、皇太子(ひつぎのみこー草壁皇子のこと)を謀反(かたぶ)けむとする。」 次回は日本書紀の本文等から、謀反なのか謀略なのか等、調べたいと思います。 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「折口信夫全集四、二十四巻」(中央公論社)、「死者の書ー折口信夫」「死者の書・身毒丸ー折口信夫」(中公文庫)、「萬葉集注釈ー沢瀉久孝」(中央公論社)、作者類別年代別萬葉集(森本治吉、沢瀉久孝ー藝林社)、「日本の歴史2」(中公文庫)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、「万葉悲劇の中の歌―金子武雄」(公論社)、「万葉のふるさと-清原和義」(ポプラ社)、「文芸読本 萬葉集-山本健吉編」(河出書房新社)、「萬葉百歌-山本健吉、池田弥三郎」(中公新書)、「文法全解・万葉集・大久保廣行」(旺文社)、「新明解・万葉集、古今集、新古今集」(三省堂)、「万葉集選釈・尾崎暢殃」(加藤中道館)「愛とロマンの世界-万葉の歌ひとたち-伊藤栄洪」(明治図書)他 ▲今回は10枚の写真を載せます。 1枚目、庭のハナミズキ、毎年咲いてくれます。 2枚目 庭の梅の実、まだ小さいです。 3枚目、青梅の御嶽神社の紅梅 4枚目、青梅の御嶽神社そばにある大井戸公園の桜 5枚目、6枚目、7枚目、てんぷら、トンカツ、パンを作ってみました。パンは炊飯器で作りました。てんぷら、トンカツ用に鉄製の専用鍋を買いました。 フライパン、片手鍋でも出来ますが、取っ手が身体に触れる危険があるので、油が高温になる揚げ物は止めにしました。鉄製の専用鍋は保温性がいい、深いので油の飛びはねがない、重いので倒れにくい。 パンは最後の焼きを今度はオーブンレンジ、ガスレンジの魚焼きグリル、トースターで焼いてみようかと思っています。 8枚目、シャープ製のトースター、昭和63(1988)年、5、16、練馬の大泉学園に住んでいた時、隣接する埼玉の朝霞市の西友朝霞台店で買いました。現役でよく使っています。33年前の製品。西友朝霞台店は近くの別の所に移転したらしいです。地図で調べるとマルエツになっています。 9枚目、庭のタチツボスミレ 10枚目、クチナシ、「’20年夏」に載せましたクチナシの挿し木(写真左、カットした葉は切りました)の現在、驚くことに4倍もありそうな葉っぱが生えてきました。3月ころからぐんぐん葉が巨大になってきました。もう一つのクチナシは普通の葉っぱで順調に育っています。
( ’21、5、1) 「’21年1、2月」 三月の声を聞くと日差しが明るく感じられ、まだ寒さは残るものの少しずつ温かくなり過ごしやすくなってきました。庭の梅も今年も咲いてくれました。枝垂れ桃も梅に少し遅れて咲き始めました。 コロナは大分下火になってきましたが、まだまだ油断はできないない状況です。ワクチン接種も医療従事者を初めとして開始されました。早く希望する多くの国民が接種できるようになるといいです。 オリンピックは開催できるかどうか微妙になってきました。コロナ禍が早く収束して以前の生活に戻れるよう願うばかりです。 コロナで外出、撮影ができないので、昔撮った大量のネガフィルムを少しずつスキャニングしています。プリントした人物写真もスキャニングしています。 毎日3本(36枚撮り)を目標にスキャニングしています。解像度2400dpiで1本約50分ぐらいかかります。スキャナーアプリ設定、ノートへのメモ書き、パソコンの新しい保存用フォルダ作りなども入れて3本でトータルで3時間以上かかります。 15年、20年も前の写真は覚えていない写真が多く、こんな写真を撮っていたのかとびっくりすることが多いです。その当時の自分が写真を通して映し出されて新鮮な気持ちになります。頑張って少しずつスキャニングしていきたいと思います。新宿で撮ったフィルム、今のところ25本、京島は19本、福生は17本、他の街は38本で合計99本スキャニングしました。 スキャナーはキャノンの9000F MarkⅡ、一昨年の10月に、約25000円で購入しましたが、現在は高騰して約65000円もします。びっくりです。 ▲ ギターの方は続けていますが、フィルムスキャニング、体調イマイチで週2、3回しか練習できていません。最近フェルナンド・ソルの練習曲集(標準版ソルギター曲集8 練習曲集2 中野二郎 監修 現代ギター社)を買い、適宜数曲ずつ選んで練習しています。 ソルの練習曲は、初級の練習曲でも音楽的に優れていて、ジストニアの右手には技術的に易しいのがいいと思っています。意識的にジストニアを克服するようにフォームに気を付けながら練習しています。 他の曲はほとんど弾いていませんが、以前良く練習していたタレガの「ラグリマ」、「アデリータ」、ソルの練習曲「月光」、バッハのリュート組曲の何曲か、古賀政男の名曲(影を慕いて・・・)、ナポレオン・コストの中級程度の練習曲、・ヘンツェの「夜想曲」「緑の木陰にて」、武井守成の「人形の子守唄-少女を描きたるより(直子に与う)」「軒訪るる秋雨」「落葉の精」「前奏曲第三番」なども少しずつ練習していきたいと思っています。 ▲16年使っていた冷蔵庫(パナソニック、405L)を買い換えました。冷蔵庫が壊れたわけではなく、そろそろ寿命で突然の故障はいやだなあ、いずれ買い替えなくてはならないかなとなんとなく思っていたのと、家電量販店の店員さんが今の冷蔵庫は10年前の冷蔵庫と比べて省エネで年間1万円近く違いますよの言葉に押されて、いろいろ迷った末、新しい冷蔵庫、三菱電機のMRーB46F(455L)を買いました。300Lクラスも考えましたが、400Lクラスよりも省エネ性能が劣り、やや騒音がうるさいらしいので除外しました。 購入ポイントとして考えたこと 省エネ性能が優れていること、ガラスドアではないこと(ガラスドアは磁石が付かないのでメモが止められない)、野菜室が真ん中にあること、安いこと、静か、故障が少ないなどをポイントに探しました。 上のポイントで重要と思っていたガラスドアでない、真ん中の野菜室は残念ながらかないませんでした。最新機種のMR-MB45Gは野菜室は真ん中ですが、出たばかりでべらぼうに高いです。今回の機種より約10万円高いです。前の機種のMR-MB45Fは残念ながら生産中止で2か月前なら買えたかも知れません、残念。 ガラスドアでも、磁石が付く工夫を考えました。鉄のステー(バイク用に買っておいた)を養生テープ(粘着力が弱いのでガラス面を傷めない)でガラス面を留め、その上にメモを載せ磁石で留める。 野菜室が一番下なのは腰をかがめなければいけないので不便ですが、慣れるしかありません。 まだ来たばかりですが、とても静かです。ほとんど動作音聞こえません。素晴らしい。前面ドアのタッチパネルで操作しますが、選択項目が多く、「切れちゃう瞬冷凍」「氷点下ストッカー」「朝どれ野菜室」など初めて聞く言葉が出てきて、戸惑いますが、早く慣れて使いこなしたいです。10年はお世話になるので大事に使いたいと思います。 新しいのが届くまで12日もあり、古い冷蔵庫を見るたびちょっと可哀想な気持ちになりました。きれいに拭いたり、庫内のごみを掃除してあげました。16年間よく働いてくれました。感謝。 ▲ドラマの方では、朝ドラの「おちょやん」は毎朝楽しみに見ています 。大阪の道頓堀の芝居茶屋のおちゃことしてずっと勤めていて18歳になった千代は、芝居を見ているうち、女優への憧れが日増しに強くなり、父親の道頓堀での迷惑な悪行もあり、芝居茶屋の岡安を飛び出し、憧れの女優になるべく京都へと修行に出る。しかし千代の前には、苦労、難題が待ち構えていて、一つ一つ何とか乗り越えてくじけずに頑張っているようです。ただトラブル、対立、もめごとの連続で見る気が失せそうです。目をひん剥いた荒い口調の千代はあんまり見たくないです。落ち着いて楽しめ、心が幸せになるストーリーを見たいものです。今後に期待。 大河ドラマの「麒麟がくる」、堪能しました。架空の人物(門脇麦)の設定、独自の解釈がなされた所もあったようですが、最後まで興味深く見続けました。今回の池端俊策版明智光秀では従来の信長を裏切った卑怯者というダーティーなイメージを覆し、民が幸せに暮らす戦いのない平和な世の中を常に追い求めていた民思いの叡智ある人情味豊かな武将として描かれていた。慢心横暴極まりない信長を平和なため民のため、殺すしかないと苦渋の決断を下した光秀は本能寺の変に突き進む。最後の本能寺の変、見ごたえがありました。 指揮官として自らは戦いはせず信長がいるであろう寝所をじっと見据えていた。一方の信長は謀反の首謀者が光秀だと知った時、「そうか十兵衛か。であれば、是非もなし」とつぶやき、笑みすら浮かべ、やはりといった表情を見せ、軍勢が攻め込んで出来た時、果敢に長槍や弓、刀で応戦するも傷を負い、これ以上は無理だと悟ると、近習の蘭丸に火を放たせ、自分の首は絶対に渡さぬの言葉を残して自ら炎に囲まれ死地に赴いていった。 信長を死に追いやった光秀のその後は、山崎の合戦で秀吉に敗れ、世の中の動きが一気に早まったと実にあっさりとしたナレーションが流れる。 3年の時が流れ、駒(門脇麦)が市の人ごみの中で光秀らしき男を見かけて追いかけるも姿を見失ってしまう。ラストシーンは馬にまたがって疾走する光秀らしき男が描き出され完。光秀が願った麒麟が来る美しい国の実現のために生きて再び奔走し続けるのであろうか? 一年間楽しませて頂きました。主役の長谷川博己を初めとした俳優、女優陣及びスタッフの皆様、ありがとうございました。 「青天を衝け」が始まりました。順調な滑り出しです。楽しみです。子役時代もう少し見てみたかったです。蚕の場面出てきましたが、母の実家(愛知県江南市)で小さい頃蚕に桑の葉をあげたことがあります。 民放他では、「青のSP」(フジ)、「オー!マイ・ボス!」(TBS)、「ウチの娘は彼氏ができない!」(日テレ)、「俺の家の話」(TBS)、「レッドアイズ監視捜査官」(日テレ)、「その女、ジルバ」(フジ)、「朝顔」(フジ)、「モコミ」(テレ朝)、「書けない!?」(テレ朝)、「ハルカの光」(Eテレ)、「30禁」(フジ)、「ポルノグラファー」(フジ)終了、「ドリームチーム」(NHK)なんかを見ています。ドラマではありませんが偶然見て面白い番組、「アニマルエレジー」(テレ朝)、お薦め番組、「ごりやくさん」(京都KBS及び配信された独立U局、BS11、東京は東京MXTV) 特に楽しみにしているのは、「ウチの娘は彼氏ができない!」(日テレ)「その女、ジルバ」(フジ)「俺の家の話」(TBS)です。 「ウチの娘は彼氏ができない!」・・・・シングルマザーで恋愛小説の女王と呼ばれている小説家の水無瀬碧(44歳、菅野美穂)と娘のオタクまっしぐらの大学生、水無瀬空(20歳、浜辺美波)の仲良しトモダチ親子が繰り広げるラブスト―リー・ホ-ムコメディ。二人の親子の友達ぶりが堂に入っている。水無瀬碧の幼なじみで、鯛焼き屋「おだや」四代目店主のゴンちゃん(本名:小田欣次、きんじー沢村一樹)と父親の小田俊一郎一家と水無瀬一家とのどうでもいいような日常のほのぼのとしたやり取りが実に心に沁みていい。 第7話は切なく哀しいけれど,心を揺さぶられる泣ける心温まる話が繰り広げられた。大学生の空に密かに恋している同級生の入野光(岡田健史)が碧と空の血液型が親子としてはあり得ない組み合わせ(碧O型、空AB型)であると気づく。空も疑問に気づき始める。本当のことを知りたい空は病院でもう一度自分の血液型を調べる。結果を母の碧に突きつける。空の出生の秘密と碧との親子問題はおだや一家をも巻き込んで、大騒動になる。・・・・空は碧から語られた出生の秘密の真実を知り混乱し悩み、辛い時を過ごすが、やはり自分の母ちゃんは今の母ちゃんしかいないと感じ始める。・・・・再びトモダチ親子に戻る。 入野光と空との友情、恋模様もいい。最近、岡田健史の活躍がちらほら目につきます。岡田健史と言えば「中学聖日記」(TBS、2018年秋)で担任教師の末永聖(有村架純)との一途な純愛を描いたドラマで脚光を浴び、鮮烈なデビューを飾っていました。入野光のオタクっぷり、真面目だけどどこかとぼけた味のある演技は素晴らしく見逃せない。お薦め◎◎ 「その女、ジルバ」・・・・ドラマが始まる前、池脇千鶴主演と聞いて、本当に久しぶりにテレビで見るなあと思っていました。池脇千鶴で鮮明に覚えているのは、2002年12月、25日放映のシーズン1の相棒最終話「午後9時30分の復讐 特命係」で父の死の真相を探り、復讐を遂げるべく閣下北条晴臣(長門裕之)宅に身の回りの世話役兼愛人?として入り込んでいた女子大生、川端蘭子役で出演していた事です。当時池端は初々しく可愛いい20歳、現在は39歳だそうです。ドラマとは言え今の素に近い状態(老化、劣化・・)で登場するのは抵抗があるのに、池脇千鶴は堂々とドラマに登場して自分と等身大の薄幸な主人公・笛吹新を演じていく。 今回のドラマの主人公・笛吹新は40歳、結婚直前に相手から破談にされ、それ以後縁に恵まれず、独り身、追い打ちをかけるようにアパレル会社から物流倉庫に首切り前提の左遷、話し相手もいない、心が満たされない、侘しい毎日を送る日々・・・その日はちょうど40歳になったばかりの誕生日、朝礼で新しい課長の紹介、その男こそ直前で結婚をドタキャンした一番会いたくない男、最悪な気分で自転車で家に帰る途中、宝くじ売り場ののぼりに吸い寄せられて、有り金全部、コインで削る宝くじを買う、1枚だけ200円が当たっていたが突然風に吹き飛ばされ、路地の奥に、追いかけて拾い上げて立ち上がると、BAR OLD JACK&ROSEの店の看板が目に入る、壁のホステス募集の張り紙、「ただし40歳」までは見えたが、風で折れてそのあとの文字が見えない、どうせ以内だろうと思っていると・・・目に飛び込んできたのは以上、びっくりするやら嬉しいやら、ホステスなんか勤まらない、でも今何かをしないと自分が嫌いになっちゃう・・・・迷って迷ってバーのドアの扉を恐る恐る押す。 自称50歳~80歳の高齢のホステスが美味しい料理、楽しいいトーク、小さな舞台で見せるお得意のダンスでお客をもてなすアットホームな空間が広がっていた。 新は見習いホステス、「アララ」としてデヴュー。物語の始まり。 店・・・ くじらママ・久慈きら子(草笛光子)、ナマコ・七子(久本雅美)、ひなぎく・菊子(草村礼子)、エリー・花富屋敷衿子(中田喜子)、マスター・蛇ノ目幸吉(品川徹)、元ホステス直木賞作家でチーママ・大田原 真知(中尾ミエ) ホステスはそれぞれみんな過去に辛い経験をし、心に傷を負い、今も悩み、苦労、老い抱えながらも明るく前向きに懸命に生きている姿が温かい眼差しで描かれていている。 物流倉庫の職場・・・上司の浜田スミレ(江口のりこ)、左遷組の村木ミカ(真飛聖)、新の元婚約者・前園真琴(山崎樹範) アララはBARの人々、BARをきっかけに仲良くなった物流倉庫の仲間と交流を深める内、明るく前向きになっていく。どんどんきれいになっていく。 実は6話の再放送見逃しました。アララ、浜田スミレにも出会いがあったらしいですね。恋の予感。村木ミカにもいつかいい出会いがあるといいです。 FOD登録して見ないといけないような。ヤフーのGYAOで配信してくれると有難いです。 心温まる、ほろっとする話や切ない話が各話ちりばめられている。名作です。お薦め◎◎ 原作は、有間しのぶさんの手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作(2019年)。 「俺の家の話」・・・能の観山流宗の家の物語、宗家の後継者問題、介護問題、家族間の遺産相続問題、終活問題等をテーマにしたホームドラマ、コメディ要素もあるがホームコメディとはならないような。主人公の観山寿一(長瀬智也)は観山家の長男であるので当然宗家を継ぐべき立場であるが、二十七代宗家で人間国宝の父・寿三郎(西田敏行)に反発して20年以上前に家を飛び出し、プロレスラーの道をひた走る。家とは音信不通状態に。今回寿三郎の危篤の知らせを聞いた寿一が20数年ぶりに帰ってくる。寿一が帰ってきたことに家族は驚きを隠せない。 奇跡的に命をとりとめた寿三郎の傍らには婚約者だという謎の美人ヘルパー志田さくら(戸田恵梨香)が寄り添っていた。遺産は彼女に渡るのか?宗家の後継者は寿一になるのか?この先短いと悟った寿三郎は、次々に隠し通そうとしていた過去の秘密を明かしてしまう。小さい頃から寿三郎の弟子として修行してきて今や一番の芸の持ち主である観山寿限無(桐谷健太)は実は自分の息子であると明かす。寿一とは異母兄弟。家族及び寿限無は怒リ動揺し混乱する。 体力の限界を感じ、現役プロレスラーを引退した寿一は長男として寿三郎の介護に専念する。金欠に喘ぐ観山家を救うため、覆面レスラ-スーパー世阿弥マシンとして再びリングに立ち密かに金を稼ぐ。志田さくらは寿三郎が見栄を張って恋人で婚約していると嘘を言ったと白状する。俄然ハッスルしだすのが弟の観山踊介(永山絢斗)、さくらに告るんだと意気込む。ただ志田さくらはスーパー世阿弥マシンが寿一が扮していること気づき、寿限無に今までの行動を詫びるため一方的にやられる一戦を終えてリングから下りてきた世阿弥マシンとすれ違う時、小さいが聞こえる声で「好き」とつぶやく。寿一のかっこよさにどうも惚れたらしい。 後継者問題(寿一、寿限無にも資格が生じた)、観山流の維持、隆盛、遺産問題、介護問題、恋のバトル・・・。今後の展開に期待。お薦めドラマ ◎◎ 長瀬智也のプロレスシーンは見事、長瀬智也は25年前フジで放映された名作「白線流し」の主人公、大河内渉を演じていたの思い出す。不器用で哀愁のある演技が印象的。ジャニーズを退所して、名優・長瀬智也が今後どんな活躍を見せてくれるのか期待したいです。 「アニマルエレジ-」・・・・土曜日深夜0:30から放映しています、30分番組。生き物の哀しいけれどくすっと笑ってしまう生態を映像と夏目三久とロバート秋山扮する天才子役上杉みちとの軽妙なトークで紹介する番組。動物の声のナレーターはロバート秋山、歌も歌う。 天才子役上杉みちはいつも黒の半ズボンに真っ赤なブレザー(左胸に大きなMの文字)、蝶ネクタイ姿で登場。前髪を垂らしたおかっぱ姿で子供の可愛いい甘え声で夏目三久のことをお姉さんと話しかける。お姉さんはけらけらといつも楽しく笑ってます。みち君は時々素の大人の男に戻ってお姉さんを困らせることもありますが、深夜番組なのでOKです。夏目三久のカラフルなデザインのワンピース姿もなかなか素敵です。夏目三久はときどきみち君に乗せられて私生活まで話してしまうこともあります。サービス精神旺盛です。 二種類の動物を紹介する。実に楽しい教育(?)バラエティ番組。去年の10月から始まっていらしいです。お薦め◎◎ 「ごりやくさん」・・・・京都KBS制作、全国の有名な神社を紹介する。建てられて経緯、由緒、御祭神(祀られている神様)、御利益、その土地の歴史、風土、特産品、食べ物等を現地の映像と紙芝居風のアニメ絵で余喜美子のナレーションで紹介する。初回は2019年9月30日の第1回「多賀大社」で第49回(たぶん最終回)の「春日大社」まで続く。現在は総集編及び再放送を放映している模様(詳しくは把握していません)。 若い女性が神社を訪れて参拝する映像が冒頭で流れる。素朴なおとなし目の女性が多いですが、知らない女性ばかりです。地元のタレント、モデル等のようです。素人がいるのかはわかりません。ためになって良質ないい番組です。御祭神の生い立ち、歴史を紹介するアニメ紙芝居は楽しくてためになり、秀逸。 東京MXでは月曜日の9:05から9:30放映 ▲歴史・古典コーナー(第13回) 大和朝廷11 「有間皇子の悲劇(3) 前回のあらまし 有間皇子が蘇我赤兄の甘言の罠にかかって、つい謀反の本心を明かしてしまい、捕われのみ身になり、斉明天皇、中大兄皇子のいる牟婁温湯に護送される。途中の磐代で二首の和歌を歌う(日本書紀には記述なし)、牟婁湯で中大兄皇子の尋問を受ける。 「なぜ謀反を起こそうとしたのか」の中大兄皇子の問に、「天と赤兄とが知っているであろう。私は何も知らない」と有間皇子は答えた。処刑されることなく、再び大和へ向けて捕われの身のまま帰路につくが、藤白坂で絞首される。
・磐代(いはしろ)の浜松が枝を引き結びま幸(さき)くあらばまた還り見む この歌は、有間皇子が捕らえられて、飛鳥から斉明天皇、中大兄皇子一行が湯治している牟婁温湯(紀温湯)で尋問を受けるため護送される途中、約20キロ手前の磐代の地で詠んだ歌で萬葉集の巻二に挽歌として載せられている。日本書紀には記述はない。 (語釈) ・松が枝を引き結び・・・・「が」は「の」の意味、生命力のイメージのある呪物である松の枝を結んで命が無事であることを祈る習俗、まじない。松は四季を通して常緑(生命力がある)であることから呪力があるとされていた。結び方は二本の枝を引き寄せて結んだのか、一本の枝を丸めて、先端を輪に通して引き結んだのか定かではない。松の枝に自分の魂も祈りの中に結んだであろう。 ・ま幸(さき)くあらば・・・・「ま」は接頭語、命が無事であったなら ・また還り見む・・・・またここに帰ってきてこの結び松を見ることにしよう。 訳(磐代の浜の松の枝を引き結んで、もしも命が無事であったならここに帰ってきてこの結び松を見ることしよう) ・家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る (語釈) ・家にあれば・・・・家にいたなら(いつも) ・笥(け)・・・・ご飯を入れる器 ・草枕・・・・旅にかかる枕詞。旅先で草を集めて仮の枕にしたイメージから旅にかかる枕詞となった。 ・旅にしあれば・・・・捕われの不自由な旅に出ているので 「し」は強調 ・椎の葉に盛る・・・・二つの解釈がある。一つは、椎の葉にご飯を盛って食べる。 二つは、磐代の道祖神にお供えのご飯を椎の葉に盛る。二で訳しました。 訳(家にいたなら器に盛って、道の神様にお供えするご飯を今は捕われの不自由な旅の身であるので椎の葉に盛ってお供えすることだ)・・・☆お供えをして道の神様に身の無事を祈る気持ちが込められている。 ※私見・・・、護送されたとはいえ亡き孝徳天皇の皇子である高貴お方なのでぞんざいに扱われる筈はなく、ご飯はきちんと器に盛って供されたものと思われる。有間皇子はその盛られたご飯の一部を取り分けて道祖神に供えるため椎の葉に盛ったのではないか。 ☆大和から護送→紀の川の道沿い経由→紀伊半島西部海岸沿いを南下→和歌山→御坊→磐代 (二首の和歌)→牟婁温泉(紀の湯、現在の白浜温泉)で尋問→ 処刑されることなく再び大和へ向けて北上して護送→藤白坂で絞首 ※有間皇子は再び折り返して護送され藤白坂で殺されたと言うことは、磐代は再び通ったことになるので結び松は見たことになります。 ◎有間皇子の悲劇はよく知られていたらしく、後の人々も同情を寄せた歌が何首か残されている。 磐代の岸の松が枝結びけむ人は帰りてまた見かけむかも (長忌寸吉麻呂) 訳(磐代の岸の松の枝を結んだ人は再び帰ってきて見たであろうか) 磐代の野中に立てる結び松情(こころ)も解けず古(いにしへ)思ほゆ (長忌寸吉麻呂の作とされているが、はっきりしないとの注が添えられている) 訳(磐代の野中に立っている結び松は、今も結ばれたままであるが、これを見ると悲しい気持ちになって心が晴れないで昔のことがしのばれてならない)) 鳥翔成(つばさなす)あり通ひつつ見らめども人こそ知らね松は知るらむ(山上憶良) 訳(有間皇子の魂は、空を駆け巡って通って来てはこの結び松を見るであろうが、人は誰もこのことを知らないが、松はきっと知っているだろう) 後見むと君が結べる磐代の小松がうれをまた見けむかも (柿本人麻呂歌集) (後で見ようとあなたが結んだ磐代の小松の梢を、皇子はまた見たであろうか) 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「日本の歴史2」(中公文庫)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、「万葉悲劇の中の歌―金子武雄」(公論社)、「万葉のふるさと-清原和義」(ポプラ社)、「文芸読本 萬葉集-山本健吉編」(河出書房新社)、「萬葉百歌-山本健吉、池田弥三郎」(中公新書)、「愛とロマンの世界-万葉の歌ひとたち-伊藤栄洪」(明治図書)他 次回は、「大津皇子と大伯皇女」(1)です。五月の雑記になります。何回に分けるか未定です。 ▲今回は10枚の写真を載せます。 1枚目、2枚目 庭の梅、毎年咲いてくれます。亡きおじから植木鉢で頂いた梅を庭に移し替えたものです。 3枚目、庭の枝垂れ桃、この家に引っ越してきたとからずっとあります。 4枚目、近くの見慣れた景色、青空でいい景色だなあとスマホのシャッターを押しました。 5、6枚目 パスタ、そばをこの頃ゆでて食べます。うどんもゆでます。 7枚目、ポテトサラダを作るようになりました。だいたい酒の肴で食べます。余ったら翌日のおかずにします。カボチャポテサラです。ゆで加減が難しいです。 8枚目、たまごチャーハン、初めて作ったかも知れません。卵がダマになっています。玉ねぎ、ピーマン、カボチャ、シイタケ、ネギ、ショウガ入り。 9枚目、 部屋からの景色、紅葉した庭の木(名前わからず、窮屈な所にひとり生えしたのを移し替えました。枯れる寸前でしたが息を吹き返して今は元気です)。隣にはつぼみの梅が見えます。 10枚目、少しずつ切って処分しようと思っていたクロガネモチ(たぶん?)ですが、つい最近偶然ネットで自分が生まれた江南市と幼少のころ住んでいた名古屋市熱田区がシンボルの木に指定しているのを知りました。処分しないと決めました。枝に葉がついているので枯れてはいないようです。
「’21年新年」 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 昨年は新型コロナ禍に全世界が襲われ、未曽有の危機に見舞われました。日本も例外でなく、一時終息に向かうかと思われましたが、11月の中頃あたりからじわじわと陽性者が全国規模で増えてきました。新年の今も不気味に増えつつあります。毎年冬のインフルエンザ並みに市中に広がってきました。コロナ対策(外出自粛、禁止、旅行等の遠方への移動自粛、禁止、複数人による会食禁止、長時間の会話禁止・・・・)と経済活動の両立が非常に難しくなってきました。ただ明るい兆しとしてワクチンの開発がされ、一部の国では接種が開始されました。まだまだ全世界に広がるには時間がかかりそうですが、希望を持ち続け、早くコロナ禍の終息を待ちたいと思います。 延期になったオリンピックの開催は難しい状況になりつつありますが、奇跡的にコロナが早い段階で終息して、開催にこぎつけたらうれしいですね。 今年の干支の丑年(丑)は、牛は昔から人の身近にいて、畑を耕したり、作物、荷物を運んでくれたり、人を乗せて牛車を引っ張ったり、牛乳、バター、チーズを恵んでくれたりと大切な動物です。地道にまじめに、誠実に仕事をしてくれるイメージがあります。遅いけれど着実に成果を上げてくれます。牛にあやかって、一歩一歩真面目にコツコツと努力して少しずつ成果を出していきたいと思います。 写真の方のアップは、今はデジカメによる写真がほとんどですが、コロナ禍でなかなか写真が撮れないので、昔撮った大量のモノクロフィル写真を、少しずつスキャニングしています。今年はいいものを選んでアップしたいと思っています。とりあえず2、3月 では福生のモノクロ写真を載せる予定です。昔福生を撮った写真が大量に出てきます。 雑記はいつもと同じく1か月おきに、歴史・古典コーナーは、5月、7月では「大津皇子と大伯皇女との悲劇 」を載せたいと思います。 本年が皆様にとってよい年でありますように ▲ギターの方は、前回同様体調が今一つよくないこともあり、思うように練習できない日が多くなってきましたが、何とか続けています。 前回書きました童謡・唱歌をギターに編曲した曲集(「ギターでうたう-日本の抒情・童謡曲集」小胎 剛 編 ドレミ楽譜出版社、1991年刊)の曲と「ギター名曲170選グレードA」(ドレミ楽譜出版社、2004年版)の曲を10数曲選んで弾いています。 「ギター名曲170選」からは主にフェルナンド・ソルの練習曲、ホセ・フェレールの数曲、C・ヘンツェの「夜想曲」「緑の木陰にて」、武井守成の「人形の子守唄-少女を描きたるより(直子に与う)」「軒訪るる秋雨」「落葉の精」「前奏曲第三番」を弾いています。 無理せず、さぼらないように練習していきたいと思います。 ▲ ドラマの方では、多くの人々に感動をもたらした「エール」が終わって「おちょやん」が始まりました。順調なスタートを切りました。主人公の竹井千代の子供時代を演じた毎田暖乃(まいたのの-珍しい名前です)の演技が素晴らしかったです。貧乏のため学校教育を受けられず文字の読み書きができなのを好きな芝居の台本(人形の家)に、のちに仲良しになる天海一平に振ってもらったフリガナを頼りに一生懸命に読もうとする姿、感動的でした。もっと見てみたかったです。 あっという間に8年がたって主役の竹井千代を演じる杉咲花が登場、大河ドラマの「いだてん」で増野シマと娘の増野りくの一人二役で素晴らしい演技をみせてくれました。彼女の演技にはほれぼれするほど感動したのを覚えています。いずれ令和を代表する名女優になるのではないかと思っていました。 今回の「おちょやん」の演技も期待にたがわずどれをとっても素晴らしい。表情、動作、仕草、会話、テンポ、間合い・・・感動すら覚える演技です。小気味いい早口気味の大阪弁には参ったと言うしかありません。流れるようによどみなく繰り出される大阪弁(南河内弁)は絶品です。更に今後どんな演技を見せてくれるか見ものです。 身勝手な父親の借金のカタ(形)にまたもや妖しいお茶屋に売り飛ばされそうなりますが、奉公先の芝居茶屋の岡安及び道頓堀の商工会の温かい援助により借金を清算して、京都への新しい奉公先へ出発する。新年からの京都編、楽しみです。 大河ドラマの「麒麟がくる」もずっと見続けています。明智光秀が信長に反旗を翻した本能寺の変に向けて佳境を迎えつつあります。2/7(日)が最終回らしいです。楽しみにしたいと思います。 民放では前回秋ドラマ(「片恋グルメ日記」「七人の秘書」「ルパンの娘」「この恋あたためますか?」「24時Japan」「タリオ復讐代行の2人」「35歳の少女」「危険なビーナス」)のこと書きましたが、結構楽しみにしていたドラマが多かったです。 他に「恋する母たち」(TBS)、「監察医 朝顔」(フジ)、「姉ちゃんの恋人」(フジ)、「#リモラブ~普通の恋は邪道~」(日テレ)も見ましたが、どのドラマも面白かった。 「七人の秘書」は、金と権力に物言わせ悪事を働く悪い奴らを、七人の特殊能力を持った各職種で働く七人の秘書が協力して裏稼業で懲らしめ、被害女性を助ける痛快エンタメドラマ。「名乗るほどのものではありません」がキャッチフレーズ。 病院長の秘書・朴四朗(パク・サラン)を演じた韓国の女優、シム・ウンギョンが心に残った。初めて見る女優さんでした。彼女を主役にした第7話のシム・ウンギョンの演技が素晴らしかった。脚本も良かった。◎〇 「#リモラブ~普通の恋は邪道~」は第1話でリタイヤしかけましたが、何回か見ているうち、変わった設定のドラマだけれどなかなか面白いドラマで、最終話まで見続けました。美々(波瑠)と青林風一(松下洸一)はお互いが分かり合いたい思いに振り回されて、ちょっとしたズレが気になり前に踏み出せない。しかし健康管理室の嘱託医の富近ゆり(江口のりこ)の「わかり合えない、わからないままでいいんだよ。わかろうとすることが大事なんだよ。・・・・うまく生きられないのが、生きていることなんだよ。・・・」云々の言葉を聞いて、美々は心を動かされ、風一と草もちと檸檬に戻って怒涛のSNSのやり取りで、二人の仲を修復復活していく。なかなか実らないもどかしい恋がようやく最終話で実ってハッピーエンド。風一は美々にクリスマスプレゼントの初々しいキスをする。 波瑠はシリアスなドラマよりもコメディタッチの要素が入ったドラマの方が似合ってて、各シーンで魅力を発揮した。松下洸一はピュアで不器用な風一を見事に演じた。独特な喋りも魅力的。 バカップルの八木原大輝(高橋優斗)と乙枚栞も大輝が居酒屋「おと」と看護師の両立の道を二人で探していくことで、一時頓挫していた結婚に向けて再び進みだす。横浜の夜景がきれいでした。◎〇 「35歳の少女」も最後はそれぞれの目標にたどり着き、笑顔で希望に向かって努力する姿が映し出されて良かった。主人公の時岡望美(柴咲コウ)は同級生の結婚式でトラブルで急遽代理司会を務めたことにより、参列者の一人から北海道のローカルテレビ局のアナウンサーにならないかと誘われる。悩んだ末、小さい頃の夢であったアナウンサーの道を選び、粉雪舞う街角で人々に自信にあふれた表情でマイクを握りインタビューを始める。 広瀬結人(坂口健太郎)は引きこもりの生徒を抱え悩んで、退職覚悟で最後の授業でクラスの生徒に「もう見て見ぬふりはよそう」と訴えかける。生徒たちは今までの自分を反省し、結人の言葉を理解してくれる。引きこもりの生徒が遅れてドアを開けて教室に入ってくる。自信を取り戻した結人は再び教師の道を歩み始める。 望美の妹の愛美(橋本愛)は望美の強い後押しでで家族をテーマのデザインコンクールに応募して見事優秀賞に輝く。望美を描いた作品だった。受賞をきっかけにデザイン会社に就職が決まるり、デザイナーとして歩み始める。 望美の父親の今村進次(田中哲司)は一級建築士の夢を実現するために勉強をスタートさせ、引きこもりだった息子の達也(竜星涼)も父と同じ家を売る仕事に就きたいと思い、ハウスメーカーで働き出す。母親の加奈(富田靖子)は二人を温かく嬉しそうに見守り、二人を支える。 望美は北海道に立つ前、愛美と一緒に亡き母の多恵(鈴木保奈美)の墓前に訪れて、感謝とそれぞれの門出を報告する。そして北海道に着いた 望美のアパートに(夢の中?)で多恵が訪ねてくる。「よく頑張ったね。望美、36歳の誕生日おめでとう」と微笑む。望美は涙ぐみ、「生きているうちに笑顔にできなくてごめん」と謝る。多恵は「望美が望美らしく生きていればそれでいい」という。 みんな幸せのハッピーエンド。最終話はちょっと出来過ぎですが、感動的でした。 このドラマに出てくる「モモ」読んだことないので今度読んでみようかと思います。◎◎ 「危険なビーナス」は謎解きが難しかったです。矢神明人(染谷将太)の失踪の原因、獣医の手島伯朗(妻夫木聡)の母を殺害した犯人、明人と結婚したという矢神楓(吉高由里子)は本当に明人の妻なのかどうか? 母を殺害した犯人が伯朗の母(禎子)の妹・兼岩順子(坂井真紀)、夫の憲三(小日向文世)夫婦のどちらかかなとは予想が付きましたが、拉致は「母から譲り受けた貴重なものを渡さなければ明人を殺す」とメールを送った犯人をおびき出すための明人の自作自演で、矢神楓は事件解決のために矢神家に送り込まれた潜入捜査官だったとは吃驚仰天で全く気づきませんでした。 矢神楓として明人の妻を完璧に演じきった吉高由里子の演技は素晴らしかったです。物語の主人公・手島伯朗の恋の妄想は悉くはずれていたのが、最後の妄想(ホテルの一室で楓が待っていてくれたら)だけがが現実になるとはこれもびっくりで 、ハッピーエンドなのか どうかわからないです。美人の助手で伯朗に想いを寄せている蔭山元美(中村アン)の方が良かったのかもの見方もあります。伯朗の誠実な人柄、やや自信なさげ、恋に臆病なくせに美人には弱く惚れっぽい、時々違うことを考えてミスをして元美に注意される・・・ダメ男を演じきった清潔感・さわやか・イケメンの妻夫木聡もかっこよくて素晴らしかった。◎◎ 「この恋あたためますか?」も「姉ちゃんの恋人」も最後はLOVELOVEのハッピーエンドで良かった。 ただ恋あたのそれぞれ身を引いた新谷誠と北川里保の二人は切ない想いでいっぱいだったんでしょう。最後、空から降ってくる雪を誠のケーキ屋の店先でふたりそろって眺める場面は切ないけれど、ふたりはいい感じかなと思わせるシーン、恋仲を予感させるシーン(期待を込めて)。脚本家の2人へのクリスマスプレゼントなのかも。◎△ 姉恋は、ほのぼの、ほっこりのいい話すぎるドラマ、登場人物みんな優しくて、思いやりがあって、温かい。コロナ禍でみんな滅入っている時、こんなドラマが人々に元気、希望を与えるでしょう。「35歳の少女」にも当てはまるようです。 「姉ちゃんの恋人」は、三組のカップルが誕生してのハッピーエンド。 ①ホームセンターで働く27歳、彼氏なし、3人の弟を養い、真面目に明るく生きる安達桃子(有村架純)を主人公にしたホットなホームドラマ。 桃子に同じ職場の配送業務の𠮷岡真人(林遣都)と出会いお互い好意をもっているものの、真人には暴行傷害で服役した暗い過去があり、真人は前に踏み込めず距離を置こうとする。 桃子は真人の気持ち、踏み込めない理由を聞こうと決意する。真人は婚約者が数人のグループに暴行され強姦されそうになったのを助けるため、木材で男たちを殴りかかる。・・・・婚約者の襲われた事実はないとの嘘の証言により暴行傷害で2年服役した暗い壮絶な過去を桃子に話す。桃子は激しく動揺するが、自責の念に苦しむ真人を悪い人だとは思えず、真人のつらい気持ちに寄り添うよう抱きしめる。・・・・二人はハードルを乗り越えた末に恋人として付き合うことに。 ②真人の上司の高田悟志(藤木直人-実は次期社長になるための隠密研修)と桃子の上司の市原日南子(小池栄子)とのカップル。真人をからかう悟志の優しさ、悟志を想う日南子の恋のもどかしさがうまく描けていた。 ③桃子の弟(長男、20歳)の和輝(高橋海人)と桃子の幼なじみの浜野みゆき(27歳、奈緒)との年の差姉さんカップル。和輝に告白されてみゆきは初めは戸惑うが、姉の桃子のOKをもらって、恋人として付き合い始める。 ※夜道を歩く桃子と真人が再びトラブルに巻き込まれて一方的に真人が暴行されるシーンが流されたが、このシーンはない方が良かった。ハッピーエンドに向けて高まる温かいムードに水を差す格好になった。ハートフルないいドラマだったのに惜しい。◎△ 「片恋グルメ日記」もハッピーエンドで終わります。最終回の10話でダメ元で「私、八角さんのことが好きです!」とついに自分の気持ちを伝えるコロ(本仮屋ユイカ)、誰とも付き合うことはないとみんなに宣言していた八角(平岡祐太)、八角もコロのことが前から好意を持っていて入るが、元カノが作ったクリームが残っている手で握ったおにぎりを食べったトラウマで手作りの料理は食べられなくなり、恋人の手作り料理はたべられないのであんな宣言をしていまったとコロに話す、・・・・コロに奇跡が起こり、二人は付き合うことに。ビルの屋上で楽しそうに仲良く幕の内弁当をほおばるコロと八角。コロの妄想ではなく現実。 このドラマ、今期或る意味一番楽しめました。MXテレビで視聴率は期待できないですが、ローカルテレビなりに少ない予算で一生懸命作っているのが伝わってきます。合間に流れるサクマ製菓の「イチゴミルク」のCM、ドラマの主人公を演じた本仮屋ユイカが子役の子にイチゴミルクをあげるシーン、ほのぼの、ほっこり してよかった。イチゴミルク買ってみました。最近よく深夜に行く 大型スーパーで探すもなかなか見つからず、あきらめかけていた時、ようやく見つけました。サクマドロップはなかったですね。飴コーナーはほとんどがUHA味覚糖とカンロの商品ばかりでした。これにはびっくり。写真載せました。本仮屋ユイカは日テレで毎週土曜日(21:54~22:00)、「ココロ通う街角」でナレーターを務めています。◎◎ 「監察医 朝顔」は、法医学者の万木朝顔(上野樹里)と刑事で父の万木平(時任三郎)、刑事で夫の桑原真也(風間俊介)が織りなすハートフルなヒューマンドラマ。 一応一話完結のドラマではあるが、もう一つのテーマである東日本大震災に巻き込まれて行方不明になった朝顔の母・万木真理(石田ひかり)の遺品を何とか一つでも探しだそうとする父・万木平と朝顔の姿も描く。平は定年を前に刑事を退職して現地福島に家を構えて妻の遺品探しを日常とする。 残念なのは9話の法医学の現場で起きた不祥事の扱いが雑で軽すぎた。ご遺体の写真を法医学を手伝う医学生がご遺体が犯人だと思い込みパソコンから写真を撮り、友人に送り、友人が拡散させてしまった。犯罪レベルの行動。主任教授の夏目茶子(山口智子)が退職して、医学生は何の処分もされず、引き続き法医学を手伝って幕。結果ご遺体は犯人ではなく、拡散により誹謗中傷に耐えられなくなり、自殺を選んだとか。夏目茶子教授の退職が懲戒解雇なのか責任を取っての自ら申し出ての退職なのか、今回の不祥事とは関係なく私的な理由で退職するのかわからない。 不祥事を起こした医学生を10分間の長ゼリフでノーミスで教え諭す上野樹里の圧巻の 演技は凄い。朝顔、真也夫婦、娘のつぐみ、おじいちゃんの平の家族のシーンは温かくほっこりして楽しい。◎○ 「恋する母たち」は三人の主婦がそれぞれの事情により別の男性と親しくなり、不倫に至る。最後は問題を解決して三人とも新しい生活をスタートさせる。 石渡杏(木村佳乃)は、旅行代理店に勤める夫が突然別の女性と不倫失踪してしまう。元夫は女と失踪の後、転落事故にあって記憶障害を起こし、杏との結婚生活をすべて忘れていた。不倫相手の女性の夫・斉木巧(小泉孝太郎)と失踪について話し合ううちにいつしか恋仲になり、結婚する。 大手食品メーカーの宣伝部長を務め、売れない作家の夫と引きこもりがちの高校生の息子を養うキャリアウーマンの林優子(吉田羊)は年下の有能な部下・赤坂剛に言い寄られ不倫するようになるが、夫に見つかり距離を置くようになる。赤坂剛は同僚の女性との結婚式当日、女性の結婚した打算理由を偶然聞いてしまって、結婚をキャンセルして優子のマンションを訪ねる。 ヤリ手の弁護士の蒲原繁の妻・蒲原まりは夫の不倫、高圧的態度に悩まされていた。チャリティーイベントで人気落語家・今昔丸郎(阿部サダヲ)に見初められ、付き合うことに。夫は政治資金流用疑惑の情報を週刊誌に漏らし、弁護士業務停止処分を受け、弁護士の活動を閉ざされてしまう。まりは夫が第二の人生、公認会計士の試験に合格したのを機に離婚を申し出でて・・・・丸太郎と晴れて結婚。◎△ 「ルパンの娘」は結構楽しめました。 最終話のスペシャルエピソードは、華を一途に想い続ける円城寺輝(大貫勇輔)の切ない恋が描かれる。 華を賭けたグレース・ケリーのダイヤモンドリングを三雲家と 円城寺家とで盗み出す戦いに挑んだ輝は先に宝石ケースの前まで来てダイヤモンドリングを手に盗る瞬間わざと罠(足首を鉄のチエーンで拘束)にかかり、リングを盗らないで敗北を認めてしまう。 父に問い詰められ、わざと罠にかかったこと、華と和馬夫婦の幸せを壊したくない、華が幸せであることが自分の幸せであると身を引いたことを告白する。 最後の親子二人でミュージカル風に階段を下りてくる場面は素晴らしかった。 昔からの泥棒のライバル同士の華の父・三雲尊(渡部篤郎)と円城寺豪(市村正親)が久しぶりに会うラストシーンで、謎めいた会話が交わされる。神妙な顔で豪が「あのことは、まだ華ちゃんには言ってないのか?」と問いただすと、尊はちょっと悲しげな表情で「言えるわけがない…」と応じ「華が…盗まれた子どもだったなんて…」と口にする。 謎解きは今年映画が上映される予定で、映画館へ行って観てくださいということらしいです。 ※判明したこと、謎解きポイント ・華に幼いころから想いを寄せ続ける円城寺輝(大貫勇輔)は華の許嫁(いいなずけ)だった。(三雲尊と円城寺豪とが決めた?) ・刑事になって登場した北条美雪(橋本環奈)が昭和のホームズと言われた祖父の宗真を殺した犯人Lの一族を捕まえようとしていたが、火を放ち死に追い込んだのはLの一族ではなく“もう1人のLの一族”でもある尊の姉にあたる三雲玲と言う謎の人物であると宗真が調べたL一族の調査資料の最後の巻の系図を示して三雲尊に教えられる。 ・ Lの一族を名乗るナターシャ盗賊団の上に女ボスがいるらしいこと。三雲玲? ・9話の冒頭で華がソファーでうとうとしている時ぼんやりとした映像で父らしき人が大きなヨーヨーか独楽らしき玩具(名称不明)を巧みに操って、華もやってみなと声をかける夢を見る。 そのあと華は杏に偶然見つけた同じ玩具を買ってあげる。杏はみんなの前でこれお母さんに買ってもらったと見せる。華は父・尊に杏にやってみてあげてとねだると、尊、妻の悦子、祖母のマツは明らかに動揺する。尊はやってみたが全くできなかった。 この場面、「華が…盗まれた子どもだったなんて…」のヒントの一つであるような気がします。小さい頃見た夢の父らしき男性は尊ではないことを暗示しているように思える。 ・杏がナターシャ盗賊団に拘束されている三雲一家を小学生とは思えぬスピード、技で助けことは、杏がLの一族の血を引いていてることが予想され、更にはそれは華に伝えられたLの一族の血であることがわかる。華は少なくとも「華が…盗まれた子どもだったなんて…」としても、Lの一族の誰か(尊か?他の人物?)の娘として生まれたと想像される。 ◎◎ ▲歴史・古典コーナー(第12回) 大和朝廷10 「有間皇子の悲劇(2) ☆皇極天皇は孝徳天皇が崩御されると、斉明天皇として再び即位(重祚) 「 元年の春正月壬申の朔にして甲戌に、皇祖母尊(すめみおやのみこと-斉明天皇)、飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)に即天皇位(あまつひつぎしらしめ)す。」・・・・・・・・・・・・ ☆宮殿・諸施設の建造と狂信・独善的に大規模な土木工事を強行する斉明天皇 「是の歳(斉明二年、656年)に、飛鳥の岡本に更に宮地(みやどころ)定む。・・・・遂に宮室(おほみや)を起(た)つ。天皇(すめらみこと、乃ち遷りたまひ、号(なづ) けて後飛鳥岡本宮(のちのあすかのをかもとのみや)と曰(い)ふ。田身峯(たむのみね-多武峯のこと)に、冠(かが)らしむるに周垣(めぐれるかき)を以ちてす。・・・・・復(また)、峯の上の両槻樹(ふたつのつき)の辺(ほとり)に観(かん)を起(た)て、号(なづ)けて両槻宮(ふたつきのみや)とし、亦(また)天宮(あまつみや)と曰(い)ふ。 ※多武峯の頂上に石垣で囲った道教の寺院(観-物見台)らしき建物を造り、両槻宮或いは天宮と称した。ここの部分、神仙思想、不老長寿の道教に傾倒していることを思わせる記述である。 ※皇極天皇元年八月の記事に皇極天皇(斉明天皇)道教への傾倒を覗わせる興味深い雨乞いの記述がある。雨が降らず大干ばつが続き、何人かの高僧に祈祷させるも効果なく、蘇我蝦夷が登場していろいろな雨乞いの行法を行ったが悉く失敗する。皇極天皇(斉明天皇)が最後に雨乞いの行を行う。 「八月の甲申の朔(つきたち)に、天皇、南淵の河上(飛鳥川の上流)に幸(いでま)して、跪(ひざまづ)きて四方(よも)を拝(をろが)み、天(あめ)を仰ぎて祈りたまふ。即ち雷(いかづち)なりて大雨(ひさめ)ふる。遂に雨ふること五日、天下(あめのした)をあまねく潤す。・・・・・是(ここ)に、天下の百姓(おほみたから)、倶(とも)に万歳(よろずとせ)と称(よろこびまを)して曰(まを)さく、『至徳(いきほひ)ましまます天皇なり』とまをす」 「時に、事を興すことを好みたまひ、すなはち水工(みずたくみ)をして渠(みぞ-溝)を穿(ほ)らしめ、香山 (かぐやま)の西より石上山(いそのかみやま)に至る。舟二百隻(せき)を以ちて、石上山の石を載(つ)みて、流(みづ)の順(まにま)に宮の東(ひむかし)の山に控引(ひ)き、石を累(かさ)ねて垣とす。時人(ときのひと)謗(そし)りて曰く、「狂心(たぶれこころ)の渠。損費(おとしつひや)すこと、功夫(こうふ)三万余。損費すこと、造垣功夫(かきつくるこうふ)七万余。宮材(みやのき)爛(ただ)れたり。山椒(やまのすゑ-山頂)埋れるたり」といふ。又謗りて曰く、「石の山丘を作り、作る随(まにま)に自づから に破(こは)れなむ」といふ。・・・・・又吉野宮を作る。」 ※斉明天皇の狂信的な大規模な土木事業の状況と工事に駆り出された労働者、民衆の不満・怒り・揶揄が描かれている。 ※なぜ12キロ(香具山-石上山間、岩波版日本書紀頭注)もある堀(水路)を大勢の工夫に掘らせて、大量の石を舟で運ばせ、更にはその石を積み重ねて巨大な石垣を造らせたか?謎である。上段の神仙思想、不老長寿、道教と関係があるのかも知れない。高齢になり長寿を願う気持ちが強くなってきたとも考えられる。 ☆有間皇子が気狂いを装う 「 九月に、有間皇子、性點(ひととなりさと-悪賢い)くして陽狂(いつはりたぶれ-狂人をよそおう)す、云々(しかじか)。牟婁温湯(むろのゆ)に往(ゆ)き、療(をさ)むる 偽(まね)して来(まゐき)、国の体勢(なり)を讃(ほ)めて曰く、纔(ひただ-わずかに)彼の地(ところ)を観るのみに、病自づからに蠲 消(のぞこり-除かれる、病気が治る)ぬ」と云々(しかしか)いふ。天皇、聞(きこ)しめして悦びたまひ、往(おは)しまして観(みそこなは)さむと思欲(おもほ)す。」 ※有間皇子を悪賢いとはずいぶんな書きようではある。気狂いを装う、牟婁温湯に入って病気療養をしたふりをし、天皇に牟婁温湯の湯治を勧める、留守を狙って謀反を計画した・・・一連の行動から性點(ひととなりさと-悪賢い)くしての表現になったのかも知れない。 ☆有間皇子、蘇我赤兄の罠に堕ちる 「十一月の庚申の朔にして壬午(三日)に、留守の官(つかさ)蘇我赤兄臣(そがのあかえのおみ)、有間皇子に語りて曰く『天皇(すめらみこと)、治(し)らす政事(まつりごと)に三失(みつのあやまち)有。大きに倉庫(くら)を起(た)てて、民財(たみのたから)を積聚(つみあつ)む、一つなり。長く渠水(みぞ)を穿(ほ)りて、公糧(おほやけのくらひもの)を損費(おとししや)す、二つなり。舟に石を載せて、運び積みて丘にす、三(みつ)なりといふ。有間皇子、乃ち赤兄が己(おのれ)に善(うるは)しきことを知りて、欣然(よろこ)びて報答(こた)へて曰く、『吾が年始めて兵(いくさ)を用ゐるべき時なり』(-私はこの年になってやっと兵をあげるときが来た)といふ。」 ※この時有間皇子御年19歳 ※赤兄を信じ切った有間皇子が挑発に乗って、ついが挙兵の本心を明かしてしまう件(くだり) 「甲申(五日)に、有間皇子、赤兄が家に向き、楼(たかどの)登りて謀(はか)る。夾膝(おしまづき-脇息)自づからに断(お)れぬ。是(ここ)に、相(しるまし-前兆)の不祥(さがなきこと-不吉なこと)を知り、倶(とも)に盟(ちか)ひて止む。」 ※有間皇子が赤兄の家に出向き、謀反の謀議の最中、脇息の脚が折れてしまう。不吉な前兆におののいて誓い合って謀議を止めてしまう。※本文の「盟(ちか)ひて」は謀議したことを他言しない、謀議はなかったことにしようと言うことであろう。 ☆有間皇子の屋敷が赤兄の手勢によって包囲される 「皇子帰りて宿る。是の夜半に、赤兄、物部朴井連鮪(もののべのえのゐのむらじしびを遣し、造宮(みやつく)る丁(よぼろ)を率(ひき)ゐて、有間皇子を市経(いちふ)の家に囲(かく)ま しめ、便(すなは)ち、駅使(はゆま)を遣わして、天皇の所(みもと)に奏(もを)す。」 ※赤兄はたぶん計画通り素早く動き、有間皇子の家を宮殿を造る人夫(公用に駆り出された作業員)たちに包囲監禁させ、早馬で事の顛末を天皇に連絡させた。 ☆有間皇子、捕縛され紀温湯に護送される。 「戊子(九日)に、 有間皇子と守君大石(もりのきみおほは)・坂合部連薬(さかひべのむらじくすり)・塩屋連鯯魚(しほやのむらじこのしろ)を捉(とら)へ、紀温湯(きのゆ)に送りたてまつる。舎人新田米麻呂(とねりにひたべのこめまろ)、従(みとも)なり。」 ※紀温湯は前掲の牟婁温湯と同じで斉明天皇一行が有間皇子の勧めで湯治に来ていたが、 有間皇子が謀反の意ありとにらんだ中大兄皇子はこの時を利用して赤兄にけしかけて前出の一連の絵図を描いたのかも知れない。 ☆中大兄皇子による尋問と有間皇子の応答 「是に皇太子(ひつぎのみこ-中大兄皇子)、親(みづか)ら有間皇子に問ひ曰(のたま)はく、『何の故に謀反(みかどかたぶ)けむとする』とのたまふ。答へて曰(まを)さく、『天(あめ)と赤兄と知らむ。吾(あれ)全(もは)ら解(し)らず』とまをす」。 ※有間皇子の赤兄に裏切られ、罠に嵌められた悔しさがにじむ。 ☆有間皇子と舎人らへの刑罰 「庚寅(十一日)に、丹比小沢連国襲(たぢひのをざはのむらじくにそ)を遣はして、有間皇子を藤白坂(ふじしろさか)に絞(くび-絞首)らしむ。是の日に、塩屋連鯯魚・舎人新田連米麻呂を藤白坂に斬る。 塩屋連鯯魚、臨誅(ころさ)れむとして言はく、『願はくは、右手をして国の宝器(たからもの)を作らしめよ』といふ。守君大石を上野毛国に、坂合部薬 を尾張国に流す。」 ※当時の律では有間皇子の絞首よりも塩屋連鯯魚・舎人新田連米麻呂の斬首の方が刑罰としては重い。 ※赤兄が有間皇子に斉明天皇の三失(三つの政治の失敗)批判についての解釈には、三説がある。 ①中大兄皇子が有間皇子を陥れて抹殺するために赤兄に指示して、有間皇子に親しげに語らせて挑発させ謀反を仕向けさせた。 ②赤兄が単独で中大兄皇子に取り入るため 有間皇子を挑発して謀反を仕向けた。 ③赤兄も斉明天皇(バックには中大兄皇子)の政治に不満をいだいていて、有間皇子に同調しようとしたが、後で考えを翻し裏切った。 ①が有力視されている。 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「日本の歴史2」(中公文庫)、「日本の道教遺跡-福永光司、千田稔、高橋徹」(朝日新聞社)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、「万葉悲劇の中の歌―金子武雄」(公論社)、「万葉のふるさと-清原和義」(ポプラ社)、「文芸読本 萬葉集-山本健吉編」(河出書房新社)、「萬葉百歌-山本健吉、池田弥三郎」(中公新書)、「愛とロマンの世界-万葉の歌ひとたち-伊藤栄洪」(明治図書)他 次回は、「有間皇子の悲劇」(3)最終回で有間皇子の万葉集の有名な二首の解釈他です。三月の雑記になります。 ▲今回も日常の12枚の写真を載せます。 1枚目、庭木の紅葉 2枚目、月初めにお参りする新町御嶽神社の菊の展示会 スマホ 3枚目、前回書きました三ツ矢製菓の「ミニビスくん」がいつも行くスーパーの棚から消えてしまい、近隣のスーパー探すもどの店にも置いてないので、三ツ矢製菓のオンラインで注文。「ミニビスくん」と「ミニクラッカー」を送料無料になるよう5000円以上でたくさんに買いました。手元にあるとつい食べてしまうのが玉に瑕です。昔カルビー製菓のCMではやった「やめられない やめられない かっぱえびせん とまらない とまらない かっぱえびせん やめられない とまらない かっぱえびせん」状態になります。 4枚目、「ミニビスくん」と「ミニクラッカー」が届いたとき箱を開けたら、注文してないお菓子の袋が2つ入っていました。おまけでしょうね。人の優しさ、温もりを感じました。感謝。 5枚目、ドラマで触れました「片恋グルメ日記」のCMのサクマ製菓の「いちごみるく」、甘さ、酸味がミックスされて美味しい。これもかっぱえびせん状態ですぐなくなりました。 6枚目、小松菜のおひたし、このごろよく茹でて食べます。シンプルですが美味しいですね。ポン酢を少し落として食べます。 7枚目、前回触れました庭のみかんがたくさんなったので、保存をしようと思いました。 冷凍したみかんを水に泳がせて水でコーティングをしているところ。みかんが干からびないそうです。 8枚目、水でコーティングしたみかんを保存袋に入れて冷凍保存中。4か月ぐらい持つそうです。お正月のお供えのみかんは自然解凍したこのみかんです。 9枚目、カーテンを買いに久しぶりに近くのニトリが併設された(ディスカウント)スーパーのオリンピックに行きました。屋上の駐車場から近くの景色を撮りました。スマホ 10枚目、車の洗車をお願いしている間、拝島周辺を撮影しに行ったとき拝島駅構内を撮りました。 11枚目、スパゲッティをレンジでゆでる容器でゆで終わって湯切りをするとき、容器のふたの左端から湯が漏れて左手の手のひら上部に熱湯がかかりました。運悪いことに軍手をはめていたので脱ぐまでの時間、熱湯あびたままでした。急いで脱いで水道水で冷やしました。手のひらはこれでまあまあよかったのですが、指の隙間から漏れた熱湯が中指と薬指の腹を熱していたとは気づきませんでした。手のひらを冷やし終わって気づきましたが遅すぎて火傷しました。大きな水泡ができました。翌日皮膚科で診てもらいました。水泡をつぶして、バラマイシンを塗って包帯をして、バラマイシン軟膏をくれました。最近開院した医院で女医さんでした。2週間ぐらいで治りましたが、まだ赤みが残っています。 ※手のひら、中指と薬指はしばらくは強烈に痛みました。火傷は怖いです。 12枚目、小作で飲んだ帰り道、闇夜が急に赤くなってきたのでスマホで撮影、ぼやがあったようで消防車、パトカーが赤色灯を点灯させていました。
「’20年秋」 11月の声を聞くとさすがに寒さが身に沁みるようになってきました。 コロナ禍の影響がまだまだ続いています。日本では爆発的な感染はないものの地方への拡散、微増傾向がみられ、まだまだ警戒、予防が必要です。三密を避ける、手の消毒、手洗い、マスクは当分必須のようです。 アメリカ、ヨーロッパでは変異したコロナによるらしい第2波、第3波に襲われて日本では考えられない爆発的な感染状況です。早く全世界レベルの終息を見たいものです。オリンピック開催は難しそうですね。 ▲ギターの方は、前回同様体調が今一つよくないこともあり、思うように練習できない日が多くなってきましたが、何とか続けています。 今はほとんど童謡・唱歌をギターに編曲した曲集(「ギターでうたう-日本の抒情・童謡曲集」小胎 剛 編 ドレミ楽譜出版社、1991年刊)の曲を弾いています。いろんな曲を弾きます。一曲を集中して練習することはありません。コードネームが書かれているので勉強になります。伴奏や、編曲の仕方もとても勉強になります。 こんな曲をアトランダムに弾いています。 海、赤とんぼ、おぼろ月夜、母さんの歌、からたちの花、里の秋、早春賦、竹田の子守歌、月の砂漠、紅葉、この道、ゴンドラの唄、たきび、みかんの花咲く丘、夏の思い出、夏は来ぬ、花、花の街、浜辺の歌、春が来た、春よこい、春の小川、冬景色、冬の夜、花嫁人形、ふるさと、七つの子、椰子の実、ゆりかごの歌 など。 最近「日本童謡史」藤田圭雄、あかね書房、昭和46年、「日本童謡史2」昭和59年の2冊を買いました。 少し童謡についても勉強しようかと思っています。昭和20年代に活躍した少女童謡歌手の歌も聴いてみようと思っています。例えば、川田姉妹(正子、孝子、美智子)、小鳩くるみ・・・・ ▲ドラマは、朝ドラの「エール」を毎日首を長くして楽しみにしています。 戦争を描いた18週「戦場の歌」は見るのがとても辛い週でした。戦場の悲惨な場面は迫力、緊迫感があり、まるで映画を見ているよな感覚に襲われました。 恩師の藤堂先生と音の音楽教室に通っていて、娘の華が恋していた弘哉君の戦死は残念で悲しい出来事でした。弘哉君は予科練の映画「決戦の大空へ」と裕一作曲の主題歌「若鷲の歌」に触発されて予科練に志願していた。 娘の華が弘哉君の死を知って、ひょっとすると父の裕一を責めるのではないかとふと思いましたが、そんなことはなくむしろ、父が作曲しなくなったのを心配している場面を見てほっとしました。華はいい娘さんに育っていました。 戦争が終わって、「暁に祈る」「露営の歌」「若鷲の歌」を初めとする軍歌の数々を作曲したことで戦争責任を感じた裕一は全く作曲しなくなっていたが、戦争孤児の収容施設をテーマにしたラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の音楽を劇作家の池田次郎(北村有起哉、菊田一夫がモデル)に熱心に繰り返し依頼され、戦争孤児の悲惨な中に逞しい姿を実際に見て、心を動かされて、「とんがり帽子」を作曲することになる。続けて被爆地長崎をテーマにした「長崎の鐘」を作曲する。2曲とも大きな反響があり、戦後間もない困窮に喘ぐ人々に希望と勇気を与えた。「鐘の鳴る丘」と「長崎の鐘」の誕生秘話、感動的でした。 直近放映された20週の「栄冠は君に輝く」も裕一、鉄男、久志の三人の友情を描いて感動的であった。久志の破滅的な堕落ぶりを描いた週、自暴自棄になって生きる気力をなくしている久志を裕一は最後まで見捨てずに立ち直るよう説得し続け、自分が作曲した曲を歌わせるよう努力する。久志がようやく歌った「夜更けの街」に感動した裕一は、高校球児のための応援歌「栄冠は君に輝く」を歌うよう勧めるが、自宅にやって来た久志は別の歌手に歌わせてくれと断るが、裕一は諦めきれず、久志を甲子園球場に連れていく。 「作詞家の多田良介さんは怪我のため甲子園の夢をあきらめて絶望したが、今できることは球児を応援することだと気づいて、この曲の作詞をした」と裕一は話し、更にキャッチボールを始めるとき「戦争が終わってまたこのグランドで試合ができる時代になった。選手もお客さんもみんな楽しみに待っている。ぼくたちも多田さんの思いを形にして未来ある若者たちに一緒にエールをおくろうよ。勝っても負けても、頑張ったね、頑張ろうね、一生懸命な姿を見せてくれてありがとうねって。お前じゃなければダメなんだよ」と久志に向かって訴えて、「栄冠は君に輝く」と書かれたボールを投げる。ボールを受け取った久志はボールの文字をじっと見つめるると、マウンドに向かって歩き出し、「栄冠は君に輝く」をゆっくりと静かに歌いだす。だんだん力のこもった歌声になり、球場いっぱいに響き渡り始める。感動的な名シーン。 そして、久志が歌う「栄冠は君に輝く」は高校球児にエールを送り、全国の人々に感動を呼び起こした。 あと2週でエールが終わってしまうのは寂しいですね。 大河ドラマの「麒麟が来る」がようやく再開されました。戦国時代の戦いに明け暮れて混乱、荒廃した京の都の平定を目指して、真打の 織田信長が登場して、いよいよ終盤に向け佳境に入ってきました。毎回楽しみに見ています。 民放ドラマで見ているのは、「片恋グルメ日記」「姉ちゃんの恋人」「この恋あたためますかか?」「七人の秘書」「ルパンの娘」「24時Japan」「タリオ復讐代行の2人」「35歳の少女」「危険なビーナス」などです。楽しみにしているのは、「片恋グルメ日記」「35歳の少女」「タリオ 復讐代行の2人」「この恋あたためますかか?」「危険なビーナス」「ルパンの娘」です。 「片恋グルメ日記」(MXテレビ)・・・偶然見始めた30分ドラマ、主人公の所まどか(愛称:コロ)を演じている女優がメガネ姿でもありすぐには思い出せなかったが、しばらくたって笑顔で本仮屋ユイカだと思い出しました。少女漫画雑誌の編集部のコロ(33歳、恋に臆病)が或る日、営業部のイケメンの八角直哉(平岡祐太)が牛丼を食べているうまそうな表情を見て、キュンとして恋に落ち、八角の食べた牛丼を食べて恋のストーキング妄想をし始める。次々にハッカクの食べたランチメニューにチャレンジして恋のグルメ巡礼と称して恋のストーキング妄想を楽しむ。牛丼、コロッケそば、サバの味噌煮定食・・・。一話完結でなかなか楽しい、妄想の中のコロは恋する乙女で、トキメキ、うっとりの表情、キスの予感のドギマギ、恥じらい、笑顔・・・が可愛い。コロと八角はコラボ企画で接触する機会があり、現実の恋に発展する予感が?ただ独身女性がみんな八角を狙っているらしく、ハードルが高い。ドラマの最後にそれぞれの回のランチメニューのミニ知識が披露される。 楽しみにしているドラマです。◎〇お薦め 「この恋あたためますか?」(TBS)・・・2012年放映のフジの「リッチマン、プアウーマン」(石原さとみ、小栗旬)と似ているなあと思いました。 朝ドラ「エール」で大活躍の旬の若手女優、森七菜が主人公を務める。アイドルグループをお払い箱になって、無気力な生活を送って、仕方がなくコンビニ「ココエブリィ」でアルバイト店員として働く・井上樹木(いのうえきき)は、スイーツ好きでSNSで食べたスイーツの感想・批評を時々書いていた。ココエブリィのあるスイーツの味が落ちていることに気づき、SNSに載せたところ、消費者は誰も気づかないだろうと思っていた中村倫也演じる社長の浅羽拓実(あさば・たくみ)及び開発担当者の中で話題となり、社長の浅羽が樹木の元にやってくる。二人の丁々発止のやり取りが面白い。浅羽は樹木にコンビニオリジナルの「一番売れる」スイーツ開発をしてくれないかと頼む。 浅羽はグループ本社から左遷気味に業界最下位のこのコンビニを立て直すよう社長として派遣されてきていた。 樹木は一時的に所属することになったスイーツ製造専門会社「ドルチェキッチン」の仲野太賀演じる新谷誠と一緒になって開発を進め始める。「ココエブリィ」商品部スイーツ課の北川里保に石橋静河。里保は浅羽の元カノらしい。 「一番売れる」スイーツは開発されるのか、更にはこのコンビニの業績復活はあるのか、 樹木と浅羽?、新谷?との恋の行方は?浅羽と里保の今後の関係は? ラブコメデイータッチなので気軽に見られて楽しい。初々しい森七菜とクールなイケメン役の中村倫也が何といっても魅力的。◎〇お薦め 「35歳の少女」(日テレ)・・・・10歳の時に自転車事故で命はとりとめるも、意識は戻らず、25年間病院のベットで眠ったままの少女が奇跡的に意識を取り戻す。歳月が流れ、25年の間に父と母は離婚し、妹は母に引き取られていた。母親だけが奇跡を信じて看病し続けていた。目覚めても体は35歳でも意識は10歳のままで、望美は初めのうちは戸惑い続け、嫌になってしまうが、母の多恵と小学生の同級生で好きだった広瀬結人に叱られながら、呆れられながらも少しずつ何とか25年の空白を埋めるように努力をしようとする気持ちが芽生えてくる。35歳の少女の成長物語。頑張って欲しいと応援したくなるドラマ。 主人公の時岡望美に柴咲コウ、母親の時岡多恵に鈴木保奈美、妹の時岡愛美に橋本愛、父親の、離婚して再婚した今村進次に田中哲司、小学生の時、望美が好きだった同級生で今は小学校教諭を辞め、代行業をしている広瀬結人に坂口健太郎が演じている。 柴咲コウの時岡望美の小学生ぷりは凄い、まるで小学4年生そのもの、困ったとき、すねた時の目の泳がせ方が抜群。朝ドラ「エール」で双浦環を演じ、オペラを絶唱したのも素晴らしかった、凄かった。 楽しみにしているドラマです。◎◎お薦め 「タリオ 復讐代行の2人」(NHK)・・・・復讐代行の2人が依頼者のために、いがみ合いながらも何とか協力して、悪事を働いて罰せられずにのうのうと生きている人間に鉄槌を加え、依頼者の代わり復讐していく。バディを組むのは正義感の強い元弁護士の白沢真実(浜辺美波)と怪しげな詐欺師・黒沢賢介(岡田将生)の2人、45分、一話完結で気軽に楽しめるドラマ。浜辺美波にはぴったりの役どころ。テレ朝の「アリバイ崩し承ります」(2020、2月~3月)とテイストが似ている。浜辺美波はシリアス(最近の日テレの「私たちはどうかしている」)もコメディタッチも何でもこなす。浜辺美波は芸名のような本名だそうです。 楽しみにしているドラマです。◎〇お薦め 「危険なビーナス」(TBS)・・・・矢神家の30億円の遺産を巡る親族間の醜いドロドロの争奪バトルを描く。矢神家の前当主・矢神康之介は16年前に死んだが、遺言書には「すべての個人財産は矢神明人に譲る」と記してあった。孫の明人はまだ子供だったので、親族会が管理してきたが、現当主の矢神康治が死を待つばかりの病状にあり、相続問題が親族会で浮上していた。矢神家の親族会に、謎の美女の矢神楓(吉高由里子)が突然現れる。 行方不明の矢神家の明人の妻だと名乗る。親族は誰も初対面の楓の存在を知らない、ましてや明人と結婚しているなんて吃驚仰天。疑わしいこと限りない。矢神家は胡散臭い女だと思っている。明人の異父兄で獣医師の手島伯朗(妻夫木聡)だけはが義妹となる楓の味方になって、行方不明の明人を探す手助けをしていく。その中でいろんな事件が起きていく。楓が部屋に閉じ込められる、矢神牧雄がエレベータから突き落とされて意識不明の重体になる、楓が階段から突き落とされる・・・。 明人は無事なのか、だれが監禁したのか?楓は本当に明人の妻なのか?先がなかなか読めないドラマ。 伯朗は楓と行動を共にしていく中で次第に楓の魅力に惹かれていく。ラブミステリーサスペンスでもある。◎お薦め 「ルパンの娘」(続編)(フジ)・・・・泥棒一家の娘と代々警察一家の息子との決して許されない恋愛を描いたラブコメディ、なかなか面白い。今回の続編では、紆余曲折の末に主人公の泥棒一家Lの一族の娘・三雲華(深田恭子)と華との交際が発覚して所轄の警察官に左遷された桜庭和馬(瀬戸康史)とが晴れて事実婚ながら新婚生活を送ることになった。純愛を貫いた二人の今後が描かれる。2人には子供まで生まれ幸せいっぱいの始まり。 今回の注目は、何といってもLを追い続けてきた名探偵一家・北条家の娘、北条美雲を演じる橋本環奈の登場、しかも痩せてすっきりしたような。微妙な京都弁を操りながらLの正体を暴くために奮闘する。 薄いブルーのセーラー服姿に、ツインテールに髪を分けた中学生の北条美雲はまさに清楚な可愛い女子中学生。なんと8年後には、女性警察官になり和馬の部下として登場。 ・L一家の和気あいあい、アットホームなやり取りが秀逸、楽しい。 ・桜庭一家の悩みの種の和馬の警察人生の出世と幸せを願う気持ちが複雑に絡み合っている。 ・引きこもりハッカーの三雲渉の活躍も楽しい、てんとう虫1号2号3号の活躍もすごい。北条美雲に想いを寄せている。 ・華の心を寄せ続けている円城寺輝(大貫勇輔)のダンス。歌も素晴らしい。 難しいことは考えずに楽しめるエンターテイメントドラマ。大娯楽ドラマ。◎〇お薦め ▲歴史・古典コーナー(第11回) 大和朝廷9 「有間皇子の悲劇(1)全3回 はじめに 壬申の乱から遡ること14年前、母親である斉明天皇が皇位についてはいたが実質的に政権を握って朝廷を動かしていたのは中大兄皇子(後の天智天皇)である。中大兄皇子は政権安定、自身の皇位継承の障害になる、次期皇位継承者の最有力候補の有間皇子を日頃から危険視し罠に嵌め殺害したとされている。(※天智天皇(中大兄皇子)が政敵として殺したとされているのは、蘇我入鹿、古人大兄皇子(異母兄)、蘇我倉山田石川麻呂、有間皇子です。) 日本書紀には父・孝徳天皇及び有間皇子の悲劇の経緯が記述されているが、有間皇子が後世にまで人々の心に記憶を留め、悲劇の皇子として語り継がれているのは、万葉集に有名な短歌二首が残されているからである。 罠に嵌められ、捕らえられ、尋問のために護送される途中で詠んだ二首の死をも覚悟したこころの叫びが多くの人々の心を打ち、後世までも語り継がれている。 ・磐代(いはしろ)の浜松が枝を引き結びま幸(さき)くあらばまた還り見む ・家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る (解釈は3で) 有間皇子関連の系図
◎父、孝徳天皇の悲運 ☆皇位の譲り合い・・・舒明天皇が崩御された後、誰が皇位を継ぐかでそれぞれの立場の思惑により譲り合いがあった。 皇極天皇は「位(みくらゐ)を中大兄に伝へむと思欲して、詔(みことのり)して曰(のたま)はく、云々(しかしか)のたまふ。中大兄、退(まかりい)でて中臣鎌子連(なかとみのかまこのむらじ)に語りたまふ。中臣鎌子連、議(はか)りて曰(まを)さく、「古人大兄は殿下(きか)の兄(え→異母兄)にして、軽皇子(かるのみこ=孝徳天皇)は殿下の舅(をぢ)なり、方今(いま)し、古人大兄在(ま)します。而(しか)るを殿下、陟天皇位(あまつひつぎしらしめ)さば、人の弟(おと)として恭遜(つつしみしたが)ふ心に違(たが)はむ。舅を立てて、民(おほみたから)の 望(ねがひ)に答(かな) はば、亦可(またよ)からずや」とまうす。」(日本書紀) 中臣鎌子の助言に従い中大兄皇子は皇位を辞退し古人大兄皇子か軽皇子に譲位してくださいと皇極天皇に申し出ると、皇極天皇は軽皇子に皇位を譲ろうとされるが、軽皇子は再三固辞して、古人大兄皇子は舒明天皇の御子、年長であることを理由に古人大兄皇子が天皇にふさわしいと申し出た。 すると古人大兄皇子は、「座(しきゐ)を避(さ)り逡巡(しりぞ)き、拱手(こうしゅ→両手を胸の前で合わせて敬礼すること)して辞(いな)びて曰(まを)さく、『天皇の聖旨(おほみこと)に奉順(うけたまはりしたが)はむ。何ぞ労(いたは)しくして臣(やっこ)に推譲(ゆず)らむ。臣願(ねが)はくは、出家して吉野に入(い)り、仏道を勤修(つとめおこな)ひて、天皇を祐(たす)け奉らむことを』とまをす。」(日本書紀) 古人大兄皇子は、辞退し終わると、佩刀(はいとう-刀を腰に帯びる)を解いて地面に投げ捨て、舎人達全員にも刀を解かせた。法興寺の仏殿と塔の間に詣でて、髪と髭を剃り、袈裟を着た。仏門に入ってしまった。 「軽皇子、固辞(いな)ぶること得(え)ずして、檀(たかみみくら)に升(のぼ)りて即祚(あまつひつぎしらしめ)す。」 軽皇子は断り切れなくてしかたがなく皇位につくことになった。孝徳天皇が誕生した。 ☆孝徳天皇の新政権の布陣 皇極天皇・・・皇祖母尊(すめおやのみこと) 中大兄皇子・・・皇太子(ひつぎのみこ) 左大臣・・・阿倍内麻呂臣 右大臣・・・蘇我倉山田石川麻呂臣 大錦冠・・・中臣鎌子連(中臣鎌足) 国博士・・・沙門旻法師(しゃもんみんほふし)、高向史玄理(たかむこのふびとげんり) 645年(大化元年) 初めて元号を立てた。 いわゆる大化の改新と言われる改革が孝徳天皇の御代に行なわれた。 主な改革については、本雑記の「’19年秋」の歴史・古典コーナー(第5回) 大和朝廷3-大化の改新 に書きましたので参考にしてください。ここでは省略します。 ☆645年12月、都を難波長柄豊碕(なにはのながらのとよさき)と定めるも実際に孝徳天皇が造営中の新宮に移ったのは651年(白雉二年)であり、造営が完成したのは翌年の九月である。その間、孝徳天皇は難波周辺の幾つかの仮宮などに滞在されたらしい。(書紀には小郡、大郡との表記あり) ※ なぜ 都を難波長柄豊碕に定めたか?・・・・港(難波津)に近い立地は、唐、朝鮮半島の高句麗、百済、新羅との外交、及び日本と関係の深い任那(みなま)諸国との連絡をするうえで重要である。迎賓館としての役割も持たせている。他国と戦争になった時、素早く対応もできる(軍船の出発)。孝徳天皇の御代には、頻繁に高句麗、百済、新羅からの朝貢及び派遣の記述あり。 ☆孝徳天皇と皇太子である中大兄皇子の軋轢(中大兄皇子の勝手な振る舞い) 653年(白雉四年)、中大兄皇子が倭京(やまとのみやこ)に移りたいと孝徳天皇に申し出る。 「是の歳、太子(ひつぎのみこ=中大兄皇子)奏請(まを)して曰(まを)さく、『冀(ねが)はくは倭京に遷らむ』ともをしたまふ。天皇、ゆるしたまはず。皇太子、乃(すなは)ち皇祖母尊(すめみまのみこと=皇極上皇)・間人皇后(はしひとのきさき=孝徳天皇の妃)を 奉り、併せて皇弟等(すめいろどたち)を率(ゐ)て、往きて倭飛鳥河辺行宮(やまとあすかかはへかりみや)に 居(ま)します。時に公卿大夫(まへつきみたち)・百官の人等(ひとども)、皆随ひて遷る。天皇、恨みて国位(くにのみくらゐ)を捨(さ)りたまはむと欲(おもほ)し、宮(おほみや)を山碕に造らしめたまひ、乃ち歌(みうた)を間人皇后に送りて曰(のたま)はく、 金木着け(かなきつ) 吾が飼ふ駒は 引き出せず 吾が飼ふ駒を 人見つらむか とのたまふ。」 ※金木・・・金属のように堅い木、頸木(牛馬の首の後ろにかける横木)と馬小屋の柵の横木の2説がある。駒は妻の間人皇后をたとえている。 (訳)金木を着けて逃げ出さないよう飼っている大切な馬、外に引き出さないで大切に飼っている馬を、人はどうして見つけ出したのであろうか (誰が盗み出したのであろうか?) ※中大兄皇子は孝徳天皇の制止を無視して、皇極上皇、弟の大海皇子をはじめ、公卿、百官、更には孝徳天皇の妃の間人皇女まで引き連れて飛鳥の行宮に遷ってしまった。妻にまで見捨てられた孝徳天皇は激しい怨念を抱いた。 ※間人皇后は中大兄皇子の実妹(同母)ではあるが、中大兄皇子と相思相愛である学説がある。国文学者の吉永登、歴史学者の直木考次郎らの説、「日本の歴史2」(中公文庫)。否定する見解もある。 ☆孝徳天皇の病気、崩御 654年(白雉五年)、 「冬十月癸卯の朔(一日)に、皇太子(ひつぎのみこ=中大兄皇子)、天皇病疾(すめらみことみやまひ)したまふと聞きて、乃(すなは)ち皇祖母尊(すめみまのみこと=皇極上皇)・間人皇后(はしひとのきさき=孝徳天皇の妃)を 奉り、併せて皇弟・公卿大夫(まへつきみたち)を率(ゐ)て、難波宮に赴(まゐおもぶ)きたまふ。」 壬子(十日)、天皇、正寝(おほとの=正殿)に崩(かむあが)ります。・・・・・・ 十二月・・・大坂磯長陵(おほさかしながのみさざき)に葬(はぶ)りまつる。 ※現在、孝徳天皇陵とされている古墳は直径約30mの円墳で小さい。ないがしろにされている感が強い。 ☆孤独のうちに亡くなった孝徳天皇の無念、怨念を15歳になっていた有間皇子は当然感じていたことだろう。中大兄皇子はやはり皇位を継がず、母・皇極上皇が重祚して斉明天皇として再び天皇の位を継いだ。孝徳天皇亡き後の政治情勢と有間皇子の悲劇は後編で。 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「日本の歴史2」(中公文庫)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、「万葉悲劇の中の歌―金子武雄」(公論社)、「万葉のふるさと-清原和義」(ポプラ社)、「文芸読本 萬葉集-山本健吉編」(河出書房新社)、「萬葉百歌-山本健吉、池田弥三郎」(中公新書)、「愛とロマンの世界-万葉の歌ひとたち-伊藤栄洪」(明治図書)他 次回は、「有間皇子の悲劇」(2)です。新年一月の雑記になります。 ▲今回も日常の12枚の写真を載せます。 1枚目、うなぎ、9月に入ってようやく買って食べました。美味しかったです。今年の土用の丑の日は、7/21と8/2で時期外れでもうあんまり売ってなかったです。ようやく見つけて買いました。 2枚目、9月に入るとうなぎより売ってなかったです。ようやく見つけたのは深夜にときどき買いに行く大型スーパーの果物コーナーのカットすいか、見つけたときは嬉しかったです。甘くて美味しかったです。 3枚目、庭の百日紅(サルスベリ)、毎年よく咲きますが、今年で見納めにするか迷っています。庭の木を、今伐採、整理しています。歳を更に重ねると、体が動かなくなり庭の手入れができなくなることを考えて今のうちに少しずつ伐採、整理しています。可哀想だけど仕方がないと思って、少しずつ進めています。体力を使います。 太い幹の木は10cm~15cmぐらいずつ、少しずつのこぎりで切っていきます。チエーンソーなら簡単ですけれど、危険を伴うので止めました。切り始めるときは根元に清め塩を撒きます。2年がかりをめどに進めています。 4枚目、みかん、今年は今までで一番の豊作です。去年根元に肥料を撒いたのが良かったのかも知れません。みかんは残そうと思っています。隣の金柑は処分しました。 5枚目、ゴーヤ、久しぶりに買いました。 6枚目、ゴーヤを入れた野菜炒め、他にキャベツ、玉ねぎ、オクラ、カボチャ、シイタケ、豚肉・・・・。 7枚目、シャープのマスクが何次抽選かわかりませんが、9月に入って連絡があり、マスク希望と返信したら届きました。 8枚目、庭にやってきたたぶんヒヨドリ、いろんな鳥がやってきます。蝉も住んでいます。 9枚目、渋谷、三軒茶屋に行く途中、田園都市線への乗り換えで降りた時、ホームから撮影、再開発工事?スマホ 10枚目、世田谷線の電車、墓参りの帰りに、久しぶりに写真撮りに行きました。三軒茶屋をたくさん撮って、更に足を延ばして世田谷線(三軒茶屋-下高井戸)に乗って豪徳寺にも行きました。その時の電車。昔は渋谷-二子玉川間を走る玉川線の支線として下高井戸線があったが、1969年(昭和44年5月)に玉川線が廃止になり、世田谷線と名称を変えた。 大学生の1、2年(廃止の5月まで)の時、渋谷から玉電に乗って大学に通いました。 立派な電車になっていました。ワンマン電車で、運賃先払いで、一律150円です。 車体は緑(昔の玉電の色)、青、赤、黄・・及び宣伝広告のラッピング電車も走っていました。東急300系、東急車輌製造株式会社製造 都電、玉電(世田谷線)の踏切付近の景色は何とも言えない風情、哀歓がありますね。 11枚目、世田谷線の宣伝広告のラッピング電車 、トヨタ・レクサスの広告宣伝。 12枚目、曹洞宗の寺院・豪徳寺
「’20年夏」 コロナの感染が東京、大阪などの大都市から地方に全国的に拡大傾向にあり、なかなか収束の兆しが見えません。ピークを打ったとか弱毒化傾向にあるとの見方もあるようですが・・・・・。 更に7月の 熊本、鹿児島豪雨大災害、長期間居座って災害をもたらした梅雨、熱中症の危険がある猛暑・酷暑、突然のゲリラ豪雨・雷雨と心が休まる暇がありません。早く安心して生活できる日常が戻ってくれることを願わずにはいられません。 更に追い打ちをかけるように、7年半日本のリーダーとして牽引してきた安倍総理の突然の持病悪化による辞任の残念な知らせ、これにはびっくりしました。新総理に期待したいと思います。 ▲ギターの方は、体調が今一つよくないこともあり、思うように練習できていません。休むことが時々ありますが、何とか続けています。 引き続きバッハを練習しています。リュート組曲1番のアルマンド、・ブ―レ、リュート組曲2番のプレリユード、無伴奏チェロ組曲第3番のクーラントを各曲少しずつ練習しています。 「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)の5番「月光」8番「夢」、フランシスコ・タレガの「ラグリマ」「アデリータ」も時々弾いています。 しばらく休んだ後は、指慣らしもあって、童謡・唱歌をギターに編曲した曲集(「ギターでうたう-日本の抒情・童謡曲集」小胎 剛 編 ドレミ楽譜出版社、1991年刊)も時々練習しています。コードネーム、編曲の仕方等の勉強にもなります。海、おぼろ月夜、紅葉、この道、ゴンドラの唄、早春賦、みかんの花咲く丘、夏の思い出、七つの子・・・・。みんないい曲です。 ▲ドラマは、朝ドラの「エール」は再放送ですが毎日楽しみに見ています。こんな場面があったのかと思うことが多く忘れている場面が多いのにはびっくりします。「紺碧の空 」の週が感動的でした。9月14日(月、総合)から再開されます。楽しみにしています。 大河ドラマの麒麟の枠の過去の大河の振り返り番組は見ていません。ようやく30日にドラマが再開されました。今後が楽しみです。 民放ドラマで楽しみに見ているのは、断トツの「半沢直樹」、「MIU404」「未満警察ミドナイトランナー」「私の家政婦夫ナギサさん」です。「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」「親バカ青春白書」「未解決の女 警察庁文書捜査官」なども見ています。 火曜日 「私の家政婦夫ナギサさん」(TBS)・・・ 多部未華子演じる主人公・相原メイは製薬会社のMR(医者に自社の薬の情報を伝え薬を売り込む営業)として働くキャリアウーマン、仕事一途ではあるが家事と恋は大の苦手な28歳独身女性。いつも片づけられない汚い部屋を心配して家事代行サービスに勤める妹の福田唯(趣里、既婚で名字が違う)がメイには知らせずにスタッフの一人を送り込む。しかも中年の男性、帰宅したメイがドアを開け部屋に入ると知らないおじさんが「お帰りなさいませ」と出迎える。更に瀬戸康史演じるライバル会社のMR・田所優太がメイの前に現れる。メイと家政夫ナギサさんと田所優太とが繰り広げるハートフルラブコメディが始まる。家政婦ナギサこと鴫野ナギサには大森南朋が演じている。25日(火)のラストではナギサさんが他の部署への異動でメイの家での家政夫の仕事は今夜が最後ですと聞いて混乱したかメイが発した言葉にナギサさんはびっくり仰天。最終回は何と9月1日(火)、どうなるか。お薦め◎〇 水曜日 「私たちはどうかしている」(日テレ)・・・老舗の和菓子屋を舞台にした昼ドラテイストのドロドロの復讐愛憎劇、見続けるのが忍耐がいりそう。15年前の当主殺しの犯人が母だとされた濡れ衣を晴らし、真犯人を突き止めるために高月庵に乗り込む花岡七桜に浜辺美波、当主の息子で後を継いだ息子の高月椿に横浜流星。高月椿は15年前に七桜の母が犯人だと指さした本人。女将役の観月ありさ、大旦那役の佐野史郎のベテランの演技も見もの。お薦め◎ 木曜日 「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」(フジ)・・・ 病院の薬剤師にスポットライトを当てた初めてのドラマ、患者のために奮闘する薬剤師を描くヒューマンドラマ。石原さとみ演じる主人公の葵みどりは、一人の患者につい深入りしてしまい、仲間の薬剤師に迷惑をかけてしまいがち、葵みどりを中心に病院薬剤師の日々の活躍、喜び、苦悩、抱えているている問題等を描く。お薦め◎ 「未解決の女 警察庁文書捜査官」(テレ朝)・・・2シーズン目のドラマ、文字、文章から事件を解決していく警察庁文書捜査官。特命捜査対策室第6係の二人、矢代朋(波瑠)と上司の鳴海理沙(鈴木京香)とがバディを組んで難事件を解決していく。二人のまったりしたバトルが楽しい、気負わないで楽しめる謎解きミステリー。お薦め◎ 金曜日 「MIU404」(TBS)・・・正反対の性格、考えの二人の刑事がぶつかりあいながらも協力して24時間以内に解決しなければならない難事件に立ち向かいスピーディーに解決していく。刑事捜査の常識に欠けひらめいた勘を頼りに突き進んでしまう野生バカの異名を持つ伊吹藍に綾野剛、刑事の常識を持ち冷静に状況を観察して慎重に捜査を進めようとする志摩一未に星野源のW主演。 二人の乗るメロンパン屋に模した捜査車両の中の軽快なやり取りが面白い。トヨタのクイックデリバリー。 お薦め ◎◎ 土曜日 「未満警察ミドナイトランナー」(日テレ)・・・こちらも警察もののドラマではあるが、題名の未満警察の通り正式の警察官にはなっていない警察学校の生徒二人を主人公にした痛快活劇?ドラマ、こちらは息の合った、仲良しのバディ(相棒)。警察学校の生徒が首を突っ込んではいけない事件を危ない目にあいながら、時には警察学校退学を覚悟で協力しながら解決に導いていく。最終回に向けての数話は警察内部にいる殺人鬼シャベル男の正体を命を張って二人が暴いていく。お互いを励まし鼓舞するグータッチがグーパータッチなのがユニーク。最終話でどんでん返しが見られそう?本間快に中島健人、一ノ瀬次郎に平野紫耀。お薦め◎〇 日曜日 「半沢直樹」(TBS) ・・・断トツに面白い。まさに令和版勧善懲悪の時代劇と言ってもいいドラマ。東京セントラル証券VS親会社の東京中央銀行編の壮絶なバトルの応酬が面白くすごかった。東京中央銀行を追い出され出向先の東京セントラル証券の営業企画部長として奮闘する半沢直樹(堺雅人)に敵対する取締役の大和田(香川照之)、初登場の証券部部長の伊佐山(市川猿之助)、副頭取の三笠(古田新太)金融庁の黒崎(片岡愛之助)の憎々しいアクの強い演技、会話、顔芸が見事。 半沢直樹が追い込まれ、窮地に陥っても奥の手、秘策を見つけ出して必ず敵対する人物を倍返しの100%の報復してくれる予定調和感が見ていて楽しい。まさに令和版、水戸黄門、大岡越前、桃太郎侍。 半沢直樹はどこの部署、出向先にいても何が何でも窮地を救うんだ、業績を復活させるんだという熱い情熱、方針、戦略を練る優秀な頭脳、追い込まれても絶対に屈しない鋼(ハガネ)の根性、家庭では優しい夫・・・まさにサラリーマンのヒーロー。家に帰れば物わかりのいい優しい妻・花(上戸彩)が待っている。部下の浜村瞳を演じた今田美桜、森山雅弘を演じた賀来賢人も好演。 後編の帝国航空再建の案件も凄まじいバトルが繰り広げられる幕が切って落とされた。 5話の半沢直樹が東京中央銀行から出向中の財務担当役員の永田(山西惇)の不正を暴き苛烈に責め立て、煽り、脅す姿は、まるでヤクザ半沢。今後を楽しみにしています。 国土交通大臣の白井(江口のりこ)、大物議員の箕部(柄本明)、開発投資銀行の谷川(西田尚美)、再生フォースクオーターの弁護士・石原(筒井道隆)が待ち構えている。お薦め ◎◎ 土曜日 「未満警察ミドナイトランナー」(日テレ)・・・こちらも警察もののドラマではあるが、題名の未満警察の通り正式の警察官にはなっていない警察学校の生徒二人を主人公にした痛快活劇?ドラマ、こちらは息の合った、仲良しのバディ(相棒)。警察学校の生徒が首を突っ込んではいけない事件を危ない目にあいながら、時には警察学校退学を覚悟で協力しながら解決に導いていく。最終回に向けての数話は警察内部にいる殺人鬼シャベル男の正体を命を張って二人が暴いていく。お互いを励まし鼓舞するグータッチがグーパータッチなのがユニーク。最終話でどんでん返しが見られそう?本間快に中島健人、一ノ瀬次郎に平野紫耀。お薦め◎〇 日曜日 「半沢直樹」(TBS) ・・・断トツに面白い。まさに令和版勧善懲悪の時代劇と言ってもいいドラマ。東京セントラル証券VS親会社の東京中央銀行編の壮絶なバトルの応酬が面白くすごかった。東京中央銀行を追い出され出向先の東京セントラル証券の営業企画部長として奮闘する半沢直樹(堺雅人)に敵対する取締役の大和田(香川照 之)、初登場の証券部部長の伊佐山(市川猿之助)、副頭取の三笠(古田新太)金融庁の黒崎(片岡愛之助)の憎々しいアクの強い演技、会話、顔芸が見事。 半沢直樹が追い込まれ、窮地に陥っても奥の手、秘策を見つけ出して必ず敵対する人物を倍返しの100%の報復してくれる予定調和感が見ていて楽しい。まさに令和版、水戸黄門、大岡越前、桃太郎侍。 半沢直樹はどこの部署、出向先にいても何が何でも窮地を救うんだ、業績を復活させるんだという熱い情熱、方針、戦略を練る優秀な頭脳、追い込まれても絶対に屈しない鋼(ハガネ)の根性、家庭では優しい夫・・・まさにサラリーマンのヒーロー。家に帰れば物わかりのいい優しい妻・花(上戸彩)が待っている。部下の浜村瞳を演じた今田美桜、森山雅弘を演じた賀来賢人も好演。 後編の帝国航空再建の案件も凄まじいバトルが繰り広げられる幕が切って落とされた。 5話の半沢直樹が東京中央銀行から出向中の財務担当役員の永田(山西惇)の不正を暴き苛烈に責め立て、煽り、脅す姿は、まるでヤクザ半沢。今後を楽しみにしています。 国土交通大臣の白井(江口のりこ)、大物議員の箕部(柄本明)、開発投資銀行の谷川(西田尚美)、再生フォースクオーターの弁護士・石原(筒井道隆)が待ち構えている。 お薦め◎◎ 「親バカ青春白書」・・・娘のことが可愛くて仕方がない売れない作家の親バカ青春白書、娘離れができず娘を心配するあまり娘の大学に自分も入学してしまう迷惑なバカ父親と世間知らずの純真無垢な娘と4人の親友が巻き起こすハートフルな青春ホームコメディ、なかなか面白い。主人公の親バカな売れない作家で大学ではガタロウの愛称で呼ばれている・小比賀太郎にムロツヨシ、娘のさくらに永野芽郁、時々思い出で登場する太郎の亡き妻(27歳で逝去)・幸子に新垣結衣、親友四人・・・ユーチューバーの一発屋からどん底を味わって仲間に救われた根来恭介に戸塚純貴、さくらとラブラブで真面目な普通の好青年の畠山雅治に中川大志、東京に憧れ広島から出てきた勝ち気だけれど思いやりのあるカワイイ・山本寛子に今上昇株の今田美桜、バイト三昧に明け暮れてお金に執着気味の元ヤンキー上がり?の衛藤美咲に小野花梨が演じている。お薦め◎◎ 他に、「BG~身辺警護人~」第2章(テレ朝)・・・ 木村拓哉主演のフリーになった身辺警護人の活躍ドラマ、なかなか面白い。 斉藤工、菜々緒、間宮祥太郎も続投して好演している。まだ数話しか見ていません。「相棒」「科捜研の女」に代わってシリーズ化してほしいドラマ。お薦め◎〇 「妖怪シェアハウス」(テレ朝)・・・小芝風花主演のホラーヒューマンコメディ―、なかなか面白いが3話からしか見ていないのがとても残念。1,2話も見たいと思っています。夏になったら「妖怪シェアハウス」とシリーズ化して欲しいドラマ。目黒澪(小芝風花)、お岩さん(松本まりか)、ぬらりひょん(大倉孝二)、酒呑童子(毎熊克哉)、座敷童(池谷のぶえ)、澪が勤める編集プロダクションの上司でドS体質の原島響人(大東俊介)、 新人神主で陰陽師の血を引くもお祓い能力がイマイチな水岡譲(味方良介)等が好演している。 くず男に金も仕事も家も奪われた、どん底の気弱な主人公の目黒澪が奇想天外にも神社の一角にあるシェアハウス建物の住人である妖怪たちに救われ、次第に自信を取り戻し強い女性として成長していく。実に楽しいドラマです。お薦め◎◎ 「ふろがーる!」(テレ東)・・・早夜子を演じる桜井日奈子主演、ほとんど彼女の独り芝居、時々後輩の愛乃(小西桜子)がスマホのオンラインで登場。このドラマも面白いが、数話しか見ていないのがとても残念。 主人公のふろへの偏愛、妄想、思い込みが楽しい。 セクシーショットは期待できません。うまく撮影されています。お薦め〇 「課長バカ一代」(東京MX)・・・尾上松也主演、家電メーカー松芝電機の商品開発企画課係長がいきなりの出世、課長補佐代理心得と言う微妙な役職に就いた八神和彦の破天荒なバカ丸出しの活躍??を描く。途中からの視聴が残念、くだらなくて面白いドラマ、主人公の変顔が魅力的。松芝は松下電器と東芝の合体命名でユニーク。お薦め◎ 夏ドラマではありませんが、一度も触れなかった「おいしい給食」(東京MX他)、 昨年東京MXでは10/14~12/16にかけて放映、全10話月曜日の30分ドラマ。3話から視聴。 80年代の或る中学校を舞台にした給食大好き、給食命の担任と給食マニアの一生徒との壮絶な給食バトルドラマ、ユニークな設定、発想の実に楽しいドラマで給食にまつわる蘊蓄も学べる。主人公の担任教師・甘利田幸男に市原隼人、給食をいかにおいしく食べるかを常に考えて、甘利田に得意げな挑発の表情でバトルを仕掛ける生徒・神野ゴウに佐藤大志、産休補助教員で副担で若くて可愛い国語を教える御園ひとみに武田玲奈。甘利田の心の声が楽しい、神野ゴウの工夫したユニークで素晴らしい食べ方を目にした甘利田の屈辱感に満ちた叫びがすごくて、面白い。凛とした武田玲奈の新鮮な姿を見るのも楽しい。お薦め、DVD-BOXが発売中、お薦め◎〇 ▲見る将(観る将、みる将・・・将棋の観戦だけする人)として将棋の話題二つ。 ・何といっても藤井将太七段の大活躍、高校生天才棋士が、棋聖戦では渡辺明三冠(当時)を3-1で(史上最年少17歳11か月、初タイトル)、王位戦では木村一基王位を圧巻の4連勝でタイトルを奪取(最年少二冠、最年少八段)。凄いですね。マスコミ、世間では全冠制覇も近いのではないかとの話題で持ちきりですが、タイトル保持者、若手強豪、中堅実力棋士の胸中は複雑でしょうね。 対藤井翔太八段勝ち越し棋士 豊島将之竜王4-0 久保利明九段3-2 大橋貴洸六段 3-2 佐々木大地五段 2-1 (8/26現在) 今後の楽しみですね。 ・竜王戦挑戦者決定戦3番勝負は、羽生善治九段VS丸山忠久九段ですが、2局終わって1-1、最終局は9月19日(土)に行われる。初戦は丸山勝利、2局目は羽生がカド番をしのいで勝利。羽生善治九段にはタイトル獲得100期の大目標がかかっている。 丸山九段は、話題の藤井将太七段(当時)をトーナメントで破っている。 ▲歴史・古典コーナー(第10回) 大和朝廷8 壬申の乱 (第5回/全5回) 大海人皇子軍VS大友皇子軍(4)「最終戦-瀬田の戦いとその後」 ☆大海人皇子軍の村国男依の軍(不破関から湖北~湖東~瀬田川へ向けて南下)の大活躍 ◎息長の横河の戦い・・・・ 横河は琵琶湖の湖北の下部(琵琶湖東岸の上端に接する辺り)にあり、現在の米原市付近で不破関からは近い。 丙申(七月七日)に、男依(をより-村国男依で大海皇子軍の将軍)等、近江軍と息長の横河に戦ひて破り、其の将境部連薬(いくさのきみさかいべのくすり)を斬る。 ◎鳥籠山の戦い・・・・(とこのやま)湖東の現在の彦根市正法寺町辺りの小高い丘陵地ではっきりと特定されていない。大堀山も一説としてある) 戊戌(七月九日)に、男依等、近江の将秦友足(いくさのきみはたのともたり)を鳥籠山に討ちて斬る。 ◎安河の戦い・・・ 現在の野洲川(やすがわ)で、琵琶湖の河口付近では守山市を流れ、滋賀県最長の一級河川。荒れ川で近江太郎の異名を持。つ 壬寅(七月十三日)に、男依等、安河の浜(ほとり)に戦ひて大きに破り、則ち社戸臣大口(こそへのおみおおくち)・土師連千島(はじのむらじちしま)を獲ふ。 ◎栗太(くるもと)の戦い ・・・ 近江の国府が置かれたところ、現在の大津市大江付近、瀬田川が間近に迫る。 丙午(七月十七日)に、栗太の軍(いくさ)を討ちて追ふ。 ☆瀬田の最終戦 ・・・・瀬田橋を挟んでの最終決戦、当時の橋は現在の瀬田唐橋より約80メートル下流にかけてあったとされる。 大友軍は橋の西側に大友皇子を初めとして群臣、兵士が凄まじい数が、集結して軍営を敷き、橋の東側から攻めてくる大海皇子軍を待ち構える。戦い火蓋が切って落とされた。 ※ここの場面、誇張、潤色等あるかも知れないが、なかなか興味深い描写。現在の瀬田の唐橋は約223m、途中に中州があるので小橋(52m)と大橋(172m)に分けられている。 ※瀬田川は唯一琵琶湖から水源として流れ出て約15kmを言う。更に名前を変えて宇治川、淀川となって大阪湾に流れる。瀬田川の左岸は草津側、右岸が京都府側となる。 ※川の左岸、右岸の決め方・・・・河口に向かって(山を背にして)立った時、左側を左岸、右側を右岸とする。 辛亥(七月二十二日)に、男依等瀬田に到る。時に、大友皇子と群臣等(まへつきみたち)、共に橋の西に営(いほ)りして、大きに陣を成し、其の後(しりへ)を見ず。旗幟(きしょく-旗やのぼり)野を蔽(おほ)ひ、埃塵(あいじん)天に連なり、鉦鼓(しょうこ-鐘や太鼓)の声(おと)数十里に聞ゆ。列弩乱発(れつどらんぱつ-次々と矢を放つこと)し、矢の下ること雨の如(ごと)し。 其の将智尊(いくさのきみちそん-大友方の将軍)、精兵(ときいくさ-選りすぐった強い兵士)を率(ゐ)て 、先鋒(さき)として距(ふせ)く。 大友皇子軍の罠・・・ 大海皇子軍が渡れないように橋にある細工をする。 仍(よ) りて、橋の中を切断(きりた)つこと三丈(じょう-約3m)を須容(いるばかり)にして、一つ長板(ながきいた)置き、設(たと)ひ板を蹋(ふ)みて度(わた)る者有らば、乃ち板を引きて堕(おと)さむとす。是を以ちて進み襲うことを得ず。 大友皇子軍の罠に立ち向かう勇敢な兵士の登場 是に勇敢(たけ)き士(つはもの)有り、大分君稚臣(おほきだのきみわかおみ)と曰(い)ふ。則ち長矛(ほこ)を棄て甲(よろひ)を重ね着、刀を抜き急(すみやけ)く板を蹈(ふ)みて度る。便(すなわ)ち板に着けたる綱を断(き)りて、被矢(いえ-射られながら) つつ陣に入る。衆(いくさ)悉(ことごと)くに乱れて散(あら)け走(に)げ、禁(とど)むべからず。時に将軍(いくさのきみ)智尊、刀を抜きて退(に)ぐる者を斬る。 大友皇子軍の敗北、敗走 大友皇子・左右大臣等(ひだりみぎのおほまへつきみたち)、僅かに身免れて逃ぐ。男依等、即ち粟津岡(あはづのおか)の下(もと)に軍(いくさだち)す。 三尾城の戦い・・・ 琵琶湖西岸にある城 是の日に、羽田公矢国(はたのきみやくに)・出雲臣狛(いずものおみこま)、合共(とも)に三尾城(みおき)を攻めて降しつ。 大友皇子の自害 壬申(七月二十三日)に、男依等、近江の将犬養連五十君(いくさのきみいぬかひのむらじいきみ)と谷直塩手(たにのあたひしょて)を粟津市(あはづのいち) に斬る。是に大友皇子、走(に)げて入(い)らむ 所無く、乃ち還りて山前(やまさき)に隠れて、自ら縊(くび)れぬ。時に、左右大臣と群臣(まへつきみたち)、皆散(あら)け亡(う)せぬ。唯(ただ)し物部連麻呂(もののべのむらじまろ)のみ、且一二(またひとりふたり) の舎人(とねり)従へり。 ☆ 壬申の乱の終結 ◎ 近江方への処分 癸丑(七月二十四日)に、諸(もろもろ)の将軍等(いくさのきみたち)、筱浪(ささなみ-滋賀県大津市西北一帯の地域)に会(つど)ひて、左右大臣(ひだりみぎのおほまへつきみ)と諸の罪人等(つみびとども)を探り捕ふ。 乙卯(七月二十六日)に、将軍等、不破宮(野上行宮、大海皇子軍の本拠地)に向(まゐ)づ。因りて、大友皇子 の頭(かしら)を捧げて、営(いほり)の前に献(たてまつ)る。 〇八月の二十五日に、高市皇子(大海皇子の長男)に命じて、近江方の群臣の罪状を宣告させた。 則ち重罪(おもきつみ)八人を極刑(しぬるつみ)に坐(お)く。 仍(よ)りて、右大臣中臣連金(みぎおほまへつきみなかとみむらじかね)を浅井の田根に斬る。 是の日に、左大臣蘇我赤兄(そがのあかえ)・大納言巨瀬臣比等(おほきものまをすつかさこせのおみひと)と子孫(うまご)、幷(あは)せて中臣連金が子、蘇我臣果安(はたやす)が子、悉く配流(なが)す。 ◎恩賞 丙戌(八月二十七日)に、諸(もろもろ)の有功勲者(いさをしきひと)に恩勅(めぐみのみことのり)して、顕(あきらか)に寵(めぐ)み賞(たまもの)す。 ☆大海人皇子の即位 (663年2月27日) 天皇(すめらみこと-大海人皇子)、有司(つかさ)に命(みことおほ)せて壇場(たかみくら)を設(ま)け、飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)に即帝位(あまつひつぎしらしめ)す。 天武天皇の婚姻、家族・・・・・その後の皇位継承争いで悲劇を暗示 正妃(むかひめ)を立てて皇后(きさき)とす。后(きさき)、草壁皇子尊(くさかべのみこのみこと)を生みたまふ。先に皇后の姉大田皇女(いろねおほたのひめみこ)を納(めしい)れて妃(みめ)とし、大来皇女(おほくのひめみこ)と大津皇子(おほつのみこ)とを生む。 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「壬申の乱-遠山美都男」(中公新書)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、 他 次回は、▲歴史・古典コーナー(第11回)、大和朝廷9 「有間皇子の悲劇」 ▲今回も日常の9枚の写真を載せます。 1~3枚目は、クチナシの挿し木、水挿しから根が出たので移し替えたもの、土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3の混合、2週間以上はたっているので根付いたようです。 4、5枚目は、よく利用している(深夜がほとんど)スーパーの屋上駐車場から撮りました。青梅市今井、藤橋。スマホ 6枚目は、よく利用している別のスーパーの駐車場から撮りました。綿雲が印象的でした。スマホ 7枚目は、缶酎ハイを買いに行ったとき、つまみを探していたら、初めて見る可愛らしいお菓子の箱が目に入り、買ったミニビスくん(小枝状のビスケット)、名古屋市中川区にある三ツ矢製菓(創業大正7年)のお菓子、中川区は幼少の頃住んでいた熱田区に隣接している区です。クッキーとビスケットの違い、ネットで調べました。 クッキーはアメリカからの伝来で、糖分と脂分40%以上含まれている焼き菓子。 ビスケットはイギリス(イタリア説も)からの伝来で、糖分と脂分40%未満の焼き菓子。スマホ 8枚目は、薄力粉を水で溶いて砂糖、牛乳を少し入れてフライパンで焼いたもの、小麦粉をそのまま水で溶くとダマになりやすいです。ステンレスざるとか流しのごみネットに小麦粉を入れて振るうと細かい粒子になります。その粉を水で溶くとダマになりにくいです。 砂糖、牛乳をたっぷり入れて、バターで焼くと美味しいですが、水だけのもシンプルでうまいです。 9枚目は、時々行く大型スーパーの1階の催事コーナーの陶器市の格安コーナーで買った猫の面白い皿、プリント版の作製らしいです。翌日予備で2枚も追加で買ってしまいました。1枚100円
「’20年5、6月」 半年が過ぎましたが、例年だとあっという間の半年間でしたと書いてきましたが、今年はなかなか収束しない新型コロナに伴う自粛、緊急事態宣言要請で時間がたつのがとても遅く感じます。自粛、緊急事態宣言が解除になりましたが、また東京を中心に不気味に感染者がじわじわ増えてきました。自粛、緊急事態宣言と経済活動との兼ね合いが非常に難しいです。 完全収束の声を早く聞きたいものですが、マスク装着、三密を避ける、手洗い、検温は相当長い期間実行しなければならないようです。 ・20年近く使い続けてきたシチズンの腕時計(ソーラー電波時計)が突然止まったので、車で立川のビックカメラに行き、新しい腕時計を買いました。今回はカシオの腕時計で同じくソーラー電波時計です。10年はお世話になるので大切に使いたいと思います。 ネットの方が安いですが、腕に巻くベルト調整のことを考えて実店舗のビックカメラにしました。 ・最近、ゴキブリを二匹捕まえて殺しました。気配を感じて座っている真っ正面の鴨居の上の壁を這い出したゴキブリを見つけて、殺虫剤の噴射で急襲して、最後は逃げ込むゴキブリを叩いて殺しました。 なぜ急にゴキブリが家に入り込んできたのが不思議で嫌な気分なりましたが、いろいろ考えてると、ひょっとするとエアコンの配管の穴なのかもとふとひらめきました。外壁の配管口を見るとやはり隙間を埋めるパテがごっそりなくなっていました。すぐにホームセンターでエアコンパテを5個買ってきて急いで穴埋めをしました。1個で済みました。1個80円ぐらいです。ゴキブリがパテを食べて穴をあけていたとしたらあな恐ろしやです。 ▲10万円給付決定通知のはがきが届きました。もうすぐ振り込まれます。ありがたいです。 ・マイナンバーカードの申請をPCでネットから行いました。顔写真の撮影に苦労しました。スマホで初めは自撮りしましたが、顔が近すぎて誇張されてたり、余計な背景が写ったりしてうまくが撮れませんので、デジカメで自撮り方式で撮りましたが、これもうまくい行きませんでした。 それで三脚を使おうとしましたが、上下のエレベーターが固着で回せませんでした。5-56を吹きかけましたが、うまく動かず、力任せに回したら溝が壊れました。上に力ずくで引っ張りだしてなんとか使いました。カメラを固定して、タイマー(10秒)で撮影しましたが、ピンボケ、自分の顔の位置にピントを合わせてからシャッターを押すと10秒後に撮影、一人だとピント合わせができないので、椅子の上に段ボール箱2個を乗せ、箱にピントを合わせてから、シャッターを押す、10秒間の間に段ボール箱の椅子を動かし、急いで椅子の段ボール箱の位置に自分が移動してポーズ。望遠側で撮りました。 6か月以内、正面、無背景、ピンボケ、手振れ禁止等で写真ではねられることが多いみたいです。 最大で5000ポイントもらえるみたいですが、先着順なので殺到すると難しいようです。 ▲ギターの方は、なぜかしばらく弾いてなかったバッハがまた急に弾きたくなって、何曲かまた弾き始めました。 ・リュート組曲1番のアルマンド・・・・この曲はずいぶん昔から練習してきました。小品ですが相当難しいです。 ・リュート組曲1番のブ―レ・・・・バッハの組曲の中では比較的易しいとされている曲ですが、暗譜してある程度のスピードできちんと弾くのはやはり難しいですね。 ・リュート組曲2番のプレリユード・・・・この曲を弾きたくて今でもバッハに取り組んでいます。40年以上前から断続的に弾き続けています。荻津節男先生にレッスンを受けていましたが、仕事の関係で練習できないでレッスンを受けた後、左の手の小指がカックンカックンしたのを覚えています(腱鞘炎)。 この曲は少しずつ無理しないでチャレンジしています。前半、中盤、後半と分けて少しずつ練習しています。前半の出だしがかっこいいです。 ・無伴奏チェロ組曲第3番のクーラント・・・セーハ(人差し指で全部の弦を押さえる) とスラー(初めの音を弾いたら次の音は左指ではじいたり、叩いたりする)がやたらに多いので、左指が疲れます。軽快な曲です。 「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)の5番「月光」8番「夢」、フランシスコ・タレガの「ラグリマ」「アデリータ」も時々弾いています。 古賀政男、ジャズにアレンジした映画音楽等しばらくお休みです。 ジストニアで思うように弾けませんが何とか工夫しながら練習したいと思います。 ▲ドラマでは、朝ドラの「エール」毎日楽しみに見続けています。 コロナ禍の影響でやはり中断となりました。6/29から1話からの再放送が始まりました。9月の末までのようです。 母と弟の反対にあいながらの音との怒涛の結婚、夢の新婚生活、国際作曲コンクールの入賞の実績にも関わらずなかなか仕事に就けない裕一、音のねばり強い売り込みが功を奏してのコロンブスレコード専属作曲家(赤レーベル、大衆音楽)契約、作曲するも悉く採用されず、契約打ち切り寸前で、幼なじみの久志のはからいで起死回生の早稲田大学の応援歌「紺碧の空」の作曲、世界的ソプラノ歌手・双浦環歌唱のレコード「船頭可愛や」の初の大ヒット、小学校の恩師・藤堂先生から依頼されて校歌の作曲、裕一の父の異変と死、 幼なじみの久志のコロンブスレコードオーディション応募・・・興味の尽きないドラマが続きました。更に、喫茶店・バンブーの夫婦、コロンブスレコード新人発掘オーディション風景(久志と音の声楽の先生であった御手洗清太郎とのバチバチ感)、帝国音楽学校の優秀な声楽家の学生・夏目千鶴子(小南満佑子)と関内音とのライバル関係、裕一と弟の浩二との確執もよく描かれていた。12週のスピンオフの56・57回の「父、帰る」、58回の「古本屋の恋」、58・59回の「環のパリの物語」もなかなかよくできていて面白く、感動させられた。特に「古本屋の恋」が楽しい。 9月からの本編再開を楽しみにしています。裕一のところに弟子志願の坊主頭の青年が訪ねてきたところで終わりました。 大河の「麒麟がくる」も楽しみに見ていますが、このドラマも中断中です。再開楽しみです。 民放では、 日テレの「美食探偵-明智五郎」を最終回まで見ました。なかなか面白かったですが、マリアが生きているのか死んだのかはっきりしない終わり方ですっきりしないのがやや残念。続編期待?最近、他のドラマでもそうですが、ネット配信用(日テレはhulu)特別ドラマが多くなっています。時代なんでしょう。小芝風花の明智を思う一生懸命で切ない演技が魅力的だった。 「ハケンの品格」(日テレ)、「鍵のかかった部屋」(フジ)、「探偵・由利麟太郎」(フジ)、「MIU404」(TBS)、「BG~身辺警護人」(テレ朝)なんかを見ています。 「探偵・由利麟太郎」「MIU404」が完全な新作ドラマ、「鍵のかかった部屋」が旧作の再放送、「ハケンの品格」「BG~身辺警護人」が旧作の再放送と続編の新作。 コロナの影響で今回は旧作なのか新作なのかわかりにくいです。 ・NHKの小学生向け教育ドラマの「さんすう犬ワン」(算数小1~3向け)と「さんすう刑事ゼロ」(小4~6向け)の再放送が時々流れているのを偶然ヒットした時は楽しみに見ています。6、7年前の番組ですが面白く、ためになります。 「さんすう犬ワン」のテンコ(伊藤梨沙子)が事件の謎を解いた時、「なるへそ」とウインクするのがお決まりでカワイイ。トラブルメーカーの怪人カズラ―が事件の謎が暴かれたときの「覚えていろ」と捨て台詞を吐いて逃げていくのもお決まりで楽しい。警察犬ワンが器用に手を使ってキュウベイ(スギちゃん)やテンコにヒントをくれるシーンが面白い。キュウベイは算数は苦手ながらもテンコにいろいろ指示を出し事件を解決していく。仕事はさぼり気味かな。 「さんすう刑事ゼロ」は短い時間の中に算数にまつわる本格的ミステリー仕立てのドラマを展開して面白い。通称ゼロのベテラン警部補の善田良郎(モロ師岡)と通称イチの一ノ瀬翔太(加藤慶佑)の名(迷?)コンビが依頼のあった事件を解決していく。ゼロの口癖が「数字のにおいがする」と「あきらめない、あきらめない」。イチもあれこれ考えをめぐらしてアイデア出していく。 ▲見る将(観る将、みる将・・・将棋の観戦だけする人)として将棋の話題二つ。 ・何といっても藤井将太七段の大活躍、17歳の高校生天才棋士が、棋聖戦、王位戦、竜王戦(決勝トーナメント出場)のタイトルを手中に入れようとしています。 棋聖戦5番勝負は渡辺明三冠をカド番に追い込み、2-0でタイトル初奪取まであと1勝、 王位戦は木村一基王位に七番勝負を挑み、第1局は7/1、2に行われる。 竜王戦はランキング3組で藤井将太七段は優勝、各ランキング優勝者同士の決勝トーナメントが行われる。 ・もう一つは、奨励会三段女性棋士の西山朋佳三段の活躍、前期(19年10月から20年3月)、14勝4敗の同成績ながら順位の差で本当に惜しいことに四段昇段(プロ棋士になること)を逃している。次点を獲得。 新人王戦で準々決勝まで駒を進めている。C1の新鋭の強豪青嶋未来五段を破っての進出なので評価は高く、実力がすごい。決勝は3番勝負、優勝したら奨励会の次点が獲得でき、次点2回になりフリーの四段プロ棋士の資格が得られるかも知れません。(女流枠の出場なので適用されない解釈もあり)今後の対局に注目。 ▲歴史・古典コーナー(第9回) 大和朝廷7 壬申の乱 (第4回/全5回) 大海人皇子軍VS大友皇子軍(3) 「倭古京の戦い及び周辺の攻防戦(後半)」 ★乃楽山で敗れた将軍吹負の軍の体制の再編成 乃楽山で敗れて1、2名の家来と敗走中の将軍吹負は墨坂で偶然、置始莵(おきそめのうさぎ) の軍勢に出会う。金綱井に戻り駐屯し、散り散りになった兵士を呼び集めて体制を整えて、倭古京の死守に奮闘していく。 (今回の説明、日本書紀の本文の順序を変えて編集しました。) ☆高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に乗り移った不思議な託宣(お告げ) 将軍吹負の軍が金綱井に駐屯している時、高市県主許梅が突然口が利けなくなり、三日後に、神がかりしてお告げを語りだした。 「高市社(たけちのやしろ)の事代主神(ことしろぬしのかみ)で、また身狭社(みさのやしろ)の生霊神(いくみたものかみ)である」と言い、 「 神日本磐余彦天皇(かむやまといわれひこのすめらみこと神武天皇)の陵(みささぎ=墓)に馬及び種々の武器を奉納せよ」と言い、 「吾は皇御孫命(すめみまのみこと=大海人皇子)の前後(みさきしりへ)に立ちて、不破に送り奉りて還る。今し官軍(みいくさ)の中に立ちて守護(まも)りまつる」といふ。また言はく、 「西道より軍衆(いくさひとども)至らむとす。慎むべし」 言い終わって許梅は神がかりから覚めた。 許梅を遣わして、御陵に馬と武器を奉って礼拝させ、また、高市・身狭の二社の神を供物を捧げ礼拝させた。 村屋神が神官に取り憑いて、「今し吾が社の中道より軍衆至らむ。故(かれ)、社の中道を塞(た)ふべし」といふ。 ☆許梅に乗り移つた不思議な託宣(お告げ)→ 現実の戦 となる。 ◎葦池の戦い 将軍吹負は近江軍が大坂道から攻めてくることを斥候から聞きつけて、「将軍、軍を引きて西に如(ゆ)く。当麻(たぎま)の衢(ちまた)に到りて、壱岐史韓国(いきのふびとからくに)が軍と葦池の側(ほとり)に戦ふ。時に、勇士来目(たけきひとくめ」といふ者有り、刀を抜き急(すむやけ)く馳せて、直(ただ)に軍の中に入る。騎士継踵(うまいくさしき)りて進む。則(すなは)ち近江軍悉(ことごと)くに走(に)げ、追ひて斬ること甚多し。爰(ここ)に将軍、軍中(いくさのなか)に令(のりごと)して曰く、「其れ、兵(いくさ)を発(おこ)す元の意(こころ)は、百姓(おほみたから)を殺さむとには非ず。是、元凶(あた)の為なり。故(かれ)、妄(みだり)に殺すこと莫(なか)れ」といふ。近江方の韓国、独りで逃げていくのを見て将軍は来目に射させるが、当たらず、韓国は逃れた。 ※神憑りの「西道より軍衆(いくさひとども)至らむとす。慎むべし」の託宣と一致。 ◎ 村屋の戦い ・・・村屋は中道の途中にあり、倭古京より約6キロ北にある。 将軍吹負が本営(もとのいほり=倭古京)に戻ると、東国から伊勢を通って来た大海皇子の正規軍の軍勢が続々とやってきた。吹負は上中下の道の守りにそれぞれ軍兵を振り分けて駐営させた。吹負は中道(なかつみち)を自ら選んだ。 ※ 上中下の道・・・奈良盆地を南北に走る三本の古道で、ほぼ4里(約2、1km、古代では1里は300歩で約530m)の等間隔に並行して 走っている。東側を上ツ道、真ん中を中ツ道、西側を下ツ道が走る。 「是に近江の将犬養連五十君(いくさのきみひぬかひのむらじいきみ)、中道(なかつみち)より至りて村屋に留まりて、別将廬井造鯨(こといくさのきみいほゐのみやつこくぢら)を遣すて、二百の精兵(ときいくさ)を率(ゐ)て、将軍(=吹負)の営(いほり)を衝(つ)かしむ。当時(とき)に、麾下(きか=指揮下)の軍少なくして、距(ふせ)くこと能(あた)はず。 爰(ここ)に、大井寺の奴名は徳麻呂等五人有りて、軍に従えへり、即ち徳麻呂等、先鋒(さき)と為りて進みて射る。鯨が軍、進むこと能(あた)はず。」 ※神官に取り憑いた村屋の「今し吾が社の中道より軍衆至らむ。故(かれ)、社の中道を塞(た)ふべし」の託宣と一致。 ※少数の吹負の軍は、近江方の鯨の軍に攻撃されて村屋を明け渡すが、大井寺の奴五人らの活躍により、鯨の軍の本営(倭古京)への進入を阻止した。 ◎箸陵(はしはか)の戦い ・・・箸陵は上道の途中にあり、倭古京より約6キロ北北東にある。中道の村屋とは近くにある。箸墓古墳で有名。 「是の日に、三輪君高市麻呂・置始連莵(おきそめのむらじうさぎ)、上道(かみつみち)に当たりて、箸陵に戦ふ。大きに近江軍(あふみのいくさ)を破りて、勝乗りて、兼ねて鯨が軍の後(しりへ)を断つ。鯨が軍、悉(ことごとく)に走(に)げ、多(さは)に士卒(いくさ)を殺す。」 「鯨、白馬(あをうま)に乗りて逃げ、馬、泥田(ふかた)に堕ち、進行(すすみゆ)くこと能はず。則ち将軍吹負、甲斐の勇者(たけきひと)に謂(かた)りて曰く、「其の白馬に乗れる者、廬井鯨なり。急(すみやけ)く追ひて射よ」といふ。是に甲斐の勇者、馳せて追ひ、鯨に及(いた)る比(ころほひ)に、鯨急(たちまち)に馬に鞭うち、馬能(よ)く抜けて泥(ひじりこ)を出で、即ち馳せて脱(まぬか)るることを得たり。」 「将軍、亦更に本処(もとのところ=倭古京)に還りて軍(いくさだち)す。此より以後(のち)に、近江軍(あふみのいくさ)遂に至らず」 ◎将軍吹負の倭古京の平定 「辛亥に、将軍吹負、既に倭の地(ところ)を定め、便(すなは)ち大坂を越えて難波に往(まか)る。」 次回は、大海人皇子軍VS大友皇子軍(4)「最終戦-瀬田の戦いとその後」 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「壬申の乱-遠山美都男」(中公新書)、「全現代語訳 日本書紀-宇治谷 孟」(講談社学術文庫)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、 他 ▲今回も日常の10枚の写真を載せます。いつもとは逆で大きい写真がスマホで撮った写真です。 1枚目は、ジャガイモの花、きれいです。羽村市の富士見公園前の畑 2枚目は、ジャガイモ畑、羽村の富士見公園前の畑 3枚目は、月初めにお参りする青梅の御嶽神社境内に新町天神社があり、菅原道真公を祭っているので、牛の像が置かれている。菅原道真公と梅と牛は縁が深い。 4枚目は、立川の肉のハナマサ、利用したことはありませんが、店頭をのぞいたら安そうでした。 5枚目は、小作からの帰り道、横断歩道の手前の景色、早朝。 6枚目は、庭の白ツユクサ、数年前までは紫のツユクサが席巻していましたが、気づいたら、不思議なことに全面白ツユクサが庭を覆っています。 7枚目は、国から送られてきたマスク、お願いと三密を避ける詳しい説明が添えてありました。 8枚目は、毎年咲くカラーの白い花、白い花の部分はガクの変形したもので、本当の花は黄色い部分に集合してあるようです。30mmマクロ 9枚目は、チキンライス、ケチャップは塩分が少なめの調味料なのでよく使います。 10枚目は、小作からの帰り道で撮ったエノコログサ、一説に花穂が犬の尾に似ていることから犬っころぐさ、訛ってエノコログサ。早朝。
「’20年春」 新緑の5月を迎えましたが、新型コロナウィルスによって例年のようには喜べない日々が続いているのが残念です。 日本が、世界が新型コロナウィルスに翻弄され続けています。国内に限っては感染者がやや減少傾向の兆しが見え始めましたが、まだまだ油断は禁物の段階にあるようです。自粛の延長要請で滅入りますが、コロナが拡散しないようお互いが気をつけるしかないようです。 政府には国民のため 繊細かつ大胆・迅速な施策により何とかいい方向にもっていっていただきたいものです。 感染リスクを伴う日々の過酷な業務をされている医療機関の方々に感謝したいと思います。 前回も書きましたが、政府を初めとした関係機関、医療機関、民間事業者、教育機関等及び国民が一体となって国難を乗り越えていきたいものです。 ▲ 新しい体温計買いました。15秒で体温が測れて非常に便利です。毎日朝昼晩、何回も測っています。 プロバイダーをau one net(旧dion)からplalaに換えました。wifiのルーターが付いていて家でのスマホのネットが使い放題で便利です。工事は案外スムースでした。光ケーブル、光コンセントはauのをそのまま使っていました。電柱の方でケーブル切り替え工事をしたようです。au one netは何と18年利用しました、感謝。 ▲ギターの方は、また少しずつ元の練習に戻しつつあります。(ジストニアは克服出来てません)ずっと練習してきた「ソルの20の練習曲」、バッハのリュート組曲の何曲かも少しずつ弾き始めました。 並行して「ナポレオン・コスト43のエチュード」の何曲か、タレガのラグリマ、アデリータ、古賀政男の名曲、ジャズ風にアレンジした映画音楽も時々弾いています。 本の整理をしていたら40年以上前に買ったギター曲集「学生のための ギター121曲集」(音楽春秋社、1971年刊)が偶然見つかりました。ぱらぱらとめくっていたらピアノの名曲、「乙女の祈り」が目に飛び込んできました。 試しに「乙女の祈り」、弾いてみました。難しいところもありますが何とか弾けそうで、今結構一生懸命練習しています。この曲、夢、ロマンチックな雰囲気があって好きですね。こう書きながらネットで 「 乙女の祈り 夢 ロマンチック」で検索したら、トップに牛田智大の演奏動画がヒットしました。この演奏、素晴らしいですね。ゆったりと瑞々しくて一音一音が正確で温かみがあって素晴らしいです。お勧めです。 ▲ ドラマ 朝ドラの「エール」、始まりました。順調な滑り出しで面白いです。毎日楽しみにしています。コロナの影響で撮影が休止になると放送が途絶えそうなのが残念です。 主人公のモデルは日本を代表する作曲家の古関裕而。作曲を独学で勉強し続け、国際作曲コンクールにに応募して日本初、最年少入選(2位)を果たした。その後はドラマの進行上省きます。主人公・古山裕一の養子問題、裕一のダンスホールの志津への片思い、音楽をきっぱり諦めるために応募した国際作曲コンクールの入賞、波紋、関内音との文通の恋、怒涛のプロポーズ、傾きかけた実家と養子問題、・・・今後が楽しみです。 窪田正孝、二階堂ふみ、唐沢寿明、薬師丸ひろ子、菊池桃子、松井玲奈、佐久本宝、森七菜、風間杜夫、森山直太朗、古川雄大、堀田真由、中村蒼・・・みんなそれぞれ好演。 大河の「麒麟がくる」も楽しみに見続けています。歴史の勉強になります。小さいころ住んでいた名古屋の熱田や母親が買い物によく行っていた同じく笠寺が出てきて興味深く見ています。 今歴史コーナーで書いている壬申の乱にも関連する美濃、不破、尾張、琵琶湖・・・・も出てきてきます。信長を演じている染谷翔太の怪演が素晴らしい。 民放はコロナの影響でほとんど新しいドラマが放映されていません。 日テレの「美食探偵」だけは見ています。一話完結と思いきや違うようで残念です。 食にまつわる殺人を美食探偵明智が食の知識、推理、勘で犯罪を暴いていく。 美食探偵明智五郎・・中村倫也 キッチンカーの料理人で明智五郎の助手風の小林苺・・・小芝風花 真面目な家庭の主婦が明智に出会って殺人鬼に変貌したマグダラのマリア・・・小池栄子 シリヤス、コメディ混在の毒殺ラブサスペンス ▲歴史・古典コーナー(第8回) 大和朝廷6 壬申の乱 (第3回/全5回) 大海人皇子軍VS大友皇子軍(2) 「倭古京の戦い(前半)・倉歴・莿萩野の戦い」 今回は初めに大海人皇子側が大友皇子率いる近江朝側が守っている倭古京(飛鳥古京)を奇襲により奪い取った件から始めます。その立役者が大伴連吹負。 6月29日に大海人皇子は軍の本拠地である和蹔(わざみ-不破関)にやってきて高市皇子に命じて近江朝を討つよう軍衆に号令された。 ・大伴連吹負(おおとものむらじふけい)は初め兄の大伴馬来田(おおともまくた)とともに初めは近江朝側についていたが、情勢をみて大海人皇子側に寝返っていた。 書紀の本文、「是の時の当りて、大伴連馬来田・弟吹負、並に時の否(よくあらぬ)を見て、病と称して倭(やまと-今の桜井市あたり)の家に退(まか)りぬ。然(しか)して其の登嗣位(あまつひつぎしらしめ)さむは、必ず吉野に居(ま)します大皇弟(もうけのきみ)ならむといふことを知れり。是を以ちて、馬来田、先ず天皇(すめらみこと)に従ふ。唯(ただ)し吹負のみ留りて謂(おも)はく、名を一時(ひととき)に立て、艱難(わざわい)を寧(やす)めむと欲(おも)ひ、即ち一二(ひとりふたり)の族(やから)と諸(もろもろ)の豪傑(いさを)を招き、僅かに数十人を得つ。」 ※兄弟は、天皇の位を継ぐのは吉野にいらっしゃる大皇弟=大海人皇子であることを悟って寝返る。 吹負は手柄をあげるために大和の地元に帰って待機していたことになる。正規軍の兵ではない。 ☆大伴吹負の倭古京の奇襲攻撃 大伴連吹負は、近江朝の倭古京・留守の役人・坂上直熊毛(さかのうえのあたひくまげ)と密かに共謀して、一、二人の漢直(あやのあたひ-帰化系の氏族)に「私は高市皇子と嘘を言って、数十騎で軍営地を急襲しよう。お前たちはこれに応えるように振る舞え。」と語った。すでに自分の家で戦いの準備をし終わって、飛鳥寺の南門 から現れた。秦造熊(はたのみやつこ)にふんどし姿(衣服を着けられないほど切迫して慌てふためく)で馬を走らせ、飛鳥寺の西の軍営地に「高市皇子、不破より至りませり。軍衆多(いくさのひとどもさは)に従へり」と大声で叫ばせた。 秦造熊の叫び声を聞いた陣営の連中は驚いて散り散り逃げていった。そこへ 数十騎を引き連れた吹負が陣営に現れた。坂上直熊毛、大勢の漢直は吹負に帰順し、兵士たちも服従した。兵器番の穂積臣百足だけは軍営地とは離れた場所にある兵器庫にいたのでこの出来事を知らなかったので、後から呼び寄せた。 「百足、馬に乗りて緩(やくやく)に来たり、飛鳥寺の西の槻の下に逮(いた)る。人有りて曰く、「馬より下りね」といふ。時に百足、馬より下るること遅し。便(すなは)ち其の襟(ころものくび)を取りて引き堕(おろ)し、射て一箭(ひとや)に中(あ)つ。因(よ)りて刀を抜きて斬りて殺しつ」 大伴連吹負の奇襲による倭古京奪還の成功の知らせを聞いて、「天皇(大海人皇子)、大きに喜びたまふ。因りて吹負をして将軍(いくさのきみ)に拝(め)さしむ。」 将軍となった吹負の下に、三輪君高市麻呂・鴨君蝦夷(かものきみえみし)たちと、多くの豪傑が続々と怒涛のごとく 集まり、吹負の指揮下、近江朝(大友皇子側)討伐の謀議をした。軍の中の優れたものを、別将(別動隊の将軍)、軍監(副将軍の次?)とした。 「庚寅(かのとのとら、7月1日)に、初(ま)づ乃楽(なら)に向ふ。」 ※ 近江軍が琵琶湖の南端から南下して要衝の乃楽を通り更にほぼ一直線上に南下して倭古京を奪還してくるのを阻止するため。 大津京-乃楽-倭古京 は、ごく大雑把に言ってほぼ 一直線上にあり乃楽はそれぞれの中間に位置する。 大和方面攻防戦(倭古京に到る周辺での攻防戦) 7月1日 ☆高安城の戦い 吹負が乃楽山に向かう途中の稗田(ひえだ)に着いたとき、「河内より軍多(いくささは)に至る」の情報を得て、その周辺の要衝の竜田(兵士300人)、大坂(兵士数百人)、石手道(いはてみち、兵士数百人)を隊幹部にそれぞれ命じて、軍勢を派遣して守らせた。 竜田の隊長・坂本臣財(たから)の部隊は竜田付近の平石野に野営していた。 その時、近江軍が高安城(たかやすのき)いるとの情報を聞いて、隊を引き連れて高安城に登った。(※恐らく近江方が、手薄であるとの情報) 近江軍は、財の部隊が来襲してくることを察知して、「悉く(ことごとく)税倉(ちからくら)を焚(や)き、皆散り亡(う)せぬ。仍(よ)りて城中(きのうち)に宿る」 ※高安城・・・朝鮮半島の白村江の戦いで百済を守るために、唐、新羅の連合軍に敗れたために、667年、天智天皇が危機感から国内防衛のために、金田城(対馬)、屋嶋城(高松)、高安城を築いた。高安城は大和朝廷の宮都を守る目的で築かれた。四方眺望(大阪平野、明石海峡、大阪湾、大和平野・・)がいいので、内外敵の来襲、大和方面の異変等監視ができる。高安山の標高487メートル、大阪平野側の西斜面は急峻、飛鳥側の東斜面はなだらか。 税倉・・・ 租税で納めさせた米の倉庫、焼いたのは米が敵方に渡って敵方の食糧になるのを防ぐためであろう。 7月2日 ☆衛我河(ゑがのかは)の戦い 明け方、坂本臣財の部隊が高安城の上から西方を見ると、大津・丹比(たぢひ)の両道から近江の大軍勢が押し寄せ、旗や幟がはっきりと見えた。或る兵士が「近江の将壱岐史韓国(いくさのきみいきのふびとからくに)が師(いくさ-軍隊)なり」が言った。 坂本臣財の部隊は高安城を下りて衛我河を渡って、川の西側で韓国の部隊と戦うも、軍勢が少なく防ぎきれなかった。敗れて紀臣大音(きのおみおほと)に守らせていた懼坂(かしこ)に退却した。 河内国司守来臣塩籠の自殺 「是(これ)の時に河内国司守来臣塩籠(かはちのくにのみこともちのかみくめのおみしほこ)、不破宮(ふはのみや-大海人皇子)に帰(まゐよ)る情(こころ)有りて、軍衆を集(つど)ふ。爰(ここ)に韓国到りて、密に其の謀(はかりごと)を聞きて、塩籠を殺さむとす。塩籠、事の漏れしを知り、乃ち自ら死(みう)す」 ※塩籠が大海人皇子方に帰順しようとしてバレて自殺した件。 ☆近江軍の怒涛の進軍 7月4日 「一日(ひとひ)を経て、近江軍(あふみのいくさ)、諸道(もろもろのみち)に当りて多に至る。即ち並に相戦ふこと能はずして、解き退く。」 ※近江軍が諸道から大軍勢で押し寄せてきた。少人数の大海人皇子方の部隊は防戦しきれず敗退する。 大海人皇子の正規軍の本格的始動 ・・・不破の本拠地で編成された軍隊(大軍団) 7月2日 倭古京防衛軍 ・・・大海人皇子が吉野を脱出して美濃の不破に北上した同じ道を南下していく。倉歴道は美濃と吉野とのほぼ中間に位置し、琵琶湖の東岸のほぼ南端に通じている道で軍事的に要衝の地、莿萩野 はやや南に南下したところにあり、ここも要衝の地。 ・原文「天皇、紀臣阿閉麻呂(きのおみあへまろ)・多臣品治(おほのおみほむじ)・三輪君小首(こびと)・置始連菟(おきそめのむらじうさぎ)を遣わして数万の衆(いくさ)を率(ゐ)て、伊勢の大山より越えて倭に向かはしめ」 更に「多臣品治に命(みことのり)して、三千の衆を率て、莿萩野(たらの)に屯(いは)ましめ、田中臣足麻呂を遣わして、倉歴道(くらふのみち)を守らしむ」 近江朝攻撃軍 ・・・琵琶湖の主に東岸を北から南下、自軍には近江軍と区別するために赤い布を着けさせる。 ・原文「村国連男依(おより)・書首(ふみのおびと)根麻呂・和珥(わに)部臣君手・胆香瓦(いかご)臣安部を遣はして、数万の衆を率て、不破より出でて直(ただ)に近江に入らしめたまふ。其の衆と近江の衆の師(いくさ)と別(わ)き難きを恐り、赤色を以ちて衣の上に着く」 ☆乃楽山駐屯と倭古京防衛作戦 7月3日 ・原文「将軍(いくさのきみ)吹負(ふけい)、乃楽山の上(へ)に屯(いは)む。時に荒田男尾直赤麻呂(あらたおのあたひあかまろ)、将軍に啓(まを)して曰(まを)さく、「古京(ふるきみやこ)は是本営(これもとのいほり)の処なり。固く守るべし」とまをす。将軍従ふ。則(すなは)ち赤麻呂、・忌部首小人(いみをべのおびとこびと)を遣わして、古京を戍(まもらしむ)。 是に赤麻呂等(ら)、古京に詣(いた)りて、道路(みち)の橋板を解(こほ)ち取り、楯を作り、京辺(みやこほとり)の衢(ちまた)に竪(た)てて守る。 ※吹負の軍は少人数なので近江軍がやってきた時に橋板外しで進路を妨害し、同時に街中の橋板の楯で吹負軍はたくさんの兵がいると思わせる騙し作戦をした。 ☆乃楽山での敗戦 7月4日 ・原文 「将軍(いくさのきみ)吹負(ふけい)、近江の将(いくさのきみ)大野君果安(はたやす)と、乃楽山 に戦い、果安が為に敗らる。軍卒(いくさひと)悉(ことごとく)に逃げ、将軍吹負、僅に身を脱るることを得つ。 ※ずいぶん簡単な記述である。←日本書紀が天武側にたって編纂された。 ☆勝利した大野君果安の重大なミス 7月5日 ・原文「是(ここ)に果安、追ひて八口(やぐち)に至り、仚(のぼ)りて京を視(み)るに 、街毎(まちごと)に楯を竪つ。伏兵(かくしいくさ)有らむことを疑ひて、乃(すなは)ち 稍(やくやく)に引き還る。」 ※赤麻呂等の橋板外し、橋板の楯作戦にまんまと引っかかった描写。このまま果安の軍勢が倭古京に突き進んでいたら、赤麻呂等が少人数で守っている倭古京奪還に成功していただろうに多数の伏兵を疑い引き返してしまったのは重大なミスであったようだ。 八口は乃楽山と倭古京を結ぶ道の途中の場所で高台になっていたのであろう。 ☆倉歴(くらふ)・莿萩野(たらの)の戦い 第一ラウンド(7月5日) 近江の別将田辺小隅の軍の夜襲の成功の段・・・・入り乱れたときのために敵味方を区別する合言葉「金」(かね)を用意して敵に気づかれないようにそっと突然襲撃した。足麻呂だけは察知して「金」と言って危機を逃れた。 ・原文「近江の別将(こといくさのきみ)田辺小隅(をすみ)、鹿深山(かふかやま)を越えて、幟(はた)を巻き鼓(つづみ)を抱(うだ)き、倉歴(くらふ)に詣(いた)る。夜半を以ちて、梅(ばい)を銜(くく)み城(き)を穿(うが)ち、劇(にはか)に営(いほり)の中に入る。則(すなは)ち己が卒(いくさひと)と足麻呂が衆(いくさ)と別(わか)ち難きことを畏(おそ)りて、人毎に『金』(かね)と言はしむ。仍(よ)て刀を抜きて殴(う)ち、『金』と言ふに非(あら)ざるは乃ち斬る。是に足麻呂が衆、悉くに乱れ、事忽ち(たちまち)に起りて所為(せむすべ)を知らず。唯(ただ)足麻呂のみ聡(さと)く知りて、独り『金』と言ひて、僅かに免るる ことを得(え)たり。 ※梅とは口木(クチキ)で箸状の木、くわえさせたのは、声を発しないため。 第二ラウンド (7月6日) 小隅、更に莿萩野(たらの) を急襲したが、多臣品治の軍に防がれ、更に追撃されて失敗に終わる。 ・原文「小隅亦(また)進みて、莿萩野の営(いほり)を襲はむとして忽ちに到る。爰(ここ)に、将軍(いくさのきみ)多臣品治(おほのおみほむじ)遮(た)へて、精兵(ときいくさ)以ちて追撃(おひう)つ。小隅、独り免れて走(に)げぬ。以後(これよりのち)、遂に復来らず」 次回は、大海人皇子軍VS大友皇子軍(3)「倭古京の戦い及び周辺の攻防戦(後半) 」 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「壬申の乱-遠山美都男」(中公新書)、「全現代語訳 日本書紀-宇治谷 孟」(講談社学術文庫)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社) 他 ▲今回も日常の10枚の写真を載せます。小さい写真がスマホで撮った写真です。 1枚目は、庭のハナミズキ(今年も咲いてくれました)・・・隣家に迷惑がかかると思って以前切りすぎたためか花弁が正常じゃありませんが、うれしいです。中古のこの家に住み始めた頃はものすごい勢いで咲いていました。赤い実が良くなっていました。 2枚目は、青梅東芝工場の跡地の開発工事第二弾、各社の物流センターらしいです。 3枚目は、玄関先に咲いてきた知らない独り生えの小さな花 4枚目は、整備工場に車を車検に出した帰り道で撮った菜の花? 5枚目は、〃 〃住宅街 6枚目は、〃 〃公園 7枚目は、庭のたちつぼスミレ(毎年咲きます) 8枚目は、月初めにお参りする青梅の御嶽神社の桜 9枚目は、黄身が二つの卵 10枚目は、時々散歩する羽村の武蔵野公園前の景色
「’20年1、2月」 毎年のように書いていますが年が明けたと思ったら、もう3月になりました。実に早いですね。少しずつ春が近づいています。 東京は雪がほとんど降らなっかたので、雪かきをしなくて済みました。 庭には梅の花が咲き始めました。この梅、亡き叔父からいただいた鉢植えの梅でしたが手入れが悪いんでしょう、だんだん花数が少なくなってきたので、思い切って庭に植え替えたものです。毎年咲いてくれます。うれしいですね。今年は去年お礼肥をしたせいかたくさん見事に咲いてくれました。花が散ったらまたお礼肥をしたいと思います。 突然降ってわいたようなコロナ肺炎が日本を、世界を襲いつつあります。緊急な大変な事態でまさに国難と言っていいでしょう。政府を初めとした関係機関、医療機関、民間事業者、教育機関等及び国民が一体となって国難を乗り越えていきたいものです。 以前買ってたマスクが2種類結構ありました。外出するときはマスクを着けて出かけます。眼鏡をかけると日によっては曇るのが難点です。家に帰ったら石鹸で手洗い、うがいをします。高齢者なのでコロナ肺炎は怖いです。 時々体温を測ります。今のところ36度前後で推移しています。ぱっと見たとき8の数字が飛び込んできたときは一瞬びっくりしますがよく見ると35.8度だったりしてほっとします。それにしても低いような。使っている体温計、5分近くかかり終了音が自分には小さいので、新しいの買うか迷っています。 ▲ギターの方は、ここ半年右手ジストニア克服の練習のため、古賀政男の名曲、ジャズ風にアレンジした映画音楽を主に練習してきましたが、並行してやはりクラシックの練習曲を弾きたくなり、「ナポレオン・コスト43のエチュード」(全音)(初級~中級)を何曲か練習し始めました。コストの練習曲の中に何曲か素敵な洒落た曲があります。この曲集の14番、17番、20番、24番、28番、30番、33番は好きですね。特に14番、28番、33番はいいですね。技術的には「ソルの20の練習曲」(セゴヴィア編)の方が数段難しいですが、コストのこの練習曲には愛らしい小品がいくつかあります。 古賀政男の名曲、ジャズ風にアレンジした映画音楽、コストの練習曲、タレガの小品の名曲ラグリマ、アデリータ、ソルの練習曲月光等、なかなか練習が大変なので時々1時間半ぐらい練習します。必ず30分で休憩します。 ジストニア克服は難事です。でも頑張ります。 ▲ ドラマ 朝ドラの「スカーレット」は毎朝楽しみに見ています。喜美子と八郎夫婦に別れがあるなんて想像もつかなかなかったですが、生き方のすれ違いなのか、喜美子が八郎の才能を越えてしまったためか、残念な展開でした。しかしうれしいことに復縁を匂わすような場面がいくつかありほっとしています。復縁が楽しみです。このドラマ突然あっと言うまに時が流れてしまうのが常套のようですがもう少し丁寧な説明、時の転換が欲しいです。 大河の「麒麟がくる」も楽しみに見ています。雑記で今解説している壬申の乱の戦いの舞台でもある美濃(不破関、関が原・・・)が登場して興味深く見ています。代役の川口春奈も好演しています。 民放で見ているのはこんな番組です。楽しみに見ているのは、「ゆるキャン△」「病院の治し方~ドクター有原の挑戦~」「恋はつづくよどこまでも」「知らななくていいこと」「トップナイフ-天才外科医の条件-」「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」 日テレのドラマが今回は多いです。 月曜日 「病院の治し方~ドクター有原の挑戦~」(テレ東) お薦め 火曜日 「恋はつづくよどこまでも」(TBS)楽しい・ラブコメ 水曜日 「知らななくていいこと」(日テレ)お薦め 木曜日 「ランチ合コン探偵~恋とグルメと謎解き~」(テレ朝) 楽しい 「ケイジとケンジ 所轄と地検24時」(テレ朝) 話題 「ゆるキャン△」(テレ東) ほのぼの・お薦め 金曜日 「ハムラアキラ 世界で最も不運な探偵」(NHK)難しい事件、クオリティ高い 「女子高生の無駄づかい」(テレ朝) 楽しい・気軽 土曜日 「トップナイフ-天才外科医の条件-」(日テレ)お薦め 「アリバイ崩し承ります」(テレ朝)楽しい・謎解き 日曜日 「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」(日テレ) アクション・お薦め 「ゆるキャン△」・・・・女子高生志摩リン(福原遥)はソロキャンプが好きで山梨周辺のキャンプ地をよく巡っていた。ある日キャンプを楽しんでいるとがなぜか迷子になって紛れ込んできた引っ越してきたばかりの女子高生・各務原なでしこ(大原優乃)と仲良くなる。 なでしこが入部した野外活動サークルのメンバーの大垣千明(田辺桃子)、犬山あおい(箭内夢菜)、リンと仲良しの斉藤恵那(志田彩矢良)達とリンとのほのぼのとした友情とゆるいガールズキャンプの楽しさがテーマ。 リンのまったりとした表情、心のつぶやきが魅力的。主題歌LONGMAN「Replay」、オープニングテーマH△G「瞬きもせず」もいい。原作はあfろの漫画。 「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」・・・・天才少女囲碁棋士として活躍していたが何かのきっかけで今は引きこもりがちになり精彩を欠いている主人公の川田レン。 グレーのまま闇に葬られつつある犯罪、事件、スキャンダル、悪質なセクハラ、パワハラ・・・に二人のヒーロー&ヒロインが鋭く切り込んで痛快に真相を暴いてシロクロをつけ犯罪者に鉄槌を下していく。ヒロインの川田レンには清野菜名、医大生でメンタリストでもあり精神科医を目指している森島直樹を横浜流星が演じている。川田レンの中に別人格がいるのを見つけた直樹は催眠術でミスパンダを呼び出す。パンケーキに蜜を上からゆっくり垂らすと、レンは眠りに落ちて別人格のスパーウーマン、驚異的な身体能力を持つミスパンダが現れる。この場面毎回お決まりだが、不思議と面白い。清野菜名のアクション力シーンはすばらしい。清野菜名は本格的にアクションを学んでいる。 「病院の治し方~ドクター有原の挑戦~」・・・スピードスケート選手・小平奈緒が所属する山梨の相澤病院が、倒産危機から復活を遂げた実話を基にした医療ドラマ。 主人公・有原修平は東京の大学病院での将来を見込まれていたキャリアを捨て、父親の死をきっかけに倒産寸前の実家の病院を元地元銀行の融資副次長の職をなげうって事務長となった倉嶋亮介とタッグを組んで、病院再建に乗り出す。地方ならではのしがらみや既得権益を切り捨てることから改革を始める。困難にぶつかりながら、妻、看護部長、事務スタッフなどの協力を得て、大胆に繊細に諦めず再建計画を着実に実行していく。 主人公・有原修平に小泉孝太郎、事務長の倉嶋亮介に高嶋政伸、いつも優しく修平のサポートをしてくれる妻の有原志保に小西真奈美、頼りないけど一生懸命の若手の事務スタッフの江口智也に稲葉友、修平の母親的存在の看護部長の兵藤悦子に浅田美代子、父の代から有原病院を支え、今も修平の改革を温かく見守り援助、アドバイスをする信甲斐銀行の副頭取の米田正光に中村雅俊が演じている。 「トップナイフ-天才外科医の条件-」・・・「手術の天才」が集まる東都病院・脳神経外科を舞台に、脳外科医、看護師たちの活躍、苦悩、葛藤、患者たちとの交流を描く。 主人公のトップナイフと呼ばれる天才脳外科医・深山瑤子を天海祐希がかっこよく演じている。一面娘のことで苦悩する優しい母親の姿も見せている。学業面では神童と言われてきたが技術が伴わないズッコケの新人女性外科医の小机幸子を広瀬アリサ、自己中心で「世界のクロサワ」ともてはやされている黒沢健吾を椎名桔平、天才と自称しているが内心は不安だらけでいつもコンプレックスを抱いていて、母親で心臓外科のスーパードクターの手術の失敗をきっかけに自分は普通の医者なんだと自覚して脳外科の名医を目指す西郷 琢磨に永山絢斗、脳外科の医局のまとめ役の部長の今出川孝男に三浦友和が演じている。 毎回いろんな脳の異常、病気を抱えて運ばれてくる患者に葛藤しながら真摯に向き合っている医師、看護師、事務スタッフの活躍がすばらしい。脳の病気の知識を学べるのもいい。 小机幸子の妄想の恋バナも楽しい。 「恋はつづくよどこまでも」・・・こちらも医療ドラマ、医師と新人看護師とのラブコメディー。気軽に見られて楽しいドラマ。患者には真摯に向き合い技術も優れている名医ではあるが他に対しての高圧的態度、横柄、見下しから「魔王」と呼ばれ恐れられている天堂浬(かいり)に佐藤健、真面目で患者に優しく親切に接するも、過剰に入り混んだり、おっちょこちょいでズッコケ気味な佐倉七瀬に上白石萌音が演じている。七瀬のひたむきな思い、行動はは天堂浬に伝わるか? 「アリバイ崩し承ります」・・・謎解き探偵ドラマ、時計店の若き店主・時乃(浜辺美波)とプライドの高い警察キャリア察時美幸・(安田顕)がタッグを組んで警察がお手上げの難事件の謎を解いていく。察時はずるいことに秘密裡に時乃にアリバイ崩しを依頼する。依頼料5、000円、安い。決め台詞は「時を戻すことができました。アリバイは、崩れました」、察時は左遷され那須県警に左遷されてきた。部屋の大家は時乃、この部屋は女性しか貸さないはずが察時の名前が美幸であるため時乃が書類で女性と勘違いしてそのまま察時が住むことに。謎解きは私には毎回難しいですが楽しいドラマ。 浜辺美波はシリアスからサスペンス、コメディタッチまで何でもこなす注目の若手女優です。 清原果耶も注目の若手女優ですが、こちらはシリアス、ホームドラマが似合う。 「知らななくていいこと」・・・ 吉高由里子主演、お仕事系ヒューマンドラマ。大手出版社の政治家や芸能人のスキャンダルをスクープを得意とする週刊誌「週刊イースト」編集部を舞台に、記者・ケイト(吉高)が仕事を通し、挫折、困難、誹謗中傷にめげずに成長していく物語。自身の出生の秘密を暴露され、動物カメラマンの元カノの尾高由一郎(柄本祐)との不倫にも悩みながら、逆風に立ち向かっていく。 「ハムラアキラ 世界で最も不運な探偵」・・・ちょっと変わった難事件をアルバイトで始めた女性探偵が真相を暴き、難事件を解決していく。自分も事件に巻き込まれたりするもめげずに突き進んでいく。主人公のハムラアキラ(葉村晶)に、アキラの捜査に首を突っ込んできて、アキラにアドバイス、情報をくれたりする警視庁の若手エリート警視に間宮祥太朗が演じている。シシドカフカ演じるハムラアキラは黒のコスチュームで淡々と捜査を進めなかなか渋くてかっこいい。ミステリー好きのキャバ嬢のアケミを大後寿々花が演じている。 大後寿々花は昔、日テレの「セクシーボイスアンドロボ」で大活躍した。このHPでも何回か取り上げました。(2007年あたりに何回か書きました) ▲歴史・古典コーナー(第7回) 大和朝廷5 壬申の乱 (第2回/全5回?) 戦いは大まかに主に3つで行われた。 1、近江路での戦い・・・大海人皇子の正面軍は不破から出発して、琵琶湖の北端から主に琵琶湖の東岸を南下して大津宮(近江朝の宮)を攻撃するルート。(西岸も若干あり。)近江朝軍は北上して不破を目指してこれを迎え撃つ。 2、倉歴道での戦い・・・琵琶湖の南端より東南に伸びて、鈴鹿峠を越えて伊勢に入る道である倉歴道(くらふのみち)の攻防戦。両陣営にとっては側面路ではあるが、重要な場所。 大海皇子軍は倉歴道から大津京を側面から攻撃できる。近江朝軍は伊勢から北上して大海皇子軍の陣営の不破を背面から攻撃できる。 3、倭古京(飛鳥)での攻防戦・・・倭古京(やまとこきょう)は大和朝廷が代々都を定めた本貫地 で倭の大王一族の故郷で今は近江に都が移っているけど最重要な場所。いずれ都がこの地に戻ってくることを多くの人々が願っていた。 両陣営ともここを死守(近江朝軍)、奪還(大海人皇子軍 )できるかが重要になってくる。大海人皇子軍が奪還に成功すれば北上して大津宮の背面攻撃ができる。近江朝軍が死守できれば大津宮への守りの助けになる。近江朝軍の不破背面攻撃の援軍ともなれる。 今回は1の戦いの前半 ☆大海人皇子軍VS大友皇子軍(1)「近江路での戦い-前半」 ・近江朝の動揺 ・・・・大海皇子の東国(ここでは伊勢に入ったこと指す)入りを知った近江朝側は驚愕し動揺する。 「是の時に、近江朝、大皇弟(もうけのきみ)東国(あづまのくに)にいりたまふことを聞きて、其の群臣(まえつきみたち)悉くに愕(を)ぢて、京(みやこ)の内震動(うちさわ)く。或いは遁れて東国に入らんとす。或いは退(しりぞ)きてさん山澤に匿れんとす。」 ・「大友皇子は群臣たちにどうしたら良いか問う」と、「一人の臣下が策謀が遅れるのはよくないので、早急に勇敢な騎馬兵を集めて追討してはどうかと」答えたのに対して、大友皇子はその意見には従わず全体の体制を整えてから一気に攻めようとして、 ※大友皇子が騎馬兵追討の命令を出していたならば、戦況が一気に変わったかも知れない件(くだり)です。 ・「大友皇子は各方面に挙兵の準備を命令する。東国(美濃、不破関)、倭京(やまとのみやこ、飛鳥の本貫地)、筑紫(福岡の大宰府付近)、吉備の国へそれぞれ使者となった群臣が派遣される。」 1、「筑紫太宰(おおみこともち)栗隈王(くるくまのおおきみ)と吉備国守(かみ)當摩公(たぎまのきみ)廣嶋 は大海皇子に心を寄せているので、殺せと命じる。結果、當摩公廣嶋は殺すことに成功したが、栗隈王は殺せず、使者(樟使主磐手)は空しく帰っていった。」 ・大海人皇子に心を寄せている栗隈王は唐からの襲来に備えているため近江朝への応援派兵はできないと拒否している。「筑紫国は、元より辺賊之難(ほかのわざわい)を戍(まも)る。其れ、城(き)を峻(たか)くして溝を深くして、海に臨みて守らするは、豈内賊(あにうちのあだ)の為ならむや。今し命(おおせごと)を畏みて軍(いくさ)を発(おこ)さば、国空しけむ。・・・・」 2、東国の不破の偵察隊及び東国人の募兵(兵士を動員する)として、韋那公磐鍬(いなのきみいはすき)・書直薬(ふみのあたひくすり)・忍坂直大摩侶(おしさかのあたひおおまろ)を派遣する。韋那公磐鍬は山中に敵兵が隠れているかもしれないと思い、自分は一番後ろからゆっくりと歩を進めた。突然敵の伏兵が山中から現れて先に行ってた薬・大摩侶は捕縛される。磐鍬はこの様子を見て逃げて難を逃れる。 大海人皇子側の記述(高市皇子が大海人皇子に伝えた) 「昨日(きぞ)、近江朝より駅使(はゆまつかひ)馳せ至りぬ。因りて伏兵(かくしいくさ)を以って捕ふれば、書直薬・忍坂直大摩侶なり。何所(いずく)にか往くと問ふ。答へて日(まを)しつらく、『吉野に居ます大皇弟(もうけのきみ)のために、東国(あずまのくに)の軍(いくいさ)を発(おこ)して遣わす韋那公磐鍬が徒(ともがら)なり。然るに磐鍬は兵(いくさ)の起こるを見て、乃(すなわ)ち逃げ還りぬ』ともをしつ。」 ◎内紛の勃発・・・琵琶湖の東岸から北上して不破関を目指していた大友軍は、犬上川(琵琶湖の南端から約2/3ぐらいに位置する川)のほとりに本陣をかまえていた。しかし首脳陣の意見の対立により?内紛が起こり、山部王(やまべのおほきみ)が将軍の蘇我臣果安(そがのおもはたやす)と巨瀬臣比等(こせのおみひと)に無残にも殺される。 「時に近江、山部王・蘇我臣果安・巨瀬臣比等に命(おほ)せて、数万の衆を率て、不破を襲はむとして、犬上川の浜に軍(いくさだち)す。山部王、蘇我臣果安・巨瀬臣比等のために殺されぬ。是の乱れによりて、軍進まず。」 その後、蘇我臣果安は近江に戻り自害している。 ※時に近江 ・・・ 時に近江の表現や山部王の惨殺のこのくだりや下の玉倉部邑への奇襲の表現は、日本書紀が天武天皇側に立って書かれていたためか、曖昧な日時、事実羅列の記述をしている。殺害の理由、経緯等は書かれていない。 ・ 内紛の様子を見ていた 将軍の羽田公矢国、大人(うし)の親子は大友軍に見限り陣から脱走する。のちに大海人軍に投降して寝返る。大海人軍の将軍として近江朝を攻める。 ・近江朝による玉倉部邑への奇襲、内乱の勃発前に近江朝の記述「是より先に、近江、精兵(こといくさ)を放ち、忽ちに玉倉部邑(たまくらべのむら)を衝く。即ち出雲臣狛を遣わして、撃追(うちお)はしむ。」 近江朝が優位に立てた絶好の場面ではあるが、前述の内紛により応援部隊が来ず(「軍進まず」)」、失敗に終わっている。 玉倉部邑と不破の本陣まで約12キロくらいか。 それにしても短く素っ気ない書き方である。(日本書紀が天武天皇側に立って作られている) 高市皇子の決意 ・・・大海人皇子から軍の指揮を任された息子の高市皇子(19歳)は父の大海人皇子の弱音-「近江朝には左右大臣と智略ににたけた群臣が協議しているが、私には相談相手がおらず、幼い子供だけだ。」- に対して、腕まくりして剣を握りしめて「近江の群臣(まへつきみ)多(さわ)なりと雖(いへと)も、何ぞ敢えて天皇(すめらみこと)の霊(みたま)に逆はむや、天皇独りのみにましますと雖も、即ち臣高市、神祇(あまつかみくにつかみ)の霊(みたまのふゆ)に頼り、天皇の命(みこと)を請けて、諸将(もろもろのいくさのかみ)を引率(ひきゐ)て征討(う)たむ。豈距(あにふせ)くこと有らむや」ともうす。」 意訳すると「近江朝に群臣が多いといっても、天皇の霊力に逆うことはできません。私は神祇の霊威と諸将軍の力により敵を討伐しましょう。敵はわが軍勢を防ぐことはできません」 父の大海人皇子は高市皇子を褒めて、「慎重にふるまえ、油断するな」と仰せになった。 次回(5月)は大海人皇子軍VS大友皇子軍(2)「倭古京・倉歴道での戦い」 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本書紀(3)-新編日本古典文学全集」(小学館)、「日本の歴史2古代国家の成立-直木考次郎」(中公新書)、「壬申の乱-遠山美都男](中公新書)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、「図説日本史通覧」(帝国書院) 他 ▲今回はどこかに撮りには行きませんでした。日常の10枚の写真を載せます。 1枚目は、庭の梅(今年はよく咲いてくれました) 2枚目は、庭の梅 アップ写真 3枚目は、夜の梅、帰り道家近くで。スマホ 4枚目は、バス停から撮った近所。スマホ 5枚目は、クラブのテーブル スマホ 6枚目は、深夜の帰り道で撮った小さな白い花 スマホ 7枚目は、深夜の帰り道で撮った夜の工場 スマホ 8枚目は、小松菜をゆでたときの湯気 9枚目は、日本書紀、小学館版と岩波書店版 まだ一部しか読んでいませんが、全巻読んでみたいと思います。 10枚目は、「壬申の乱」をテーマに黒岩重吾が書いた「天の川の太陽」、現在このHPで書いている「壬申の乱」でずいぶん参考になりました。日本書紀の短い記述から、黒岩重吾が長年培ってきた古代史の学識をベースにした推理力で、ロマンあふれる想像を膨らませ、芸術的なセンス、優れた着想を得て、登場人物に命を吹き込み、素晴らしい物語に仕上がっています。 黒岩重吾の古代をテーマにした「天翔ける日日 小説大津皇子」「落日の王子 蘇我入鹿」「聖徳太子 日の影の皇子」・・・また、「背徳のメス」を初めとする社会派推理小説も読んでみたいと思います。楽しみが増えました。
「’20年新年」 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 昨年は5月1日に譲位により平成天皇から徳仁(なるひと)皇太子が新天皇として即位されました。元号も平成から令和に変わりました。本年は令和二年になります。 昨年は自然災害の猛威が日本列島を繰り返し襲いました。まだ災害の爪痕が残っていて早い復旧復興が望まれます。 今年は 東京オリンピック、パラリンピックが開催されます。無事に素晴らしい大会でありますように。 今年の干支の子年(鼠)は、子孫繁栄、物事の新たなスタート、未来への希望・可能性・・なんかを表しているそうです。2月が一日多いうるう年だそうです。 今年一年が皆様にとってよい年でありますように。健康が続く限り、写真(毎月)と雑記(2ヶ月ごと)の更新をしたいと思っています。まだ実現していませんが、これも目標になりますが、併せてギター演奏したものをアップしたいと思っています。 ▲ギターの方は、前回と同じく右手ジストニア克服の練習をしています。 ずっと練習してきたソルのエチュードとバッハのリュート組曲は休止中です。 今取り組んでいるのは、主に古賀政男のギターによる演歌の名曲、「酒は涙かためいきか」「悲しい酒」「影を慕いて」「湯町エレジー」を暗譜で弾けるように練習しています。 それとジャズ風にアレンジした「愛の讃歌」「慕情」「白い恋人たち」「ある愛の詩」他もレパートリーにするよう練習しています。いずれも前回紹介しました江部賢一さん編曲の曲集 「ギター・ソロ ポピュラー名曲集」1991年発行。 いずれも譜面弾きではどの曲も弾けますが暗譜までは至っていません。頑張ります。 「白い恋人たち」「ある愛の詩」はいずれもフランスの作曲家・フランシス・レイによるもの。フランシス・レイはアコーデオン奏者から作曲家に転じた。 シャンソン風の洒落た哀愁あるメロディーが素敵で好きですね。 ▲ テレビドラマの方は、大河の「いだてんは」が最後まで見て、堪能しました。視聴率が最低を記録したらしいですが、私はいいドラマだと思っています。オリンピック開催に向けての主人公を初めとして関わった人々の執念、情熱、想像を絶するたゆまぬ努力がドラマからひしひしと伝わりました。最後の方の何話は録画して時々見ようと思っています。出演者、脚本家、制作スタッフの皆様、ご苦労様でした。 朝ドラの「スカーレット」、楽しみに毎日見ています。このドラマも好きです。 喜美子と八郎の恋話はほほえましくて楽しかった。幼なじみの喜美子、信作、照子の仲の良さは羨ましい。信作と喜美子の妹の百合子がどうも恋仲になるような気配、これも楽しい。 月曜日「シャーロック」(フジ) 犯罪捜査コンサルタントの誉獅子雄(ディーン・フジオカ)と相棒の精神科医の若宮潤一(岩田剛典)の名コンビが難事件をいがみ合いながらも警察とは違う視点でスピーディーに見事に解決していく各話、それぞれ面白かった。事件解決が近いことを知らせるバイオリンの音色も心地いい。誉獅子雄は海に消えていなくなってしまったが、獅子雄復活は続編を乞うご期待か。 「ハルー総合商社の女ー 」(テレ東 ) 行動力が男前のハルが業績悪化、経営に苦しんでいる経営者を持ち前のバイタリティーと優しさで再生への道筋をつけてあげる。小気味いい活躍が目を見張る。恩着せがましくないところもいい。元夫である上司とハル親子のやり取りがほほえましい。 再生への道筋をつけただけで終わってしまうのは惜しまれる。会社再生後の復活の現在の様子がもっと描かれるとよかった。一時間枠では難しいのかも知れないが・・・・。 火曜日「G線上のあなたとわたし」(TBS) グループレッスンの「大人のバイオリン教室」に通う年齢も立場も違う初心者三人の男女が繰り広げる友情の絆、恋模様が些細な日常の出来事の中で丁寧に描かれていてよかった。 バイオリンの先生の苦悩・挫折と復活の話もよかった。時々この雑記で触れていた音楽ジストニアの話題が出てきたのにはちょっとびっくりしました。 最後は年の差カップルの恋の話になりました。 水曜日「同期の桜」(日テレ) 北野サクラ(高畑充希)が同期の仲間の月村百合(橋本愛)、木島葵(新田真剣祐)、清水菊夫(竜星涼)、土井蓮太郎(岡山天音)がそれぞれ悩みを抱え、どん底に陥っているとき、桜の叱咤激励、助け舟により立ち直っていく姿が感動的。 逆にサクラが引きこもって家から出ないのを同期の四人がそれぞれ説得するも、サクラには通じず敢え無く撃沈するが、サクラが祖父とファックスのやり取りしていたのを思い出した四人は、最後の手段で玄関のドアの下の隙間からファックスのようにメッセージを書いた紙を差し入れる。メッセージを読んだサクラがようやく元気を取り戻す。これも感動的な場面でした。 ただサクラの極端なキャラ設定-マイペースで真っすぐすぎて融通が利かず、協調性に欠ける、無表情、ロボットのような動き-には賛否があるようです。「過保護のカホコ」の主人公と似ています。遊川和彦が脚本 「死役所」(テレ東)リタイア 木曜日「新米姉妹のふたりごはん」(テレ東) 両親の再婚のため新しく姉妹になった、しかも両親は仕事で海外に。二人だけのぎこちない生活のスタート。年齢は同じだが、父方の姉のサチ(山田杏奈)と母方の妹のあやり(大友花恋)が料理を通して少しずつ距離を縮めて姉妹として成長していく。ほのぼのとしてなかなかいい作品でした。妹のあやりの方がお姉さんぽくてしっかりしている。ほとんどあやりが料理を作る。料理の腕は高校生と思えないほどうまい。姉のサチはやや甘えん坊で料理はもっぱら食べるだけ。二人のやり取りといろんな料理の作り方を見ているのが楽しかった。オープニングの木琴の音楽が洒落ていて心地よかった。また見てみたいです。 金曜日「時効警察はじめました」(テレ朝)時々しか見ませんでした。 土曜日「俺の話は長い」(日テレ) 各話、それぞれ家族のやり取りが楽しかった。主人公の屁理屈がこれでもかこれでもかと次から次からと吐き出されて来るのには呆れると同時に凄いの一言。人生、家族、恋愛、仕事、趣味等、盛りだくさんで実に楽しかった。それぞれの家族の絆、関係性の描写が面白く秀逸。感動したり、ほろっとしたり、呆れたり、イラついたり、切なくなったりしました。今期ドラマで一番おもしろかった作品。傑作 「少年寅次郎」(NHK) 5話で結構面白かった。義母と虎との親子の愛情が随所に出ていてよかった。それに引き換え父親の寅に対する態度、言葉がひどすぎ、クレームレベル。かわいそうだと思いました。。寅の恩師の散歩先生親子とのやりとりもほほえましくてよかった。散歩先生の娘役は井頭(いがしら)愛海だそうです。寅は恋しちゃったんですね。 日曜日「ニッポンノワール 刑事Yの反乱」(日テレ) ガスマスクの男の正体を暴いただけで終わった感が強い。最終回で主人公は死なない方が良かった。 そのあとのニッポンノワールの犯罪実態、犯罪組織実態の公開、主導したメンバーの逮捕等の場面が欲しかった。 ▲歴史・古典コーナー(第6回) 大和朝廷4 壬申の乱 (1回)全五回? 壬申の乱は古代最大の内乱で資料があまりなく、まだ解明されてない部分、謎のめいた部分があります。壬申の乱の天武天皇(大海皇子)が戦いの本陣を構えた関が原、不破関は戦国時代の有名な戦いである徳川家康と石田三成が覇権を争った関ケ原の戦いの舞台でもあり、興味深い古代最大の内乱です。 ・概略 天智天皇の子である大友皇子と天智天皇の弟の大海人皇子(おおあまの皇子)との皇位継承をめぐる争いで、最終的には叔父の大海人皇子が勝利し、天武天皇として即位する。甥の大友皇子は自殺に追い込まれる。 ・経過 天智天皇が即位・・・668年に孝徳天皇の死去に伴いようやく即位し近江大津宮に遷都する。在位668年~671年でわずか3年である。ただ称制として約20年間、皇太子として実権を握っていた。 大海人皇子は称制の中大兄皇子を補佐して、太政大臣に相当する地位にあり次の天皇は大海人皇子であろうとされていた。しかし天智天皇は病魔に襲われると政権の布陣を新たに定めた。 ☆太政大臣・・・大友皇子 左大臣・・・蘇我赤兄 右大臣・・・中臣連金(こがね) 御史大夫(ぎょふだいふ、のちの大納言)・・・蘇我臣果安(はたやす)、巨瀬臣人(ひと)、紀臣大人(うし) これは大友皇子を中心にした政権で次期天皇は大友皇子に譲ることを示唆していた。 大海皇子は蚊帳の外に追いやられてた格好で、兄の天智天皇が政敵をことごとく抹殺していく残忍さをひしひしと感じていたので、殺されるのを察知したのと今は天下取りの時期でないと判断したらしく、近江大津宮から退避することを決断。吉野宮に行き僧侶となり修行をすると宣言する。 ※天智天皇(中大兄皇子)が政敵として殺したとされているのは、蘇我入鹿、古人大兄皇子(異母兄)、蘇我倉山田石川麻呂、有間皇子です。 日本書紀の天武記(巻28) 「四年の冬十月・・・・天皇(天智天皇)、臥病(みやまひ)したまひて、痛みたまふこと甚だし。・・・・・是(ここ)に(蘇我臣)安摩侶 は、素より東宮(大海皇子)は好(よみ)したまふ所なり。密かに東宮を顧みたてまつりて曰さく、「有意ひて言へ」(こころしらひて、のたまへ 注意して言いなさい)とまうす。 東宮、ここに、隠せる謀有らむことを疑ひて慎みたまふ。天皇、東宮に勅(みことのり)して鴻業(あまつひつぎのこと-天皇の位)を授く。すなはち辞びて曰はく(もうしたま) 、「臣(やつかれ)が不幸(さいはひな)き、元より多(さは)の病有り。何(いかに)ぞよく社稷(くにいえ)を保たむ。願はくは、陛下(きみ-天智天皇)、天下(あめのした)をあげて皇后(きさき、天智天皇の妻の倭姫王)に附かせたまへ。 なほ、大友皇子を立てて、儲君(もうけのきみ-皇太子)としたまへ。臣は今日出家(いえで)して、陛下のために功徳(のりのこと)を修(おこな)はむ」とまうしたまふ。天皇、聴(ゆる)したまふ。その日に、出家して法服(のりのころも-僧侶の服)をきたまふ。 ・・・・私の兵器(つはもの)を収(と)りて、悉に司(おおやけ)に納めたまふ。 壬午(みづのえうまのひに吉野宮に入(い)りたまふ。 時に左大臣蘇我赤兄臣(ひだりのおおまへつきみ、そがのあかえのおみ)・右大臣中臣金連(かねのむらじ)、及び大納言(おほきものまうすつかさ)蘇賀果安臣(はたやすのおみ)等、送りたてまつる。菟道(うぢ―宇治)より返る。 或る人の曰く、「虎に翼を着けて放てり」といふ。 要約すると、天智天皇は病が重くなると弟の大海人皇子を呼び寄せ、「次の天皇の位はお前に譲りたい 」と言うが、大海人皇子は何か謀略があるかも知れないと察知して、申し出を病気がちと国を治める能力に欠けることを理由に断り、皇后の倭姫王にしばらくの間、天皇の位にいていただき、大友人皇子を皇太子にして成長したら天皇になっていただきたい。私は出家して吉野宮で功徳を積みたい、と申し出て、武器を捨て吉野に向けて出発した。誰かが「虎に翼を着けて逃がしたようなものだ。いずれ大変なこと(戦い)が起こる。」 ・乱の発端 大友皇子が天智天皇の墓の造営と称して密かに兵士を集めて戦闘の準備をしていると大海人皇子が舎人の一人から聞きつける。このままでは攻め滅ぼされてしまう。このまま滅ぼされてしまっていいのだろうかと、大友皇子率いる近江朝軍に戦いを挑んでいく決意をする。 日本書紀の天武記(巻28) 「十二月(しはす)に天命開別天皇(あめのみことひらかすわけのすめらみこと-天智天皇のこ)崩(かむあが)りましぬ。 中略 この月に、朴井連雄君(えのゐのむらじおきみ)、天皇(すめらみこと-大海人皇子、実際にはまだ即位していない。)に奏(まう)して曰さく、「臣(やつかれ-自分)、私の事有るを持って、独り美濃(みの-今の岐阜)に至(まか)る。時に朝庭(みかど-大友皇子の近江の朝廷)、美濃・尾張(今の愛知県の西側の地域)、両国(ふたつのくに)司(みこともち-国司)に宣(おほせこと)して曰(のたま)はく、『山稜(みささぎ-天智天皇の墓)造らむがために、予め人夫(おほみたから)を差し定めよ』とのたまふ。即ち人別(ひとごと)に兵を執らしむ。臣(やつかれ)思はく、山稜を造るには非じ、必ず事有らむと。若し早(すみやか)に避りたまはずは、當に危きことあらむか。」とまうす。 或いは人有りて奏(まう)して曰さく、「近江京(あふみのみやこ)より、倭京(やまとのみやこ-飛鳥)に至るまでに、處處に候(うかみ-斥候のことで監視役)を置けり。また菟道の守橋者(はしもり)に命(おほ)せて、皇大弟(もうけのきみ)の宮の舎人(とねり-下級官人)の私粮(わたくしのくらひもの-食糧)を運ぶ事を遮(た)へしむ」とまうす。・・・・・天皇、悪(はばか-恐れ慄いて)りて、因りて問ひ察(あきら)めして、事の既に実(まこと)なるを知りたまひぬ。 ここに、詔(みことのり)して曰(のたま)はく、「朕(われ」、位(みくらゐ)を譲り世を遁るる所以(ゆゑ)は、独り病を治め身を全くして、永(ひたぶる)に百年(ももとせ)を終へむとなり。然るに今、已(や)むこと獲ずして、禍(わざはひ)を承けむ。何(いか)にぞ黙る(もだ)して身を亡ぼさむや」とのたまふ。 ☆日本書紀は天武天皇が命じて編纂された書物なので、往々にして天武天皇側に立って、天武天皇の主張、行動の正当性を認める文飾がなされているという学説があり、この部分も壬申の乱は大友皇子側の原因(戦争準備)で仕方なく大海皇子が応じた風に文飾、脚色されている節があるのかもしれません。 ・不破道の封鎖 ・・・・大和、近江、畿内から東国へ抜けるには必ず通らなければならない道、生活、経済活動、軍事上重要な道(関)。美濃、尾張、さらにはその先の東国地方の農民、兵士を集めやすい。この道を大海皇子が押えたのが大きい。 672年6月22日 美濃に村国連男依(むらくにむらじおとこより)、和珥部臣君手(わにべのおみきみて)、身毛君広(むぐつきみひろ)を呼んで美濃の安八磨評(あはちまのこおり)の湯沐邑(ゆのむら-大海人皇子の直轄領)に急行させた。 湯沐邑の管理長官の多臣品治(おほおみほむぢ)に、周辺の地域から兵士を集め、 不破道(不破の関)を封鎖させるよう命じた。 吉野を出発 ・・・・直轄領・湯沐邑(ゆむら)がある美濃に向けて出発する。同行者は鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ-大海皇子の妃で後の持統天皇)、草壁皇子、忍壁皇子(おさかべのみこ)、朴井連雄君を初めとして舎人ら20数人、女官10数人。 672年6月24日 舎人を遣わして、駅鈴(うまやのすず-官馬が乗れる許可証)を倭古京の監視役人の高坂王に求めさせたが許可されず、徒歩で出発する。 近江朝廷側に見つかったら万事休すで、大海皇子の壬申の乱に於ける最大の危機であったのかも知れない。 駅鈴を求めに行ったら近江朝廷側に大海皇子一行の美濃行きが知られてしまうので不可解な謎めいた描写のようだ。 ・美濃行きルート 記事、要約も載せました ・甘羅村(かむらのむら、「20人ぐらいの猟師に出会って、一行の仲間に加える。」 ・菟田(うだ)郡(こほり-この時代は「評」が正しい)、「湯沐(ゆ)の米を運ぶ伊勢国の50頭の駄馬を引き連れた一行を襲い、米を捨てさせて、馬に同行者を乗せる。」 ・大野で日没、それでも暗い中進む。「村の垣根を壊し明かりとする」 ・夜半に伊賀国の隠郡(なばりのこほり)に着く、「駅家(うまや-16キロごとに置かれた馬乗り場)を焼く-連絡情報遮断目的」・・・・このあたりは大海皇子一行の残忍ではあるがなりふり構わず美濃行きの必死さが描かれている。 ・横河、「天の不吉な巨大な黒雲を見て、大海皇子が占うと、天下が分裂の兆し→『朕遂に天下を得むか。』」 ・伊賀郡→「駅家を焼く。伊賀中山では数百の兵士がやってきて仲間に加わった」 ・翌日(6月25日)の明け方、莉萩野(たらの)、「しばらく休んで食事をする」 ・伊賀の積殖(つむゑ)の山口、「高市皇子が7名の舎人を引き連れて合流する。皇子19歳で近江朝にとどまっていたが、大海皇子の密書により来る。大海皇子はさぞ嬉しかった事であろう。」 ・大山(鈴鹿山地越え)を越えて伊勢の鈴鹿に至る→「伊勢の国司ら5名の率いる軍勢が合流。鈴鹿地の道を塞ぐ。」 ・川曲(かわわ)の坂本(今の鈴鹿市山辺付近?)で日没。「皇后が疲れたのでしばらく休む。夜になると雨、雷が激しくなり、寒くなる。」 ・三重郡家(みへのこほりのみやけ)→「家1軒を焼いて、暖をとらせる。夜半に鈴鹿関司が使いをよこして、3名の関守をおきたいと申し出る。路直益人(みちのあたひますひと)を遣わして呼びに行かせる。」 合流が増えてくる。 ・(6月26日)朝明郡(あさけのこほり)の迹太川(とほかは-今の朝明川)、「大海人皇子、天照太神を遥拝された。路直益人が9名の舎人を伴った大津皇子を連れてくる。大海人皇子、大いに喜ぶ。」 ・朝明郡の郡家、「村国連男依 (むらくにむらじをより)が美濃の兵士3000人で不破道を塞いだことを告げる。」「不破での戦さの指揮を高市皇子に執らせるよう、不破に先に行かせた。舎人に命じて東海道諸国、東山(やまのみち-信濃らしい)の軍隊を起こさせた。」 ・桑名郡家(くはなのこほりのみやけ)、「宿をとり、しばらく留まって進まなかった。」 (6月27日)高市皇子の要請により「大海皇子は桑名郡家から不破郡家に入った。不破の野上に行宮(かりみや-仮の宮)を定め、本陣-戦いの本拠地とした。皇后はそのままま桑野に留めた。」 次回は、大海人皇子軍VS大友皇子軍(1) 壬申の乱の戦況を載せたいと思います。 主な参考文献:「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「日本の歴史2古代国家の成立-直木考次郎」(中公新書)、「壬申の乱-遠山美都男](中公新書)、「天の川の太陽-黒岩重吾」(中央公論社)、「ジュニア版日本の歴史1巻日本のなりたち」(読売新聞社)、「図説日本史通覧」(帝国書院) 他 ▲今回は10枚の写真を載せます。スマホで撮った写真が多いです。3~10はスマホ 1枚目は、羽村堰。街並み69で載せなかったけどいいなあと思った写真です。 2枚目は、毎年少ないですが生ってくれるみかん。 3枚目は、バーのカウンターのボトルとグラス。 4枚目は、小作のビルの階段からとった夜の景色。 5枚目は、近所にある深夜のドン・キホーテ。 6枚目は、道路を挟んでドン・キホーテの反対側にある深夜の山田うどん。しばらく行ってないです。 7枚目は、月初めに必ずお参りする青梅新町の御嶽神社の境内。 8枚目は、ここも月初めに必ずお参りする瑞穂の愛宕神社境内の紅葉したイチョウ(公孫樹)。 9枚目は、帰り道、夜明けに撮った近くの団地。 10枚目は、瑞穂の愛宕神社前横に広がる畑、瑞穂、青梅は結構畑があります。
「’19年秋」 11月の声を聞くとさすがに寒さが身に沁みるようになってきました。 今年の秋は関東地方、東北地方に台風や記録的な大雨が繰り返し襲い各地に甚大な被害をもたらしました。大きな災害の爪痕を残しました。屋根が吹き飛ばされる、川の決壊による氾濫、冠水、浸水、土砂崩れ・・・想像を絶する被害状況には唖然とするばかりです。犠牲になられた方、被害にあわれた方にお悔やみとお見舞いを申し上げます。早い復旧・復興と平穏な日々の訪れが望まれます。 ラグビーワールドカップの日本の活躍はすばらしかったですね。ベスト8、一次リーグを負けなしの4勝1位突破は立派でした。 令和天皇の即位礼正殿の儀が厳かに雅やかに執り行われました。すばらしい儀式でした。内外に新天皇を宣明されて、名実ともに令和天皇の誕生、喜ばしいものがあります。自分も心を新たにして日常生活を送っていきたいと思いました。 ▲ギターの方は、前回と同じく右手ジストニア克服の練習をしています。 ずっと練習してきたソルのエチュードとバッハのリュート組曲は休止中です。(理由:ソルの練習曲は小品でもレベルが高く左手の弦を押さえるのが非常に難しい箇所が良く出てきます。左手ばかりに気を使っていると右手のフォームがおろそかになりがちなので、左手が楽な曲を弾くようにしています。バッハは細かい音の連続で押さえるのがだんだん困難になってきます。) 今取り組んでいるのは、主に古賀政男のギターによる演歌の名曲、「酒は涙かため息か」「悲しい酒」「影を慕いて」を暗譜で弾けるように練習しています。クラシックギターの基礎ができてないと難しいですね。 それとジャズ、ジャズ風にアレンジした「愛の讃歌」「慕情」「虹の彼方に」「グリンスリーブス」「ロンドンデリーの歌」「ある愛の詩」もレパートリーにするよう練習しています。(曲集は「ギター・ソロ ポピュラー名曲集」1991年発行と「GUITAR SOLO ALBUM」発行年不明、ともに江部賢一・編曲 日音) 江部賢一さんは2015年に亡くなられています。残念です。名アレンジャーとして多くの業績を残されました。江部さんはクラシックギターを習得後、ジャズギターを高柳昌行氏、潮崎郁男氏に師事されています。音楽理論、作曲・編曲も一流の先生について学ばれています。 江部賢一さん編曲の曲集、4冊ぐらい手元にありますが、真面目に取り組んだのは一曲もありませんでしたが、今回は頑張ってレパートリーにしようと思っています。音符だけではなくコードネームも書かれているので勉強になります。 レパートリーにしたらいずれHPに上げようかと思っています。無理?。 ▲歴史・古典コーナー(第5回) 大和朝廷3-大化の改新 1、前回の「物部氏の滅亡により蘇我氏が大和朝廷での権力を掌中に入れることになる。蘇我氏独裁の始まりとなる。」の通り、蘇我氏の独裁、専横政治が極に達していきました。 ☆蘇我氏の系譜・・・蘇我稲目-馬子-蝦夷(えみし)-入鹿 ☆蝦夷・・・多くの人々に造らせたらせた自分の墓を陵(みささぎ=天皇の墓)と呼ばせり、自分の子の入鹿 を皇子と呼ばせたりした。 ☆入鹿・・・皇極天皇の代に入ると入鹿の独裁・専横政治。 ・従兄弟の古人大兄皇子(ふるひとおおえのみこ)を次の天皇にするために、邪魔な存在の厩戸皇子(うまやどのみこ、後の聖徳太子)の子の山背大兄皇子(やましろのおおえのみこ)を襲って厩戸皇子の一族である上宮王家一族を滅ぼす。→→反蘇我勢力の反感、反発、危機感を招く。 古人大兄皇子(父・舒明天皇、母・蝦夷の妹の法提郎女・ほていのいらつめ) 山背大兄皇子(父・厩戸皇子、母・蝦夷の妹の刀自古郎女・とじこのいらつめ) 2、天皇家滅亡の危機感を感じて蘇我氏打倒の中心人物の中大兄皇子(なかのおおえのみこ)と中臣鎌足(なかとみのかまたり、鎌子と呼ぶことも)が行動を起こす。 二人の出会い 日本書紀の皇極天皇記(岩波古典文学大系日本書紀下P254) 「すなわち、心を中大兄に附くれど、さかり(離れていての意味)て未だその深き思いを展(の)ぶることを獲(え)ず、たまたま中大兄の法興寺の槻(つき、ケヤキ)の樹のもとに打毬(まりく)うるともがら(仲間)に加わりて、皮鞋(みくつ)の鞠のまま脱け落つるを候(まもり)て、掌中(たなごころ)に取りもちて、すすみて跪(ひざまづ)きて、つつしみて奉る。中大兄、むかい跪きて敬(ゐや)びて取りたまふ。これより、相(むつ)び善(よし)みて、ともに懐(おも)ふ所を述ぶ。」 (読みやすいように表現を若干変えてあります) 蘇我入鹿の暗殺・・・・乙巳の変(いっしの変) 仲良くなった中大兄皇子と鎌足は蘇我氏打倒の計画を密談し、さらには蘇我一族の長老・蘇我倉石川麻呂の娘を中大兄皇子の妃にして、蘇我倉石川麻呂を仲間に引き入れた。 実行した場所・・・・皇極天皇の飛鳥板蓋宮の大極殿の庭 日時・・・・皇極四年(645年)、12日(戊申つちのえのさる) (口語訳) 6月8日、中大兄、密かに倉山田麻呂臣(蘇我倉石川麻呂のこと)に「朝鮮の三韓の使者が献上する日に必ずお前に表上文を読ませたい。」と伝える。そしてついに入鹿の殺害の策略を明かした。 12日、皇極天皇は大極殿にお出ましになっていた。古人大兄もいらっしゃいました。 中臣鎌足は、蘇我入鹿が猜疑心が強く、夜昼となく剣を身に着けているのを知って、おどけ役者に言い含めてうまく冗談を言わせて、剣を解かせた。入鹿は笑って剣を解いた。 大臣(おおおみ)の入鹿は所定の席につきました。 倉山田麻呂臣は、(皇極天皇の)前に進みでて三韓の献上の表上文を読みました。 すると中大兄は衞門府(ゆげひのつかさ)の役人に、12の門を一時的に閉めさせ、往来ができないようにさせました。衞門府の役人を一箇所に呼び集めて、褒美を上げようとした。 それから、中大兄は長い槍を自分で持って、大極殿の脇に隠れました。 中臣鎌足漣(むらじ)達は弓矢を持って加勢のために待機しました。海犬養連勝麻呂(あまのいぬかいのむらじかつまろ)に命じて、箱の中の二本の剣を佐伯連子麻呂(さえきのむらじこまろ)と葛城稚犬養連網田(かづらぎのわかいぬかいのむらじあみた)に授けて、「一瞬のうちにスパっと切り殺せ」と言った。 子麻呂たちはご飯を水でかきこんでいたが、恐ろしくて吐き出してしまう。 中臣鎌足漣は叱咤激励しました。 倉山田麻呂臣は表上文を読み終わろうとしているのに、子麻呂らが(入鹿を)討ちに来ないので恐れおののいて、流れ落ちてくる冷や汗で体中がびっしょりになり、声は乱れ手がわなわな震えだす。鞍作臣(くらつくりのおみ=蘇我入鹿)は、怪しんで「なぜ震えてわなないているのか?」と言う。山田麻呂は応えて、「天皇のお近くにいるのが畏れ多くて、不覚にも汗が流れ出ます。」と言いました。 中大兄、子麻呂らが入鹿の威圧に恐れおののいて、ためらって討ちにいかないのを見て、「やあ!」と掛け声をお出しになるとすぐさま子麻呂らと一緒に、剣で入鹿の頭、肩を傷つけたたき割りました。入鹿は驚いて立ち上がりました。子麻呂は手で剣を拭いて、片足を斬りつけました。 入鹿は天皇の座っていらっしゃる御座のところに転がり着いて、ひれ伏し哀願して、「まさに嗣位(ひつぎのくらい=天皇位)に居るべきは天子様です。私は罪を知りません。どうか正しい裁きをしてください。」と申し上げた。 天皇はひどくびっくりして、中大兄に「私は何のことかわかりません。このようなことをするのは何かわけでもあるのですか?」と仰いました。 中大兄は地にひれ伏して、「鞍作は皇室を滅ぼして、天皇の位を傾けようとしています。どうして天孫が鞍作にとって代わることがありましょうか?」と申し上げました。(蘇我臣入鹿、またの名を鞍作)天皇はすぐ立ち上がり、大極殿の奥へ入って行かれた。 佐伯連子麻呂・稚犬養連網田は、入鹿臣を斬り殺した。この日、雨が降って水が庭にあふれ出ていた。むしろで作った囲いで、鞍作の屍を覆った。 以下省略 ※三韓・・・百済、新羅、高句麗 ※本文は日本書紀の皇極天皇記(岩波古典文学大系日本書紀下P261~P263)によりました。意訳した箇所があります。 蘇我氏の滅亡 ・・・入鹿の父・蝦夷も家に火を放ち自殺した。稲目以来100年余り続いた蘇我政権が滅亡した。 大化の改新 ・・・皇極天皇が譲位して孝徳天皇(軽皇子、皇極天皇の弟)が即位する。 中大兄皇子は皇太子となりながら、引き続き天皇の代わりに政治を行っていた。これを称制と呼ぶ。 左大臣・・・阿部内麻呂、右大臣・・・蘇我倉石川麻呂 政策実行 内臣(うちつおみ)・・・中臣鎌足 政策顧問、アドバイザー、立案者 国博士・・・政策顧問、アドバイザー、中国留学経験の高向玄理(たかむこのげんり、 くろまろ)、僧侶の旻(みん) ・年号の制定・・・年号を大化とした。我が国、最初の年号。 ・鐘櫃の制(かねひつ)・・・訴訟に不満がある者は鐘をつかせたり、投書をさせる。 ・難波長柄豊碕宮(なにわながらとしょさきのみや)への遷都・・・今の大阪市 ・薄葬礼(はくそうれい)・・・厚葬や殉死の禁止。 ・男女の法・・・生まれた子の良と賤の区別 改新の詔・・・孝徳天皇が4か条の政治の根本方針を発布(646年-大化2) 原文、省略あり。日本書紀の孝徳天皇記(岩波古典文学大系日本書紀下P280)によりました。 其の一に曰く、昔在(むかし)の天皇等の立つる所の子代の民、処処の屯倉(みやけ)、及び別(こと)には臣・連・伴造・国造・村首(むらおびと)の所有(もて)る部曲(かきべ)の民、処処の田荘(たどころ)を罷(や)めよ。仍(よ)りて食封(じきふ)を大夫(まえつきみ)より以上(かみつかた)に賜ふこと各差(おのおのしな)有らむ。・・・・・ 其の二に曰く、初めて京師(みやこ)を修め、畿内国司・郡司・関塞(せきそこ)・斥候(うかみ)・防人(さきもり)・駅馬(はゆま)・伝馬(つたわりうま)を置き、及び鈴契(すずしるし)を造り、山河を定めよ。・・・・ ※「関塞」は、関所、「斥候」は、見張りと警備、「駅馬」は官の用事で使う早馬 、「伝馬」は役人の往来などに使う馬、「鈴契」の、鈴は馬の使用の証明、契は関所の割符、いずれも通行するときの許可証に当たる。 「山河を定めよ」は、地方の行政区画を決めなさい。 其の三に曰く、初めて戸籍・計帳・班田収受の法を造れ。・・・・ 其の四に曰く、旧(もと)の賦役(えつき)を罷めて田の調(みつき)を行へ。・・・・ ①第1条・・・公地公民制(皇族・豪族の持っている私有地、私有民の禁止。国の所有とする公地・公民とした。上級役人には一定の領地である食封を与えた。 ②第2条・・・中央・地方の行政区画を定め、軍事・交通制度を整え、中央集権制を敷く。 ③第3条・・・戸籍・計帳(租税の台帳)をつくり、班田収授法を制定する。 ※ 班田収授法は 6 年ごとに6歳以上の男女に身分や男女別に応じて一定の口分田を与える。 ④第4条・・・新税制の実施(今までの労役による税制を廃止し、田の面積に応じた租税 の徴収方法 ※其の二の「郡」は当時は「評」を使用していたことから改新の詔の真偽両論が出されている。①詔は歴史的真実。②後に修正や加工がされた。③後の全くの創作で後の幾つかの政令(飛鳥浄御原令、近江令、大宝令など)をもとにして作られた。定説は出ていない。 ※其の二の畿内国司は或る高校の参考書は「畿内・国司」と表示していて理解に苦しんだが、原文を見ると畿内国司は一続きの言葉で、意味は畿内の国々の司ですんなり理解できます。 白村江(はくすき、はくそんこう)の戦い 日本とつながりの深い百済が唐と新羅の連合軍に攻められて、日本に救援を求めてきたに応じて中大兄皇子(母である斉明天皇の元で国政に当たっていた)は、軍勢を白村江に送ったが、大敗した。朝鮮半島から撤退することになる。 熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎいでな (額田王の歌) ・熟田津・・・にぎたつと読む。愛媛県松山市の海浜、軍勢を百済救済のために送った時の歌。 ・額田王が斉明天皇の命に応じて斉明天皇の気持ちを代弁して作った歌と言われている。 一説には斉明天皇の作とする説もある ・月待てば・・・月の出を待っていると ・潮もかなひぬ・・・海の流れもいい具合になった。 ・今は漕ぎいでな ・・・さあ漕ぎ出していこう 天智天皇の即位と業績 ・・・・中大兄皇子は母の斉明天皇(前の皇極天皇-重祚ちょうそ)が亡くなっても、後継の斉明天皇の弟の軽皇子が孝徳天皇天皇として即位しても天皇の代わりに政治を行っていた。(称制) 667年に孝徳天皇の死去に伴いようやく、翌年ようやく近江大津宮に遷都して即位する。天智天皇の誕生。在位668年~671年でわずか3年である。 ・庚午年籍(こうごねんじゃく)・・・全国規模の初めての戸籍。民衆の基本台帳。永久保管。 ・近江令の発布・・・中臣鎌足に命じて22巻を作らせる。 ・白村江の戦いで大敗したことによる日本の防衛整備の構築 対馬・壱岐・筑前に防人・烽(のろし-連絡用ののろし)、筑前に水城(みずき)、対馬北九州・讃岐の屋島、大和などに防衛施設などを造り、整備した。 ◎天智天皇の一番の功績は中臣鎌足とともに蘇我氏を倒して天皇家に政権を取り戻したことでしょう。 次回は、「壬申の乱」 参考文献:「中学歴史の発展的学習」、「理解しやすい日本史B」(文英堂)、「詳解日本史」(旺文社)、「図説日本史通覧」(帝国書院)、「ジュニア版日本の歴史1巻日本のなりたち」(読売新聞社)、「愛とロマンの世界・伊藤栄洪」(明治図書中学生文庫)、「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「大化の改新」(中公新書)、「ヤマト王権と古代史十大事件・関裕二」(PHP文庫、)https://nihonsinwa.com/ の皇極天皇(27)「乙巳の変」、 「新明解古典シリーズ 万葉集 古今集 新古今集」(三省堂)他 ▲テレビドラマの方は、朝ドラの「スカーレット」、楽しみに毎日見ています。なかなか好調な滑り出しです。幼少期編の「女には女の意地があるんだー」の回は面白かった。大阪の家政婦見習い編にもこの「女には女の意地があるんだー」の精神が生かされて、5倍の給料の新聞社の雑用係を蹴って、荒木荘で家政婦の先輩で厳しく、ちょっと意地悪で本当は温かい大久保さんに一人前の家政婦として認めさせるよう奮闘していく心意気、面白くて頼もしい。こんな執念、努力見習いたいです。この「スカーレット」、尾野真千子主演の「カーンネーション」にテイストが似ているように思います。「カーンネーション」の主人公も意地、執念がすごかった。 大河の「いだてん」は録画溜めで遅れ気味ですが、見ています。「いだてん」と関係が深い筑波大学が大学箱根駅伝の予選会で26年ぶりに6位で通過しました。何か縁めいたものを感じます。本HPでも第二回歴史コーナーで「東京高等師範」を書きました。書いた甲斐がありました。 民放の秋ドラマ、たくさんありすぎてどれを見ていいのやらわかりません。 今とりあえず見ているか、録画予約ドラマ 月曜日「シャーロック」(フジ)、「ハルー総合商社の女ー 」(テレ東 )、 火曜日「G線上のあなたとわたし」(TBS) 水曜日「同期のサクラ」(日テレ)、「死役所」(テレ東) 木曜日「新米姉妹のふたりごはん」(テレ東) 金曜日「時効警察はじめました」(テレ朝) 土曜日「俺の話は長い」(日テレ)、「少年寅次郎」(NHK) 日曜日「ニッポンノワール 刑事Yの反乱」(日テレ) 楽しみにしているのは、「シャーロック」(フジ)、「ハルー総合商社の女ー 」(テレ東 )、 「同期の桜」(日テレ)、「俺の話は長い」(日テレ)かな。 「死役所」(テレ東)は、あずみきし原作の同名漫画をドラマ化した。 死んだ人が初めて訪れて、死後の手続きをする市役所ならぬ死役所。 病死、他殺、事故死、自殺などの死者の行き先を決める死役所。死を受け入れる者、受け入れられない者、未練を残してなかなか成仏を決断できない者、永遠にさまよってもいいと思う者、天国にいける者、悪さをした自覚がなく天国に行けると思い込んで地獄に落ちる者・・・・様々な人生模様。 職員もここにとどまってさまよって働いているので癖のある変わり者。松岡昌宏、黒島結菜、清原翔、松本まりか、でんでん、余貴美子。 「ニッポンノワール 刑事Yの反乱」(日テレ)は過激すぎ、暴力的で初回でやめた人多かったみたいです。ニッポンノワールは日本の悪をもじっているようです。主演、賀来健人の熱演に期待。 日テレは昔は暴力、殺人表現はほとんどなかったのに最近多いですね。スタッフが変わったか、社の路線変更か。名作を連発した、「すいか」(2003年)「セクシーボイスアンドロボ」(2007年)「野ブタを。プロデュース」(2005年)の頃が懐かしい。 「同期のサクラ」(日テレ)、ゼネコンに入社した真っすぐすぎて周りのことが全く見えない北野桜に高畑充希。同期の仲間に月村百合(橋本愛)、木島葵(新田真剣祐)、清水菊夫(竜星涼)、土井蓮太郎(岡山天音) 桜の夢は、「故郷と本土を結ぶ橋を架けること」と社長に宣言、仲間も桜のマイペースに巻き込まれていく。10年間の同期の仲間たちの記録。4話はすばらしかった。設計部に配属された同期の蓮太郎が、1級建築士の試験に2回も落ち、何をやってもうまくいかず、設計部ではお荷物扱いされて、ついには会社無断欠勤し、部屋に引きこもり、クビ寸前のところを、桜が中心になり同期の仲間で救い出す。 過去を振り返りながらの進行でわかりずらい面もあるが、クオリティー が高い。上に上げた「すいか」「セクシーボイスアンドロボ」「野ブタを。プロデュース」更には「Q10」「3年A組 今から皆さんは、人質です」の系譜に連なるドラマです。人の生き方へのヒントがたくさんちりばめられています。元気、希望、勇気、人への思いやりがもらえるかも知れないドラマです。 「シャーロック」(フジ)は、「シャーロックホームズ」を原作にした東京を舞台にしたミステリーエンターティメント。(シャーロックの)犯罪捜査コンサルタントの誉獅子雄(ほまれししお)にディーン・フジオカ、相棒の(ワトソンの)精神科医の若宮潤一に岩田剛典。それにしても誉獅子雄は頭が良くて、腕っぷしも達者で、イケメンで、上品でかっこよすぎるか。クラシックバイオリンも弾くし、しかもぐるぐる回りながら。 二人のタッグでスピーディーに難事件を解決してなかなか面白い。 「俺の話は長い」(日テレ)は、一風変わったホームコメディドラマ。1時間に2話ずつ進行する。主人公の生田斗真演じる岸辺満は31歳ニート、喫茶店を営む母に寄生して、 屁理屈をこねながらダラダラ生活している。そこに天敵の姉とその夫、姪が家建て替えのために3か月だけ転がり込んでくる。波乱の幕開け。家族の絆は深まっていくのか、満は仕事を見つけ出すのか、興味津々。なかなか面白い。 母の岸辺房江に原田美枝子、姉の秋葉綾子に小池栄子、夫の秋葉光司に安田顕、姪の秋葉春海にブレイク中の清原果耶、軽食喫茶の「ポラリス」の常連客で密かに房江を狙っているらしい牧本求に西村まさ彦、近所のバー「Barクラッチ」のバーテンダーの駒野海星に杉野遥亮が演じている。満と綾子の舌戦は驚異、秀逸。 「ハルー総合商社の女ー 」(テレ東 )、テレ東お得意の企業再生復活ドラマ、今回は事なかれ主義で古い体質の総合商社で起きる様々な問題を主人公の海原晴が思いもよらない発想と前向きな行動力で、時に独断・強引とも思える手法で、時に情を絡めて、見事に痛快に解決していく。 ヘッドハンティングされたハルの配属先はエリートの経営企画部、しかも部長補佐、異例の抜擢。ハルに中谷美紀、上司で元夫の和田和寿に藤木直人。 一話完結で気軽に楽しめてなかなか面白い。 「G線上のあなたとわたし」(TBS)、グループレッスンの「大人のバイオリン教室」に通う年齢も立場も違う初心者三人の男女が繰り広げる友情の絆、恋模様が些細な日常の出来事の中で丁寧に描かれていく。 突然婚約破棄された小池也映子(27歳)に波瑠、大学生で兄が裏切った元婚約者のバイオリン教室の講師・久住真於に密かに好意を寄せる加瀬理人に中川大志(19歳)、嫁姑問題を抱える北河幸恵(46歳)に松下由樹、バイオリン教室の講師・久住真於に桜井ユキが演じている。 「新米姉妹のふたりごはん」(テレ東)、2話から見始めました。、両親の再婚のため新しく姉妹になった、しかも両親は仕事で海外に。二人だけのぎこちない生活のスタート。年齢は同じだが、父方の姉のサチ(山田杏奈)と母方の妹のあやり(大友花恋)が料理を通して少しずつ距離を縮めて姉妹として成長していく。百合感も少し? 「時効警察はじめました」(テレ朝)、第1シリーズから13年ぶりと聞いてびっくり、そんなにな経っているのかと。本HPでも2006年9月の雑記で少し触れています。 登場人物、みんな癖があり独特のキャラの持ち主。ツッコミ、茶化し、小ネタ、小芝居、ズッコケ・・・何でもあり。鼻についてきたらこのドラマあんまりおもしろくないのかも。 オダギリジョー、麻生久美子、ふせえり、江口のりこ、岩松了、光石研と個性派ぞろい。 ▲久しぶりに将棋の話題を、木村一基九段が、王位戦で豊島将之王位に挑戦して見事、4勝3敗でタイトル獲得。7回目の挑戦で悲願の初タイトル、しかも46歳3カ月。有吉道夫九段が持っていた初タイトル最年長記録を(37歳6カ月)大幅に更新。努力・精進・執念が報われ瞬間です。拍手喝采。七番勝負木村九段からみて、●●○○●○○ ▲今回は10枚の写真を載せます。デジカメ、フィルムカメラ、スマホで撮りました。サイズが若干違うのと縦撮りが1枚あるので凸凹しています。 1枚目は、ヤフオクで出品した折りたたみ自転車のダホンのルート、車で甲府に行った時、後ろに載せて行きました。 2枚目は、玄関先の植え込みで見つけた何かの蝶のイモムシ 3枚目は、最近少し撮り始めたフィルムカメラのネガフィルム、ネットで10本セットで買います。右のC200は海外輸出用です。英文で書かれています。 4枚目は、市販のレトルト、塩分、カロリーが多いいので、ここ3年はほとんど買わなかったですが、偶然ネットで大塚製薬で販売しているのを見つけました。最初はハヤシとカレーを買いましたが、親子丼も食べたくなって買いました。初めは親子丼とは大分違うかなと思いましたが、結構慣れてくると美味しいです。疲れているときとか、料理するのめんどくさいときとかは大変重宝しています。塩分1g、100Kカロリーはそうそうないですね。 製薬会社だから開発出来たのかも知れません。それぞれ5箱セットを5個買います。 5枚目は、玄関先の白い百日紅、毎年咲いてくれます。奥の庭には赤い百日紅があります。 6枚目は、日暮里の繊維街の和装店で。足立区に住んでいるときはバスに乗って日暮里駅、よく利用していました。ずいぶん変わりました。 7枚目は、車でイオンモール日の出に行った時、雲が印象的だったので降りて撮りました。 フィルムカメラ 8枚目は、この雲も印象的で撮りました。羽村市、フィルムカメラ 9枚目は、久しぶりに行った立川のジャズライブバーのジェシー・ジェームスでのソロジャズピアノライブ。バラード、クラシック調の曲が印象的でした。ライブだけでなく始まる前と終わってからの御本人との会話もずいぶん弾んで楽しかった。スマホのカメラ 10枚目は、リカトリオと言うそうです。ピアノニストの名前にちなんでリカトリオ。三人のオリジナル曲を演奏するトリオ、みんな若くてかっこいいな。羨ましい。頑張ってもらいたいです。私もギター、写真他、頑張らなくてはと思いました。
「’19年夏」 猛暑、冷夏、荒天の夏が終わろうとしています。蝉の鳴き声が少なくなってきました。今度はコオロギの鳴き声が夜になると聞こえてきます。秋がもうすぐやってきます。 秋になったら秋晴れの気持ちいい中で写真を撮りに行きたいと思っています。 ▲前回ヤフーオークションで暗室関係の品々を出品していると書きましたが、8割がた処分できました。ただフジ引き伸ばし機のB690は残しておきたい気持ちが強くなってそのままにしてあります。初めて買った引き伸ばし機で愛着があるんでしょね。 練馬の賃貸マンションの浴室の蓋の上でフィルム現像、パットを並べて印画紙現像をしていました。現像-停止-定着-水洗-乾燥と懐かしい。 隣の脱衣場ではB690でネガを印画紙に焼いてました。 今度はカメラとレンズの処分する段になって、ニコンのF3を手にして電源スイッチオンで巻き上げレバーが動かないのでびっくりするやら焦ったりでしばらく困惑していましたが、しばらくしてたぶん電池がないんだなと気づき、LR44のボタン電池2個を入れて巻き上げレバーで巻き上げてシャッターを切りました。カシャッと乾いた音の中に柔らかい音が混じったいい音が響きました。思わず「おお!」と唸ってしまいました。やぱりフィルムカメラはいいなと素直に思いました。愛着のあるカメラ、よく撮ったカメラ、父の遺品のカメラはは処分できないと感じました。 最近ネット検索でネガフィルムは種類は多くはないけれどまだフジやコダックで製造販売していること、ネガフィルムのデジタル化をしてくれる店があることを知りました。さらには、近くのキタムラでもデジタル化をしてくれるらしいことも知り、フィルムカメラ再デビューをしてみようと思いました。 ☆ 現在所有のカメラ リコー500GS(最初に買ったコンパクトカメラ、今、兵庫のカメラ修理店でファインダーの汚れ、カビの清掃修理中、9年前にマミヤオートデラックスⅡを修理していただいた修理店)、ペンタックスKM(2台、欲しくて二番目に買ったカメラ、10年前にオーバーホール、1台は予備でヤフオクで落札したもの)、F3(2台、1台は父親の遺品)、F4、コンタックスG2、コシナのベッサR、リコーGR10(液晶完全欠け)、ニコン601F(父の遺品、シャッター不具合)、マミヤオートデラックスⅡ(9年年前にオーバーホール)、オリンパス35S(昔の金属カメラが欲しくて勢いでヤフオクで落札)、ミノルタのα9(街歩きで一番撮ったカメラ)、デジカメのソニーα200、パナソニックのGX1、GX7MK2 いろいろ考えてコンタックスG2、ソニーα200、パナソニックのGX1、リコーGR10は処分することにしました。 最近リコー500GSとペンタックスKMで撮ってみました。良く撮れます。 デジタル化した写真がどうなのかまだよくわかりませんがHPに上げても大丈夫そうです。いずれはフィルムスキャナーを買わないといけないのかもしれません。この雑記で5枚載せました。当分、フィルムカメラを中心にデジカメも併用しながら撮影しようと思っています。カメラを換えて順番に撮っていきたいと思います。F4にはフィルムがもう入れてあります。(F4は操作が難しいです。) ▲ギターの方は、前回と同じく右手の不調の原因のジストニアを克服しようと今までの練習をしばらく休止して、易しい練習曲を極ゆっくり、右手のフォームに気を配りながら繰り返し弾いています。(ジストニアの克服は至難のような気がします。) 8月の上旬に2週間位夏風邪のような症状に悩まされ思うように練習できませんでした。二日ぐらい休んで無理して練習し始めると左の手のひら、指に痛みが走るようになります。やはり無理は禁物です。毎日少しでも練習した方がいいということです。 全音ギターエチュードシリーズの「カルリ45のエチュード」の22番、18番、23番、同シリーズの「コスト43のエチュード」の14番、28番、30番、33番を中心に練習しています。コストの4曲は、音楽的にも美しい曲です。更には「ギター名曲170選A」(ドレミ楽譜出版社)から有名な「舟唄」「エチュード」も追加されたしました。 ヘンチェ作曲の有名な「夜想曲」(ノックターン)、「緑の木陰にて」、武井守成の「落葉の精」、フランシスコ・タレガの「ラグリマ」「アデリータ」も時々弾いています。 ▲歴史・古典コーナー(第4回) 大和朝廷2(動揺期~刷新) 6世紀に入ると、朝廷内の有力氏族の権力争い、権力の増大化した地方豪族の反抗等により、中央集権化を目指していた大和朝廷にほころびが見え始め、政治的混迷期に突入する。更には日本とつながりの深い加羅(伽耶ともいう)地方が、三国(高句麗、新羅、百済)の勢力争いに巻き込まれて領地縮小を余儀なくされ、日本の南朝鮮での影響力が低下していった。 推古天皇(初めての女帝)が即位すると甥の厩戸皇子(うまやどのおうじ、聖徳太子)に摂政として政治を任せた。厩戸皇子は蘇我馬子の協力を得て混迷を打破すべく改革に乗り出すが・・・・。 ①大和朝廷を支える有力氏族の大伴、物部、蘇我氏による権力闘争 ・大伴金村の台頭から失脚・・・・大伴氏は軍事を司る有力な連であったこともあり、朝廷内では元々重要な要職にあった。 第25代武烈天皇に嗣子(しし 、跡継ぎ)がなく、皇統断絶の危機にあったが、大伴金村がが越前の国にいた応神天皇の子孫をの男子・大迹王(おおとのおおきみ)を迎え、継体天皇として即位させた。→→→より権力が増大していった。 しかし、加羅(伽耶ともいう)地方の百済への割譲を金村が認めたことで、のちに朝廷内での他の有力豪族(主に物部氏)の批判にさらされ権力失墜を招き、失脚した。 ・物部氏と蘇我氏の対立と蘇我氏の勝利 金村を失脚に追い込んだ軍事担当の大連の物部尾興(もののべのおこし)は、大臣の蘇我稲目(そがのいなめ)と対立した。 538年に百済の聖明王が仏像及び経論を朝廷に献上し、仏教を礼拝信仰するように勧めたことで、崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏の対立となった。 息子の代の蘇我馬子VS物部守屋でも対立が続き、用明天皇死後の皇位後継問題も絡んで武力紛争にまで発展した。物部守屋が推す穴穂部皇子(あなほべのみこ)を策士の蘇我馬子が討ち殺し、さらには守屋をも攻め滅ぼした。 蘇我馬子は泊瀬皇子(はつせべのみこ)を崇峻天皇(すしゅんてんのう)として即位させる。 物部氏の滅亡により蘇我氏の大和朝廷での権力を掌中に入れることになる。蘇我氏独裁の始まりとなる。 ②地方豪族の反抗 ・筑紫国造磐井の乱・・・・大和朝廷は朝鮮半島での影響力回復のため、新羅征討軍を派兵するが、九州一帯で絶大な権力を握っていた筑紫国造磐井が密かに新羅と通じて反乱を起こした。1年半にわたる戦乱となったが、物部麁鹿火(もののべあらかび)の軍により鎮圧された。 ・吉備田狭の乱(きびたさのらん)・・・・加羅地方の長官に任命されたこと(実質的には左遷追放に当たる)に反抗して乱を起こす。日本書紀には吉備田狭の自慢の美人の妻が雄略天皇に奪われたので反抗したとの記述がある。 ③推古朝での厩戸皇子の改革 ・馬子は自分が推した崇峻天皇が実は馬子を嫌っている(馬子の勝手、横暴が原因?)のを耳にして、東漢直駒(やまとのあやのあたいこま)に命じて殺害させた。 額田部皇女(ぬかたべのひめみこ)が推古天皇として誕生。初めての女性天皇である。 推古天皇は甥の厩戸皇子(うまやどのみこ、聖徳太子)を摂政として政治を行わせた。 ・ 厩戸皇子は蘇我馬子と協力して大和朝廷の刷新、改革を進めていった。 (ア)冠位十二階の制定 中国の隋、朝鮮の三国の制度を参考に、能力、功績によって役人の位を6つ分け、更に大小の違いを設けて12の冠位とした。氏姓制度は家柄などによって姓(かばね)を与えていた。 徳・仁・礼・信・義・智 大徳・小徳-大仁・小仁-大礼・小礼-大信・小信-大義・小義-大智・小智 (イ)憲法十七条 国家の根本的法律というよりは朝廷に仕える官僚の役人としての心構えや道徳心を説いた性格が強い。豪族間の争いの戒め、天皇中心の国家の樹立を目指そうとした。 一に曰く、和を以って貴しとなし、さからうこと無きを宗とせよ。 二に曰く、篤く三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧なり。 三に曰く、詔(みことのり、天皇の命令)を承りては必ず謹め。君をば即ち天とす。臣をば地とす。 四に曰く、群卿百寮(役人)、礼を以って本とせよ。其れ民を治る本は礼にあり。 六に曰く、悪を懲らし善を励むるは古の良典(よりのり)なり。 十二に曰く、国司(くにのみこともち)・国造(くにみのやっこ)、百姓(おおみたから)に斂(おさ)めとる(重税を課す)ことなかれ。国に二君なく、民に両主なし。率土(くにつち)の兆民(おおみたから)、王を以って主となす。 ※率土の兆民→ 国内のすべての民 十五に曰く、私に背いて公に向うは、これ臣の道なり。 十七に曰く、大事は独り断ずべからず。 ※国司は当時使われていなかったので、厩戸皇子が制定したのではなく、後世に作られたという説があるとのこと。聖徳太子は架空の人物だという説も出てきている。教科書から聖徳太子が消えつつあるのはこんな事情があるのかも知れない。「ヤマト王権と古代史十大事件・関裕二」(PHP文庫)等に詳しい。 (ウ)史書の編纂 「天皇記」「国記」などを編纂し、皇室系譜の正しさと支配の正当性を主張しようとした。蘇我氏の保管であったが、蘇我邸宅の火事により焼失したと言われている。 (エ)暦の採用 百済の観勒が伝えた太陰暦を採用した。 (オ)仏教の奨励 ・仏教興隆の詔を出した。 ・寺院建立・・・四天王寺(大阪府)、法隆寺(奈良県) 仏像造立・・・釈迦三尊像、百済観音像、救世観音像 ・三経義疏(さんぎのぎしょう)を著した・・・法華経・維摩経・勝鬘経の注釈書 (カ)遣隋使の派遣 中国の文化や政治制度を取り入れ、隋との積極的対等外交により朝鮮半島諸国への圧力を強めようとした。 607年に小野妹子らが隋に渡り、「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなきや。・・・」(隋書-倭国伝)で有名な国書を隋の煬帝に渡している。 日出づる処の天子→東の日本の天皇、 日没する処の天子→西の隋の皇帝 608年に隋の使者・裴世清(はいせいせい)を伴って帰国した。 608年に再び隋に渡った。渡来人の子孫の高向玄理(たかむこのくろまろ/げんり)、南淵請安(みなみぶちのしょうあん)、旻(みん)らの留学生、留学僧が随行して中国の文化、政治制度を学ばせた。 次回は「大和朝廷3」で飛鳥文化と大化の改新、壬申の乱 です 参考文献:「中学歴史の発展的学習」、「理解しやすい日本史B」(文英堂)、「詳解日本史」(旺文社)、「図説日本史通覧」(帝国書院)、「ジュニア版日本の歴史1巻日本のなりたち」(読売新聞社)、「物語日本史上・平泉澄」(講談社学術文庫)、「日本の歴史1・井上光貞、日本の歴史2 ・直木孝次郎」(中公文庫)、「愛とロマンの世界・伊藤栄洪」(明治図書中学生文庫)、「日本書紀上-日本古典文学大系」(岩波書店)、「ヤマト王権と古代史十大事件・関裕二」(PHP文庫)他 ▲ドラマでは、朝ドラの「なつぞら」一応見続けていますが、感動狙いのストーリーが多くあんまり面白くないですね。リタイヤ寸前ですが、ここまで見たので最後までは見ようと思っています。 大河ドラマの「いだてん」は第二部の水泳、結構楽しくて見ています。 前畑が銀?てっきり自分の記憶では優勝だと思い込んでいたので妙だなと思ってネット検索で納得。「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ」で有名になって優勝したのは、ロサンゼルス五輪ではなく、次のベルリン五輪の200Mでした。当時のオリンピック、水泳界の歴史が勉強になります。日本は水泳、強かったのがよくわかりました。 新聞社の同僚の無口の若い女性社員を演じた麻生久美子の豊かな表情が魅力的で印象に残っています。なんとなく田畑政治と結婚するなとは思っていましたが、その通りになりました。よかった。 民放では、「偽装不倫」(日テレ)、「ルパンの娘」(フジ)、「ボイス110緊急指令」(日テレ)、「サイン-法医学者柚木貴志の事件」(テレ朝)、「これは 経費で落ちません」(NHK)、「凪のお暇」(TBS)を楽しみ見ています。他には「監察医朝顔」(フジ)、「リーガルハート~いのちの弁護士」(テレ東)、、「だから私は推しました」(NHK)、「百合だのかんだの」(フジ)、なんかも見ています。 「偽装不倫」は大人の切なくも純粋な一途な恋。主人公の濱鐘子(杏)は博多への一人旅へ出発する機内で、乗り込んだ途端、荷物が上から落下して頭を直撃、姉の吉沢葉子(仲間由紀恵)に借りたワンピースのポケットになぜか入っていた結婚指輪を落としてしまう。慌てて懸命に探すも見つからないでいると、隣の席の若いイケメン・伴野丈(宮沢氷魚)に拾われこれでしょと渡されるとき、あまりのイケメンぶりにドギマギしてしまい、渡されるとき、「どっち?」の言葉に既婚者だと見栄を張って左手の薬指をつい差し出してしまう。 ここから不思議な切ない「偽装不倫」の恋が始まる。原作は漫画家の東山アキコ、よくこんなこと考えるなと感心しました。このドラマが今年の夏の一番の推しドラマです。 杏の真面目でどこかとぼけた、ユーモアのある演技、表情、言葉は秀逸。宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」の親友ジョバンニとカンパネルラが伴野丈のジョウバンノと濱鐘子の鐘がカンパネルでつながるなんてなかなか凝ってます。ただ鐘子が丈に独身だと本当のことを言おうの引き延ばしの繰り返しがちょっとイラつきます。二人の恋の行方がどうなるか楽しみですが、「銀河鉄道の夜」がなんとなく暗示しているようで切ないですが、違った展開になるとを期待してます。 「ルパンの娘」は、「ロミオとジュリエット」を思わせるラブコメディー、代々泥棒一家の娘と代々警察一家の恋物語、ハッピーエンドを予感させるドラマ。泥棒一家の娘・三雲華に深田恭子、恋人の警察一家の息子・桜庭和馬に瀬戸康史が演じている。 気軽に楽しめて面白い。脇を個性豊かな俳優・女優陣が固めている。 三雲家・・・渡部篤郎、小川真珠、栗原類、どんぐり、麿赤兒、 桜庭家・・・信田昌之、マルシア、藤岡弘 他に加藤涼、岸井ゆきの、大貫勇 「ボイス110緊急指令」は、声をテーマにした警察ドラマ、犯人の声を頼りに犯人を追いつめていくサスペンス。連続殺人鬼に妻を殺された刑事と同じ殺人鬼に父を殺された娘の怒り、悲しみ、苦悩、葛藤、執念を緊迫感ある映像と音で描く。電話から聞こえてくる連続殺人鬼の口の中から聞こえてくるカチカチする音が手掛かり。巨大政治権力、警察権力の闇との闘いも見もの。 緊急出動班のハマの狂犬とあだ名の樋口彰吾に唐沢寿明、110緊急指令室灯長で声紋分析官の樋口ひよりに真木よう子が演じている。反発しあいながらも事件を追うにしたがって次第に打ち解けて協力し合って共通の敵の連続殺人鬼を追い詰めていく。 「サイン-法医学者柚木貴志の事件」は韓国の大ヒットドラマ「サイン」のリメイクドラマ。法医学VS巨大権力。 架空の舞台の「日本法医学研究院」を軸にして物語が進む。過去(25年前)の大病院の医療過誤、患者の死、隠蔽、告発しようとした医師の謎の死、司法解剖の捏造、日本法医学研究院の誕生、25年後、当時かかわっていた二人の医師の謎の同時不審死 、同じく当時かかわっていた女性看護師の失踪と不審死、日本法医学研究院の元院長の謎の首つり自殺・・・ 医療ミステリー・サスペンス、このドラマも面白い。 主人公の柚木貴志(大森南朋)は、日本法医学研究院の解剖医、権力にすり寄ることが嫌いで、口が悪く偏屈ながら心の奥底には温かい心が流れていて正義と真実を貫こうとする。腕は超一流 。日本法医学研究院の元院長・兵藤邦昭に可愛がられて成長して法医学の道を志す。 警視庁捜査一課の管理官の和泉千聖(ちさと、松雪康子)は、女性初の捜査一課長を目指す野心家で 柚木貴志の元恋人。男性社会警察組織に何度も煮え湯を飲まされた悔しさをバネに出世と捜査にねばり強く臨む。 日本法医学研究院の新人女性解剖医・中園景に飯豊まりえ、柚木貴志に口汚く罵られてもめげることなくついていき、解剖医としてのキャリアを積んで成長していく。明るく心優しい。過去に妹がある猟奇事件に巻き込まれている。 柚木貴志と何かと敵対する伊達明義(仲村トオル)は国立大学の法医学教授、権力側にすり寄り、元院長・兵藤邦昭を追い落として日本法医学研究院の院長の座につく。自分の利益のためには権力側や闇組織に忖度して解剖の捏造も厭わない危険な男。 今後、柚木貴志VS伊達明義の今後に目を離せない。 「これは 経費で落ちません」は、石鹸メーカーの経理部に勤める若い優秀、堅物、奥手な女性社員の物語。名前は森若沙名子、社員の出す請求書や領収書からミスや足らないところを指摘したり、さらには小ズルい社員の小さな不正を暴きだしたりする。みんなからは尊敬されつつも煙たがられている。不正の請求書や領収書から悩みを抱えた人間模様が浮き彫りになってくる。座右のモットーは余計なことに首を突っ込むなの意味の「ウサギを追うな」だが、ついウサギを追ってしまう。小さな不正を見過ごすことができない森若沙名子。恋にはいたって奥手で営業部の若きエース山田太陽(重岡大毅)に惚れられ、アタックされるも断り続ける。コミカルなオフィスドラマ、なかなか面白い。 後輩の佐々木真夕に伊藤沙莉、先輩の田倉勇太郎に平山浩行、部長の新発田英輝に吹越満、営業部のナンバーワンで森若さんを密かに尊敬しているクールな山崎柊一に桐山漣と多彩なキャストが演じている。 「監察医朝顔」、久しぶりに上野樹里の活躍がみられる。ずいぶん表情がおだやかになり、品が出てきたようだ。朝顔の成長物語と家族愛がテーマか?全話まだ録画見待ちでまだ追いついていません。フジのドラマ、最近復調の兆しが見えてきました。 「リーガルハート~いのちの弁護士」(テレ東)、反町隆志の熱血弁護士の活躍がすばらしい。各話、ワンパターンで都合良すぎる解決のきらいはあるが見ていて面白い。小池栄子も脇役で輝いている。 「凪のお暇」、都内の家電メーカーで働く28歳の大島凪 (おおしま なぎ)(黒木華) は、真面目で気弱で優しいけど人の目を気にしすぎて人に合わせることばかりに縛られて、自分を押し殺して生きていることに嫌気がさして、これでいいのかと疑問に思い、何もかも捨てて人生リセットを決断する。 元カレの我聞慎二 (がもん しんじ)(高橋一生)と新しいアパートの隣の部屋のモテ男の安良城ゴン (あらしろ ごん)(中村倫也)との間で心が揺れ動く凪、いろいろ降りかかってくる困難にどう立ち向かっていくか?、お暇(人生リセット)は成功するのか?今後に期待。黒木華のまったり感がなんともいい。 芸能界デビュー当時、透明感のある美人女優として話題となった唐田えりかが我聞慎二 の社内恋人役で出ている。 「だから私は推しました」、偶然途中から見たドラマ、婚約者に振られ、人生ドン底のアラサー女子の遠藤愛が、偶然、底辺の地下アイドルのそれも落ちこぼれメンバーのハナと出会う。ハナを懸命に押し上げていくことに奔走する。なりふり構わず応援する姿が感動的。桜井ユキが好演。オタクの泥沼にどっぷりつかる愛の行方が心配でもあり、興味津々でもある。 「百合だのかんだの」、主人公の女子大生・篠原百合を演じる馬場ふみかの演技、表情が楽しい。目を見開いてびっくりしたり、あり得ないと否定したりする表情、つい笑ってしまう。相手役の不動産会社社員の二宮海里を演じる小島藤子もなかなかいい。小学校の元同級生同士が偶然再会して、友情なのか、妖しい関係なのか、お互いが二人でいる居心地の良さに目覚めていく。このドラマも偶然途中から見たドラマ。 ▲今回は10枚の写真を載せますが、ヤフオク出品用の写真ばかり撮ってました。何枚か載せました。あと先程書きました通り、久ぶりにフィルムカメラで撮った写真を載せました。デジカメとサイズが違うので凸凹しています。 1枚目は、マキタのデスクグラインダー(木材や金属を研磨する電動工具) 2枚目は、リョービのジグソー(曲線も自在に切れる電動ノコ)、刃を留める金具が欠品でも100円で落札されました。(金具取り寄せ可能なことを説明書きしました)リョービの工具部門は、現在は京セラインダスとリアルツールズ㈱に移管されてます。 3枚目は、久しぶりに行った日暮里、ずいぶん変わりました。いずれアップします。 4枚目は、仏花(ダリヤぽい花と菊か?) 5枚目は、幸福の木、葉っぱが黄色くなり枯れかけていたので、植木鉢から抜き出してびっしり巻き付いた根を大幅にカット、整理して埋め戻したもの。なかなか芽が出てこないので心配していましたが、5か月かけてようやく芽が出てきました。良かったです。 6枚目は、リコー500GSで撮ったひまわり。レンズは40mmです。ほとんど目測と勘露出で撮影しました。晴れていれば絞り8、シャッタースピード250分の1です。(ISO100、フジ業務用記録用カラーフィルム) 7枚目は、リコー500GSで撮った小作(おざく)の路地裏、時々飲みに行きます。 8枚目は、ペンタックスKMで撮った朝顔 レンズは35mm 9枚目は、ペンタックスKMで撮った黄色いカンナ、この通り黄色と赤色のカンナが道の両側の植え込みに続いています。(羽村駅近くの市役所通り) 10枚目は、ペンタックスKMで撮ったヤクルトレディーと超小型EV車のコムス(トヨタ車体)、フィルムが終わってしまい、二本目のフィルムに入れ替えて御本人を撮らせていただきました。この車、最近コンビニでも使っていますね。 今回紹介したリコー500GSとペンタックスKMの写真、雑記2の「二台の古いカメラ」(2009、9、30)に写真載せてあります。雑記2にはマミヤオートデラックスⅡとオリンパス35Sの記事もあります。
「’19年5、6月」 半年が過ぎました。あっという間の半年間でした。新緑の五月がやってきたと思ったら鬱陶しい梅雨、異常な猛暑が列島を襲ったと思ったら、今度は急激な気温低下、豪雨、地震と目まぐるしい。体調管理が大変です。梅雨が明けると猛暑、炎暑、熱中症の夏が待っています。お体を大切に。 ▲ 最近終活の一環で?去年一昨年の将棋本の整理に続いて、暗室関係の品をヤフーオークションに出品しています。一番大きなものではフジの引き伸ばし機FD-690です。(写真載せました) 梱包が偉く大変です。支柱と他の部分とを別々に梱包してヤマト便で送ります。2個口1伝票。サンダースのイーゼル16×20、フジのユニバーサルイーゼル11×14、LPLの大全紙のイーゼル18×22、SLIKの中型三脚など。 一時は市のリサイクルセンターに出そうかと思ったのですが、まだ使えるので、捨てるのはもったいないのでヤフオクに出品し始めました。トータルで7万円前後にはなりました。有難いです。 少しずつ処分していく予定です。いずれはカメラも出品する予定です。調べたらコンタックスG2はかなり世界的に人気があるらしくて、かなり高値で落札されるようです。 PC2台を八王子にある無料引き取りセンターに車で運んで引き取ってもらいました。車を停めてトランクからパソコンを取り出して渡すだけ、ものの1分もかかりませんでした。便利です。 ▲ギターの方は、右手の不調の原因のジストニア(※下に以前の記述を引用しました)を克服しようと今までの練習をしばらく休止して、易しい練習曲を極ゆっくり、右手のフォームに気を配りながら繰り返し弾いています。少しずつ良くなっているような気がします。? 全音ギターエチュードシリーズの「カルリ45のエチュード」の22番、18番、23番、同シリーズの「コスト43のエチュード」の14番、28番、30番、33番を中心に練習しています。コストの4曲は、音楽的にも美しい曲です。 ヘンチェ作曲の有名な「夜想曲」(ノックターン)、「緑の木陰にて」、井守成の「落葉の精」、フランシスコ・タレガの「ラグリマ」「アデリータ」も時々弾いています。 「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)の5番「月光」8番「夢」、6番、7番、8番、バッハのリュート組曲1番の「アルマンド」、「ブーレ」、リュート組曲2番の「プレリュード」は忘れないため、技術が大幅に低下しないため1週間に1回ずつぐらい弾いています。
▲歴史・古典コーナー(第3回)今回は大和朝廷 大和朝廷1(形成期~発展期まで) ①大和朝廷の誕生 縄文時代、弥生時代、古墳時代と時代が進むにしたがって、豪族、氏族間の幾多の抗争及び合従連衡を経てようやく3世紀末~4世紀の初め、日本を統一国家として治め始める畿内豪族の政治連合が現れました。それが大王(おおきみ、だいおう)を首長とする大和朝廷(ヤマト王権、大和王権、ヤマト政権、大和政権との呼称も)です。※大王は後に天皇と呼ばれるようになる。 創成の本拠地は奈良盆地(大和盆地)の東南部の三輪山付近、奈良時代(平城遷都)になるまで続きました。いろいろな事情により遷宮が度々がおこなわれました。 ②古墳 最近世界遺産登録候補として仁徳天皇陵を含む「百舌鳥・古市古墳群」が話題になりました。仁徳天皇陵の巨大な前方後円墳の存在は強大な権力を持っている大王が君臨していたことを表しています。大和朝廷の時代は古墳時代でもあります。 7世紀末になると仏教の影響で有力豪族や支配層の間に火葬が広がり古墳が次第に造られなくなっていった。これ以降、有力豪族及び支配者が権力を誇示するのは寺院や建築の建設に移行していく。 ・古墳の種類 方墳-円墳-前方後方墳-前方後円墳 小←---権威、権力----→ 大 ③氏姓制度(大和朝廷の政治制度) 氏・・・・大和朝廷を機能・維持・発展させるためには大王の臣下になった有力豪族の協力、活躍が必要になってきます。共通の祖先をもち、名前を同じくし、氏神(祖先神)を祭る有力豪族の同族血縁集団を氏(うじ)といいます。 氏の首長を氏上(うじのかみ)、氏の構成員を氏人(うじびと)という。彼らの生活を支えた隷属民の部民(べみん)、各家々の奴婢であるヤッコがいた。 姓(かばね)・・・氏に身分・政治的地位・家柄 ・職掌などを表す姓を与え、朝廷に組み入れていった。 ・姓の種類 臣(おみ)・連(むらじ)・君(きみ)・直(あたい)・造(みやつこ)・首(おびと)・別(わけ)・史(ふひと)・村主(すぐり)など。 臣と連は特に朝廷内で重要な要職にあった。臣姓の氏は大和での地名を氏としてかつて大王一族に敵対していた豪族でもある。平群臣、葛城臣、蘇我臣、巨瀬臣など。→→蘇我臣のように娘を大王家に嫁がせて姻戚関係を結んで地位を安定させ、権力を増大させていった。連姓は政権内での職掌を氏の名前にしている。中臣連(祭祀)、大伴連、物部連(軍事) ④ 部民制度(べみん、大和朝廷の人民支配制度) 大和朝廷の経済的、軍事的基盤で下位の民衆が労役、兵役、奉仕、貢納で支える制度 。 ・品部(しなべ、ともべ)・・・大和朝廷に奉仕する職業的集団。土師部(土器製作)、錦織部(にしごりべ、錦の織物製作)、韓鍛冶部(からかぬちべ、、渡来系の銅鉄器製作)、陶部(すえべ、須恵器製作)、弓削部(ゆげべ、弓の製作)、矢作部(矢の製作)、馬飼部(うまかいべ、馬の飼育、調教)、史部(ふみべ、記録・文章の作成)、忌部(いんべ、祭祀をつかどった)など。各品部の首長が伴造(とものみやっこ)、氏人たちを伴(とも)と呼んだ。 ・名代、子代の部(なしろ、こしろ)・・・大王家直属の部民で大王家の食事、身の回りの世話、護衛、養育などをした。 ⑤私有地(直轄領)、私有民 ・朝廷の直轄領→屯倉(みやけ) 、豪族の私有地→田荘(たどころ) ・部曲(かきべ)・・・有力豪族(氏)の私有民で大伴部、蘇我部、物部などのように、氏の元で奉仕、貢納を行った。 ⑥対外交渉(中国、朝鮮) ・倭の五王・・・421年~502年まで13回にわたって、讃(さん)・珍(弥)(ちん・み)・済(さい)、興(こう)、武(ぶ)と呼ばれている倭の五王が中国の南朝に朝貢している(「宋書の倭国伝)。宗の皇帝から高い称号を得て国内統一と対朝鮮半島外交を有利に進めようとした。 武の提出した上表文に対して宗の皇帝は「武を使時節都督倭・( )・新羅・加羅・秦韓、慕韓六国軍事安東大将軍倭国王」に叙している。武が自ら名乗った時の( )の部分→百済が除外されている。百済がすでに宗の皇帝に朝貢し認められて独立国であることを意味している。 この間の天皇は応神、仁徳、履中、反正、允恭、安康、雄略の7天皇で 武だけは雄略天皇とほぼ確定されている。他の天皇は諸説があり確定していない。 理由:稲荷山古墳出土鉄剣銘文(埼玉県)の「獲加多支鹵」大王(ワカタケル)が 雄略天皇の大初瀬幼武(おおはつせワカタケル)(日本書紀)、大長谷若建(オオハッセワカタケル)と酷似。 江田船山古墳出土鉄刀銘文(熊本)の「獲□□□鹵」大王もワカタケルと解釈されている。 ☆1、この頃大和朝廷が中国とは従属的関係にあり、朝鮮とは何らかのかかわりを持ち、戦いをしたりしていることがことがわかる。(詳しくは次回以降で) 2、この頃すでに大和朝廷の支配→九州地方~東国地方まで及んでいる。 3、鉄製品の高度な製造技術の広範囲の広がり。 4、名前の部分は漢字の音訓を借りて読ませている。→万葉仮名のはしり ◎倭の五王の一人武・雄略天皇の万葉集の有名な和歌一首 天皇の御製歌(すめらみことのおおみうた)
こもよ みこもち ふくしもよ みぶくしもち このおかに なつますこ いえきかな なのらさね そらみつやまとのくには おしなべて われこそおれ しきなべてわれこそませ われこそは のらめ いえをもなをも (訳)籠をさあ きれいな籠を持ってさあ へらをさあ かわいいへらを持ってさあ この岡に春の野の草を摘んでいらっしゃる娘さん 家がどこかお聞きしたい 名前をおっしゃい この大和の国はすべて一帯わたしが治めているのだよ わたしこそが治め従えているのだよ わたしからこそ まず告げようか 家も名前も (語釈)・籠-春、野草や薬草を摘むときに使う竹や草木の蔓(つる)で編んだカゴ ・掘串-竹や木のへら ・み籠、み掘串-「み」は称詞で美しい、素晴らしいの意味 ・児-女性を親しんで言う言葉 ・名告らさね-名前をおっしゃい 古代人は普段は通称名を使い本当の名前は秘密にしていて、求婚されたとき等重要な時以外は明かさないとされていた。家、名を教えることは求婚に応えることを意味する。 ※本当の名前を明かさないのは古代信仰で呪詛されるのを嫌ってのことらしい。 ・そらみつ-大和にかかる枕詞、語源的には「空見つ」「空満つ」あたりか。 ・おしなべて―押しなびかせて、一面に従えて。すべてととる説も。 ・われこそ座せ-わたしこそいらっしゃるのだよ 天皇が自分に尊敬語を使ったように見える例、天皇に仮託して編集した人物が天皇を敬って表現したものと思われる。 ・われこそは-「われにこそは」と読む説もある。これだと娘さんに名乗らせることになる。 ☆万葉集20巻の冒頭を飾るにふさわしい王者の風格があり、簡潔で直接的な表現の中におおらかな牧歌的な雰囲気が漂う。雄略天皇に仮託された歌で、宮中の中で歌い継がれてきた歌のようだ。 結婚はまさに子孫繁栄、土地の拡大、ひいては大和の繁栄、長久を意味し、20巻の冒頭に置かれたのは予祝的な願いが込められている。 参考文献:「中学歴史の発展的学習」、「理解しやすい日本史B」(文英堂)、「詳解日本史」(旺文社)、「図説日本史通覧」(帝国書院)、「ジュニア版日本の歴史1巻日本のなりたち」(読売新聞社)、「物語日本史上・平泉澄」(講談社学術文庫)、「日本の歴史1・井上光貞、日本の歴史・直木孝次郎」(中公文庫)、「愛とロマンの世界・伊藤栄洪」(明治図書中学生文庫)、「日本書紀上-日本古典文学大系」「古事記-日本古典文学大系」(岩波書店)(岩波書店)、「ヤマト王権と古代史十大事件・関裕二」(PHP文庫)、「折口信夫全集巻4・口訳万葉集・上」(中央公論社)、「万葉のふるさと・清原和義」(ポプラ社)、「文法全解・万葉集・大久保廣行」(旺文社)、「新明解・万葉集、古今集、新古今集」(三省堂)、「万葉集選釈・尾崎暢殃」(加藤中道館)、「万葉集注釋巻1・澤瀉久孝」(中央公論社)、「萬葉集・森本治吉校訂」(日本出版配給株式会社)、「万葉の旅-上・犬養孝 」(現代教養文庫) ▲ドラマでは、朝ドラの「なつぞら」毎日一応見続けています。ただ余計な脇の話題、ネタが多いような気がします。柴田家の長男・照男と森に住む弥一郎の娘・阿川砂良との恋、ムーランルージュの話、兄と川村屋のママとの金銭トラブル(すでに解決済みのような)、雪月の長男・雪次郎の和菓子職人から演劇への方向転換での家族間の葛藤、今度は山田天陽の結婚話・・・。 大河ドラマの「いだてん」は低視聴率ながら結構楽しみにして見ています。高等女学校編での四三の女子生徒から総スカンの嫌われ役からパパ、パパと慕われるまでの怒涛波乱の展開、面白かった。黒島結菜を久しぶりに見ました。じっくり見るのはアホイノホノオ(テレ東、2014年)、ごめんね青春(TBS、2014年)以来でやはり可愛い。もう22歳になってました。 民放では、ラジエーションハウス(フジ)、「わたし、定時で帰ります」(TBS)、「インハンド」(フジ)、「きのう何食べた?」(テレ東)、「ミストレ~女たちの秘密~」(NHK)、「明治東京恋伽」(アニメ)TVK 、「神酒クリニックで乾杯」(テレ東)などを楽しんで見ました。 ラジエーションハウスの、主人公の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)が、レントゲン、CTなどの画像を深く読んで、ほかの技師、放射線科医が見逃してしまった病変を見つけだしていくのには、毎回引き付けられるものがあった。唯織と放射線科医師の甘春杏(本田翼)との恋の行方は最終回でもはっきりせず次回シリーズへ持ち越しとなった。 「わたし、定時で帰ります」では、結衣(吉高由里子)と上司で元婚約者の晃太郎との恋の行方、大方の予想通り?でドラマの流れでは大逆転で元の鞘に収まってよかった。結婚寸前で恋人の巧(中丸雄一)との結婚が巧の浮気で破談になるとは予想がつかなかった。 深読みすれば、結衣がまだ晃太郎に未練があるのを察して巧が身を引いたのではないかとの推理も考えるが・・・・。 「きのう何食べた?」は筧史郎(シロさん)の西島秀俊、矢吹賢二(ケンジ)の内野聖陽の名演が光っていた。毎回素晴らしい演技で堪能。 偶然途中からみた「神酒クリニックで乾杯を」(テレ東)もなかなか面白かった。癖の強い個性的なキャラクターの登場人物の演技、表情、ドラマの脚本、素晴らしかった。 ただ最終話、録画デッキから消えていてとても残念。また探します。 「インハンド」、有能ではあるが偏屈な寄生虫学者の紐倉哲(山下智久)と助手の高家春馬(濱田岳)との掛け合いを毎回楽しませてもらいました。 最終回、春馬の実家がある相羽村全体が死に至る新型エボラウイルスに集団感染で緊迫感があってハラハラドキドキの展開で楽しめた。感染して死ぬ寸前の春馬が奇跡的に助かる場面は感動的、元気になった春馬を紐倉をいつものように上から目線で冗談半分でいじめる場面はほっこりしてよかった。あと面白かったのは、春馬の母親(宮崎美子)が紐倉にどうも気があるらしくて翌朝、口紅を指しているのを息子の春馬が目ざとく見つけて心中穏やかでない表情、つぶやきが面白い。 「ミストレ~女たちの秘密~」、過激、危険な香りが漂っていたが、最後は5人の女主人公、ハッピーエンドに収まり、よかった。 「明治東京恋伽」もなかなか面白かった。最終話はまだなので待ち遠しい。明治時代にタイムスリップした女子高生の彩月芽衣の時空を超えた恋の行方、明治時代に居続ける選択をするのか興味津々。 「白衣の戦士」「集団左遷」「家政夫のミタゾノ3」「癒されたい男」は途中リタイヤ。 ドラマではありませんがテレビショッピングの「東海林のり子&小堺のグッドチョイス!」(MX)、偶然に時々見ています。なかなか二人の掛け合いがほのぼのとして実に面白い。 小堺は父ではなく息子の翔太。 小堺が商品を紹介して「グッドチョイス!」 と右手Vサインで勧めると、東海林が「出たな!」 小堺及び商品担当者が詳しく説明すると、東海林が首をかしげながら手を頬にやる疑問の「もやもやポーズ」、説明を聞いた東海林が納得すると、晴れやかな表情で小堺と同じく右手Vサインで「グッドチョイス!」 、お決まりのパターンがツボにはまって実にいい。 いつ放送するのかもわかりませんが、偶然目に飛び込んでくると楽しく見ています。 ▲今回は10枚の写真を載せました。(左1右2・・・の順) 1、吉祥寺の店頭ミニライブ 2、新宿東口駅前、歩行者天国(6/16日曜日) 3、4 ヤフオクに出品した暗室のイーゼルと富士の引き伸ばし機のFD-690、よく使いました、感謝。 イ-ゼルは何と38、500 円で落札されました。 5、飛び魚、胸びれが長い。 6、ホンダのディーラーでもらった日清のチキンラーメン 7、;深夜の月 8、家蜘蛛、時々出てきます。この蜘蛛、指をもっていっても逃げない不思議な蜘蛛でした。この後、アップで植物、昆虫を大きく撮りたいのでマクロレンズを買いました。 9、夏つばき、去年の秋に枝打ちしたので、花が小ぶりです。 10、銀座ワコーの有名なショーウインドウ、鳥はフラミンゴのようです。
「’19年春」 新元号・令和の新しい時代を迎えました。令和の典拠は万葉集巻五の大伴旅人が大宰府の長官(帥)であった時、梅の宴を開いたときの梅花歌三十二首の序文の「于時、初春令月、氣淑風和、・・・・」→「時に初春の令月にして、気よく風和らぎ・・・、」からとったものです。今宵、初春の美しい月明かり、空気は澄み渡り、風は微かに穏やかに吹き・・・ 麗しく和やかな時代になってほしいものです。 毎年同じようなことを書いていますが、早いものでいつの間にか新緑の五月を迎えました。 木々が芽を吹き、葉を茂らせ、枝を伸ばし始めました。植物の生命力にはいつも圧倒されます。 令和の時も平成同様よろしくお願いいたします。 ▲車の高齢者講習を初めて受けました。拝島自動車教習所 ①道路交通法の改正点、高齢者の運転の現状、注意点、などの講話 ②視力検査、静止視力だけでなくて、動体視力、視野角検査、夜間視力検査、おそらく認知機能検査も兼ねていると思われます。素早く的確に答えたり、レバーを上下左右に瞬時に倒したりするのは結構大変です。 最後に各検査の得点表(ランク表)と教官からのコメント。著しく劣る場合はアドバイスがあるんでしょうね。 ③教習所内を実際に運転する。4人一組で交代交代で運転しました。一時停止(3秒、左右確認)、信号、障害物避け(ウインカー、後方確認)、坂道発進、踏切(一時停止、左右確認)、S字カーブ、車庫入れ(方向転換)、止まった状態から段差を勢いよく乗りあげて、乗り上げたらすぐ停止、前に障害物あり、見通しの良い直線路での走行(ややスピードを上げる)。停車(ウインカー、縁石に触れないか)・・・・。段差越えが怖かったです。 久しぶりで緊張して疲れました。全部終わると、「高齢者講習終了証明書」をもらいます。この証明書がないと免許更新ができません。 ▲ギターの方は前回と同じように 相変わらず「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)を中心に練習しています。8番「夢」、6番、7番番も練習しています。7番、8番ももうすぐ暗譜で弾けそうです。6番は結構手こずっています。下のレ音→5弦の5フレットを小指で押さえる。開放弦なら楽ですが。 バッハではリュート組曲1番の「アルマンド」、2番の「プレリュード」に加え、1番のブーレ(比較的易しいとされている)、無伴奏チェロ組曲3番の「クーラント」も時間があるときに時々弾き始めました。 リュート組曲2番「プレリュード」はやはり相当難局ですが、弾けるようにしたいです。 初級の名曲と言われているヘンチェ作曲のあまりに有名な「夜想曲」(ノックターン)、「緑の木陰にて」も弾いています。譜面読みではだいたい弾けていますが暗譜はまだです。武井守成の「落葉の精」「軒訪るる秋雨」も時々弾き始めました。4曲とも心に沁みる名曲です。「落葉の精」は技術的には比較的易しいですが音楽的に弾くのは難しいです。 小品の名局「ラグリマ」「アデリータ」(フランシスコ・タレガ)ソルの5番「月光」も暗譜で必ず1回は弾くようにしています。 古賀政男の「酒は涙かため息か」「悲しい酒」「影を慕いて」も時々弾いていますが、本格的な練習ではありません。「影を慕いて」は昔暗譜で弾いていました。 ▲第2回、歴史・古典コーナー ☆東京高等師範学校と令和に因んで、万葉集からとっておきの歌2首を紹介したいと思います。 『東京高等師範学校』 大河ドラマ「いだてん」の金栗四三の入学した東京高等師範学校について大雑把について書きます。(日本の学制、明治以降改正変遷が激しいので誤りがあるかも知れませんが、とりあえず、金栗四三の出番の時に間に合わせました。) 師範学校は教員養成の学校です。明治時代の初期、政府が力を入れたのが江戸時代各国と結んでいた不平等条約の改正、中央集権化(版籍奉還、廃藩置県、法整備、地租改正)、富国強兵、教育制度の確立でした。生徒、学生を教育するには学校の先生が必要になってきます。先生を養成する学校が師範学校です。 ・東京高等師範学校の前身は日本で初めて小学校教員養成の学校(当時は尋常小学校と呼んでいた)として設立された官立(今の国立)の師範学校としてスタート→東京以外にも大阪、宮城、愛知、広島、長崎、新潟にも師範学校が作られたのに伴い東京師範学校と改称される。→時代の要請で次第に中等学校教員(後述の旧制中学、高等女学校)を養成する学校として昇格改組され高等師範学校、更には改称され東京高等師範校となる。 更には家が貧しいため帝国大学、私立の専門学校(大正7年に大学令が発布され大正年間に多くの専門学校が大学に昇格している。)には行けない優秀な学生が、授業料免除のため集まってきた。→本来の教員養成の目的からだんだん離れて総合大学(教育学を研究する教育学部は残すも)へと変遷していった。 師範学校→東京師範学校→高等師範学校→東京高等師範学校→東京文理科大学→東京教育大学→○○大学と変遷。 師範学校(初めは全国8地区に設立。大阪師範学校、愛知師範学校、長崎師範学校・・・)→次第に各府県にも師範学校が設立される。→師範学校の呼称を変更して全国の学芸大学(例:京都学芸大学、福岡学芸大学・・・)→学芸大学の呼称を変更して各県の単科の教育大学(愛知教育大学、上越教育大学・・・・)と一部の単科の教育大学が国立大学に統合され教育学部(例:群馬大学教育学部、島根大学教育学部・・・・) ・現在の国立の単科の教育大学→北海道教育大学、宮城教育大学、上越教育大学、東京学芸大学、愛知教育大学、京都教育大学、大阪教育大学、兵庫教育大学、奈良教育大学、鳴門教育大学、福岡教育大学 ※東京学芸大学だけが学芸を呼称している。下の問題の問2 ☆日本教育制度の歴史(主に初等教育) 明治5年(1872年)に学制が発布され国民皆学を目指すも、発布当初は3割ぐらいの就学率だった。理由、授業料が高い(学校を町村の負担で建設→授業料を高くする)。働き手である子どもを行かせたくない(特に農家)。 しかし国の援助、国民の教育熱の高まりで次第に就学率が高くなっていき、明治の終わりにはほぼ100%になった。 太字が義務教育期間
※尋常とは、普通のとか当たり前のという意味です。 旧制中学校は尋常小学校6年、国民学校初等科6年(明治40年までは高等小学校2年修了)を卒業すると進学できる学校で5年制(4年制の時期もあった)、今の高等学校に相当する。 今の中学校とは違います。 女子生徒は、旧制中学校に相当する高等女学校(5年、4年の時期も)へ進学ができた。 旧制高校は、今の大学の教養部(教養課程1、2年。但し旧制高校は3年が多い)に相当する。今の高等学校とは違います。 旧制中学校、高等女学校、旧制高校も家が比較的裕福でしかも成績優秀者が進学した。旧制高校のナンバースクール(全国に8校)は超エリートしか進学できず、卒業すればほぼ帝国大学への進学が約束されていた。
※川端康成の名作「伊豆の踊子」に一高生の主人公「私」が登場する。数え年で20歳。 ◎ここで問題 問1、東京高等師範学校が母体となった現在の大学をどこかでご存知でしょうか? 問2、現在教員養成系の単科の教育大学で東京学芸大学だけがなぜ学芸と名乗っているのか? 問3、「いだてん」でシマ(杉咲花)が入学した東京女子高等師範学校を母体とする現在の大学はどこか? 問4、高等師範学校から東京高等師範学校に改称されたのはなぜか? 問5、次にあげる学校が母体になっている現在の大学は? ア、東京専門学校 イ、東京開成学校+東京医学校 ウ、日本法律学校 エ、哲学館 オ、曹洞宗専門学校 カ、東京法学社 キ、女子英学塾 ク、東京商業学校 ケ、札幌農学校 コ、英吉利法律学校 サ、台湾協会学校 シ、興亜専門学校 ス、東京物理講習所 セ、東京職工学校 ソ、皇典講習所 タ、済生学舎 ※答えは、写真コーナーの説明の後にあります。 (このコーナーは、文部科学省ウェブサイトの「学制百年史」、Wikipedia、中学校、高等校の教科書、参考書等を参考にしました。) ☆ 万葉集4500首の中で時々頭の中にふいと浮かんで口ずさんでしまう歌二首 ・「家にてもたゆたふ命 波の上に浮きてし居れば 奥処(おくか)知らずも」 令和でおなじみの大宰府の帥・大伴旅人が天平二年冬十一月、大納言に任じられて京に陸路で上るとき、従者たちが海路で京に上るとき舟旅の辛さ、不安、悲しみを歌に詠んだ時の10首の中の一首。令和の梅の宴は同じ年の二月。 民俗学者で歌人であった折口信夫(歌人名、釈超空)が口訳万葉集で傑作と評価した歌、万葉集の中で一首選ぶとしたらこの歌を選ぶとも評した歌。(昭和8年、「文学」の「万葉集のわが愛誦歌一首」アンケート) たゆたふ→不安定に揺れ動く 奥処(おくか)→奥まった場所、自分の行きつくところ、自分はどうなってしまうのだろう、計り知れない底なしの不安を表している (訳)家にいてさえ心が揺れ動いて不安でしようがないのに、今は波に揺られる船旅にいるのでいっそう底知れぬ不安に襲われ、この先どうなってしまうのかわからない。 ・「秋風の千江の浦廻(み)の木積(屑)みなす心は依りぬ後は知らねど」 詠み人知らず あきかぜのちえのうらみのこづみなすこころはよりぬのちはしらねど 浦廻(み)→浜辺の湾曲したところ 木積(屑)みなす→木屑や藻屑が打ち寄せて堆積する 心は依りぬ→私の恋心はあなたに引き寄せられてしまった。あなたのことが愛しくてしかたがない。 後は知らねど→先のことはどうなるかわからないけど (訳)秋風の吹く千江の浜辺に木屑や藻屑が打ち寄せて積もるように 私の恋心は積もりに積もって、あなたが恋しくてならない。この先どうなるかはわかりませんけど(今はただただあなたが愛しい) 澄んだ秋空の青と海の青、そして浜辺の波打ち際に寄せる白波が目の前に浮かんでくるようです。ザザッー、ザザッーと波の音が絶え間なく打ち寄せ、藻屑と恋心が積もる。 i音が澄んで清らかな感じを醸しだしている。akikazeno chieno uramino kozuminasu 昔携帯のアドレスにkozuminasu〇〇〇@ 使っていたことがありました。 自分の恋心を浜辺に打ち寄せる木屑、藻屑になぞらえるなんて現代人には到底思いもつかない発想、更にはこの娘さん、自分を冷静に客観的に見ているのにもびっくりですごい。 参考文献:「折口信夫全集巻5・口訳万葉集・下」(中央公論社)、「萬葉百歌-山本健吉・池田弥三郎」(中公新書)、「文芸読本・萬葉集・山本健吉編」(河出書房新社)、「高市黒人・山部赤人-池田弥三郎」(日本詩人選3・筑摩書房)「万葉集恋歌」・清川妙(主婦の友社)、「万葉のふるさと・清原和義」(ポプラ社)、「文法全解・万葉集・大久保廣行」(旺文社)、「新明解・万葉集、古今集、新古今集」(三省堂)、「万葉集選釈・尾崎暢殃」(加藤中道館)、「万葉集注釋巻・澤瀉久孝」(中央公論社)、「萬葉集・森本治吉校訂」(日本出版配給株式会社)他 ▲ドラマでは朝ドラの「なつぞら」、まだ楽しみにしているほどではないですが「まんぷく」に引き続き見ています。早く主人公なつのアニメーターを志し、奮闘する姿を早く見たいものです。 大河ドラマの「いだてん」も見続けています。金栗四三のオリンピックのマラソン秘話、聞いてはいましたが詳しくは知らなかったので今回のドラマ、ためになりました。東京高等師範学校をはじめ、学制、教育制度を勉強することができました。(前述の歴史コーナー) 民放他では まだ見ていないけど見る予定(録画)の「わたし、定時で帰ります。」TBS、 . 「明治東京恋伽」は偶然見たアニメ、明治時代にタイムスリップした女子高生の彩月芽衣の明治時代を代表する文化人との恋が幻想的に展開する。明治ロマン、明治ノスタルジー。森鴎外、菱田春草、小泉八雲、川上音二郎、泉鏡花、松旭斎天一(チャーリー)などが登場する。歴史の勉強になり楽しい。牛なべ、馬車、鹿鳴館の夜会も登場した。登場する男があまりにも今流のアニメ定番のイケメンに描かれていて今一つ入り込めないのが残念。 一番楽しみにしているのが「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~ 」。 放射線技師と画像診断の放射線科医師の活躍を描く。 放射線技師は医師の指示、オファーに従ってX線、CTなどを撮影するだけだが、主人公の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)は主治医や放射線科医師が見落としてしまった画像から病変を天才的に見つけ出し、越権行為によるトラブルになりながらも結果的には患者の命を救っていく。五十嵐唯織は医師免許を持っているのにもかかわらず放射線技師として甘春総合病院に勤めている。 もう一つのテーマは五十嵐唯織と放射線科医師の甘春杏(本田翼)との恋の行方、二人は幼なじみで唯織は覚えているのに、杏は全く覚えていない状況で唯織は杏にずっと恋心を抱き続けている。 第三話の乳がんの話は女性にとっては切実な問題で医学的知識が視聴者(特に女性)に届けられたのではないか。 現場の医学と恋、硬軟織り交ぜて楽しめるドラマ。 「集団左遷」はTBS得意の企業再生復活ドラマ、今回は銀行が舞台。三友銀行本部が廃店と決定したのが三友銀行蒲田支店。50歳にして昇任人事で初の支店長に抜擢された片岡洋の赴任先が廃店決定の三友銀行蒲田支店、本部からは「廃店が決まっているので頑張らなくて大丈夫です。無事廃店の際には本部に戻し優遇いたします」の特例を受けて赴任するも、行員の頑張る姿を見て次第に支店存続への気持ちに変わっていく。行員全員と一緒になって存続に向けて山あり谷ありの奮闘する姿がこれから描かれていくのでしょう。本部VS蒲田支店の壮絶なバトル見ものです。主人公の支店長の片岡洋を演じるのは福山雅治、まだちょっとぎこちないですが始まったばかり、これからに期待。 「ミストレ~女たちの秘密~」は、クオリティー高いものの過激な危ない映像が流れる。4人の女性の秘密の恋、ラブサスペンス。長谷川京子、水野美紀、玄理、大政絢・・・・・・。NHK、公共放送にしては最近大胆に攻めますね。 「きのう何食べた?」は同性カップルのほろ苦くも温かい日常生活を描いたドラマ。 小さな弁護士事務所の雇われ弁護士の筧史郎(シロさん)に西島秀俊、美容師の矢吹賢二(ケンジ)に内野聖陽が演じている。食費月2万5千円以内 で史郎が工夫して作った食卓を二人が囲む。一日の出来事、思いを語りあう。ベテラン俳優の絶妙でほっこりする掛け合いが秀逸。まだ1話しか見ていないので楽しみです。 内野聖陽の乙女チックぶりも見もの。原作・よしながふみの同名漫画「きのう何食べた?」 昔よく見ていた「科捜研の女」「相棒」、見なくなりました。食指が動かないとはこういうことなのかも。 残念だったのは、終了ドラマですが「日本ボロ宿紀行」テレ東、1、2回偶然それも途中から見たのですが、初回から見たかったドラマでした。テレ東の深夜枠ドラマやTVKの深夜のアニメ、結構いい作品があるようです。新聞を取っていないので見逃すことが多いです。テレビ、DVDデッキの番組表ありますが、新聞欄のようにはいかないです。 「日本ボロ宿紀行」、売れない歌手と急逝した父の後を継いだ若い芸能事務の女社長兼マネージャとが訪れる全国各地の営業先での小さなエピソードが胸を打つ。ジーン、ほっこりの昭和感漂う人情味が愛すべきボロ宿を軸に展開する。マネージャーの篠宮春子に深川麻衣、売れない一発屋の桜庭龍二に高橋和也、篠宮春子の父・篠宮一平に平田満、龍二の古くからの追っかけの森田明美に鶴田真由。 深川麻衣は元乃木坂46のメンバーだそうだ。華やかではないがなかなか魅力的。 ▲今回は8枚の写真を載せました。(左1右2・・・の順) 1、枝垂れ梅の花、去年の冬にかなり枝打ちをしたのであまり咲きませんでした。 2、チューリップ、15年以上ぶりに突然芽を出し花を咲かせてくれました。 3、八王子の南大沢の多摩ニュウータウン通り脇の植え込みの菜の花 4、中古の車(ホンダ・FIT3)の契約時に頂いたプレゼントのランチトートバッグと60周年記念チキンラーメン 5、流しの水玉 6、橋本(神奈川県)で見つけたカラス 7、鳩、たぶんキジバト(南大沢) 8、桜(南大沢) 京王稲田堤から京王線の南大沢、橋本に初めて行きまし。多摩丘陵沿いに走る車窓からの眺めはなかなか洒落ていました。南大沢 、橋本、足を延ばして相模原で写真撮りました。いずれUPしたいと思います。相模原の先の町田は東京都です。 歴史コーナーの答え 問1、筑波大学 問2、筑波大学の前身の東京教育大学が存在していたので、学芸を教育に変更できなかった。 問3、お茶ノ水女子大学 問4、広島高等師範学校ができたので(西日本の教育界のリーダー的存在として設立) 問5、 ア、早稲田大学 イ、東京大学 ウ、日本大学 エ、東洋大学 オ、駒澤大学 カ、法政大学 キ、津田塾大学 ク、一橋大学 ケ、北海道大学 コ、中央大学 サ、拓殖大学 シ、亜細亜大学 ス、東京理科大学 セ、東京工業大学 ソ、国学院大学 タ、日本医科大学
「’19年1、2月」 毎年のように書いていますが年が明けたと思ったら、もう3月になりました。実に早い。少しずつ春が近づいています。 東京は雪がほとんど降らなっかたので、雪かきをしなくて済みました。 庭には梅の花が咲き始めました。この梅、亡きおじさんからいただいた鉢植えの梅でしたが手入れが悪いんでしょう、だんだん花数が少なくなってきたので、思い切って庭に植え替えたものです。毎年咲いてくれます。うれしいですね。 ▲1月の末から2月のあたまにかけて屋根の全面葺き替え(雨樋も)を本店が川越にある業者にしてもらいました。去年の10月の台風による瓦の破損なので費用は住宅火災保険でほぼ賄えました。奇跡的です。ありがたいことです。10年ぐらいは持ちそうです。 最近二階の6畳の部屋蛍光灯の点きが遅いので、蛍光灯、グローランプを新しくしてみましたが変わらないので(たぶん蛍光灯器具の安定器の劣化)、結局いろいろ考えてLED照明(シーリング照明)に換えました。 実に明るいです。調光調節のリモコンがついていて便利ですが、まだ慣れていないのでつい壁スイッチを押してしまいます。 世の流れは2020年に向けてLED化が進行中です。 大手の電機メーカー、蛍光灯器具製造中止(NECライティング、東芝ライテック2017/3、パナソニック、三菱電機照明2019/3)、白熱球、蛍光灯の製造中止または縮小のようです。家庭、会社、事業所等で水銀を含んでいる蛍光灯が一気に廃棄されるとまたアスベストと同じような問題が起きるかも知れません。 ▲ギターの方は前回と同じように 相変わらず「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)を中心に練習しています。8番「夢」、6番、7番、8番も練習しています。7番ももうすぐ暗譜で弾けそうです。 バッハのリュート組曲1番の「アルマンド」、暗譜でほぼ弾けるようになりましたがミスらないでスムースには弾けていません。 リュート組曲2番の「プレリュード」も譜面読みでは8割がた弾けるようになってきました。 前までは途中で止まることが多かったですが、今は大体全部一気に弾くことが多いです。 暗譜は相当まだまだです。前半、中盤、後半と分けて少しずつ覚えたいです。 やはり最初の出だしが独特でかっこいいです。 初級の名曲と言われているヘンチェ作曲のあまりに有名な「夜想曲」(ノックターン)、「緑の木陰にて」も弾き始めました。今まで弾く機会がなかったのでチャレンジしてみました。 心に沁みるいい曲です。暗譜してレパートリーにしたいです。 小品の名局「ラグリマ」「アデリータ」(フランシスコ・タレガ)ソルの5番「月光」も暗譜で必ず1回は弾くようにしています。 練習時間1時間30分は必要のようです。練習曲30分、バッハ及びレパートリーになった曲30分、弾きたい曲30分。指のケアを考えながら頑張ります。 古賀政男の「酒は涙かため息か」「悲しい酒」「影を慕いて」、 ジャズ風にアレンジした「愛の賛歌」「慕情」、童謡、今は弾く機会があまりありませんが、いずれ暗譜で弾いてレパートリーにするつもりです。 ▲ドラマでは朝ドラの「まんぷく」、いつものように楽しみに見ています。今放映中の即席麺の開発、成功、販売編は実に面白い。大笑いしながら見ています。失敗に次ぐ失敗でもめげずに工夫を重ねた末に、福子がてんぷらを揚げているのを見て、ひらめく。麺の水分を飛ばすのは麺を揚げることだと。更に神部の出た大阪帝大の近江谷教授の力を借りて麺の断面にはスポンジのように穴が多数空いているのを発見(多孔質化)。ついに完成への扉を開く。 あと1か月終わるのが惜しい。バッタモンの手ごわい「本家まんぷく」が登場して暗雲立ちこめ始めるも、製造特許認定、元従業員のスパイの白状、訴訟のにおわせによる脅しで何とか難局を乗り切る。 俳優陣みんないい味を出し、いい演技しています。俳優ってすごいといつも感心しています。 大河の「いだてん 東京オリムピック噺」、今までとは違ったテイストのドラマで戸惑いもあるものの見続けています。脚本は「あまちゃん」でおなじみの宮藤官九郎。明治時代の歴史、世相、風俗の勉強にもなります。初めは金栗四三の物語だけで1年間持つのかと疑問に思ったけど、この雑記を書いているとき調べたら後半は東京オリンピック招致に尽力した田畑政治の物語であることがわかり納得しました。オープニングの映像に阿部サダオらしき人物が日本橋の下の日本橋川(平川、神田川)を泳ぐ姿が映し出されるのが不思議でした。 視聴率低迷ながらなかなか面白く、感動的な場面があり、楽しんでいます。8話は四三と弥彦をオリンピックに送り出す周囲の人々、家族の温かい気持ちが十二分に描かれていて秀逸。 金栗四三(中村勘九郎)、四三の恩師・嘉納治五郎(役所広司)、日本選手団監督・大森兵蔵(竹野内豊)、妻の大森安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)、四三の盟友でエリート一家の御曹司・三島弥彦(生田斗真)、弥彦の母親・三島和歌子(白石加代子)、女中のシマ(杉咲 花)、四三の幼なじみの春野スヤ(綾瀬はるか)、四三の兄・金栗実次(中村獅童)、四三の母・金栗ミエ(宮崎美子)、熊本からの親友で高師の同級生の美川秀信(勝地涼)。それぞれいい味を出している。美川秀信は夏目漱石の「坊っちゃん」の赤シャツに雰囲気が似ている。春野スヤはマドンナか。 ビートたけし演じる古今亭志ん生の高座による長い語りは不評であったようでだいぶ改善されてきている。小泉今日子が志ん生の長女・美津子を演じている。「あまちゃん」ファミリーの俳優・女優が多数出演している。音楽も大友良秀。 「トクサツガガガ 」は毎回首を長くして始まるのを楽しみにしています。タイトル名がユニークで初めは何のドラマかわからなかった。小芝風花が出演ということで見始めました。小芝風花は実写版「魔女の宅急便」の主人公のキキ役で有名になったが、映画は思ったほど観客が集まらず、大ブレークにはならなかった。ただ、朝ドラの「あさが来た」の主人公あさの娘・千代役で注目され話題になった。普通ぽく真面目そうでピュアな可愛さ、口元の天然のアヒル口も魅力。 商社勤めのOLの仲村叶(小芝風花)は隠れ特撮オタクで親、職場の同僚に知られるのを極度に恐れている。ある意味特撮隠れオタであることを知られないように奮闘するドラマといってもいいのかも。知られそうになるピンチが各話訪れそうになるが幸運、オタ仲間の先輩の吉田さん(倉科カナ)や同僚の北代さん(木南晴夏)、小学生の男の子のダミアン(寺田 心)、オタクグッツの店長でコワモテの任侠さん(竹内まなぶ)の助けで何とか乗り切っていく。独り言も面白い。 叶の前に幼いころからの最強のモンスターが現れる。叶を女の子らしくと願い続けてきた母親(松下由樹)。第6話の対決はすさまじかった。母親のピンタでどうなるのかと見ていたら娘の逆襲のピンタと母親への口撃にはびっくり。迫力満点。面白い。 最終回は3月4日、楽しみです。母親との修復、オタクの先輩として慕っていた吉田さんに彼氏がいたことが露見した時の気まずい雰囲気を修復できるか。 登場する実際の特撮ヒーロー、フィギュア、小物アイテム、グッズのクオリティーが高い。名古屋放送局制作。自分では今期ナンバーワンのドラマです。 民放では、「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」「家売るオンナの逆襲」(日テレ) 、「グッドワイフ」「初めて恋をした日に読む話」(TBS)、「トレース~科捜研の男~」(フジ)、「よつば銀行 原島浩美がモノ申す~この女に賭けろ」「フルーツ宅配便」(テレ東)なんかを見ています。「3年A組」と「トレース~科捜研の男~」が特に面白い。「フルーツ宅配便」も一話完結で気軽に楽しめる。 「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」は度肝を抜かれるあり得ない設定のドラマでびっくり。主人公は美術教師の柊一颯(菅田将暉)。クラス担任の教え子で水泳選手としてオリンピック選手候補の影山澪奈(上白石萌歌)を自殺に追い込んだ犯人、黒幕探しで自分のクラス3年A組を人質にとって教室に立てこもる。 菅田将暉の迫力、迫真の演技、鬼気迫る表情が何といっても一番の魅力。教室の生徒たちの臨場感あふれる真剣な演技表情も魅力的。 「トレース~科捜研の男~」はなかなか魅力的なドラマ、トーレスとは写し取るとか、追跡するとかの意味。 陰惨な過去をもつ男性法医学研究員の主人公の真野礼二(錦戸亮)は、主観や思い込み、見込みを排して冷静な目で証拠品、遺留品、現場の中から見つけ出した真実の欠けらの鑑定結果だけを信じて犯人を暴き、被害者の無念を晴らしていく。結論ありきの刑事にはしばしば容赦なくぶつかる。 独善的な捜査をしがちで高圧的になりながらも真野の姿勢に心を開いていく刑事の虎丸良平に船越英一郎、科捜研には自分は向いていないのではないかと悩みながらも真野に影響されて少しずつ仕事に前向きになっていく沢口ノンナに新木優子、「SUITS/スーツ」に続く連投。 各話見ごたえがあり、鑑定結果から導き出された結論には驚かされ、切ない。 一話完結であるが、もう一つのテーマが真野にはあり、それは悲惨な過去(自分を除く家族殺人事件、首つり自殺した兄が犯人とされる)の真実を明らかにし本当の犯人を 突き止め、家族の無念を晴らし、兄の汚名をそそぐこと。 「フルーツ宅配便」はデリヘル嬢と従業員の日常を描いている。各話、その回の主人公のデリヘリ嬢をクローズアップしてドラマが進行する。痛くて切ない訳ありの人生が展開する。雇われ店長の咲田真一(濱田岳)、中学の同級生の本橋えみ(仲里依紗)、同級生の小田哲郎(前野朋哉)、事務員のみず子(原扶喜子)、デリヘリ嬢→みかん(徳永えり)、イチゴ (山下リオ)、レモン(北原里英)、送迎係のマサカス(荒川良々)、オーナーのミスジ(松尾スズキ) ゲストデリヘリ嬢→ゆず(内山理名)、モモ(成海璃子)、スイカ(うらじぬの)、スダチ(内田慈)、ドラゴンフルーツ(山口美也子)、サクランボ(筧美和子)、ブルーベリー(中村ゆり)、カボス(松本若菜)、ガァバ(松岡伊都美)、スモモ(阿部純子) 痛くて切ない訳ありの人生のデリヘリ嬢を従業員が温かく支えているのが印象に残った。それにしても「フルーツ宅配便」とは面白い店名 をつけたものだ。 フジのアニメの「レイトンミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル」を毎回楽しく見ています。録画のためてた分この間一気に見ました。ようやく追いつきました。 10月からオープニングテーマとエンディングテーマの音楽が変わったのがちょっと残念です。前の「チェンジっ!」足立佳奈、「大丈夫」花澤香菜がよかった。 ▲今回から将棋の話題から歴史の話題。1回目は紀尾井町 赤坂から青山通りを渡って弁慶橋を渡ると、左手にホテル・ニューオオタニ、右手に東京ガーデンテラス紀尾井町(旧赤坂プリンスホテル跡地、赤プリで有名)が見えてくる。このエリアが紀尾井町で歴史上重要な場所である。 1、弁慶橋 弁慶橋だとどうしても平安末期に活躍した僧兵の武蔵坊弁慶に因んだ名前と思いがちですがが、違うようで江戸時代、江戸城の普請に携わった大工の棟梁・弁慶小左衛門が架けた橋からとった名前らしいです。 2、紀尾井町 本HPの街44の「赤坂1」の18枚目の写真の説明、「紀尾井の名前の由来は徳川幕府の紀伊・尾張・井伊の三家の中屋敷が隣接していたことによるとか。この辺りは幕末、明治の歴史を語る上で重要な場所の一つらしいです。」 紀伊家は紀州藩、尾張家は尾張藩、井伊家は彦根藩(近江の国)の主家に当たる。 紀州藩、尾張藩は御三家ですが、 もう一つはおわかりでしょうか? 水戸黄門(徳川光圀)で有名な水戸藩です。徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜を輩出した藩でもあります。徳川家の一族で男系男子の子孫が始祖で徳川姓を名乗る藩を御三家と呼びます。徳川家康以降代々の将軍を継承するのは秀忠の系統が主であるが、何らかの事情で後継者がいない場合は、尾張、紀州、水戸から輩出するはずであるが、なぜか格上の尾張藩からは一人も出ていない。 徳川家康の息子たちがそれぞれの藩の祖になっている。 徳川藩・・・秀忠(三男、2代将軍)、尾張藩・・・義直(九男)、紀州藩・・・頼宣(十男)、水戸藩・・・頼房(十一男) 御三家を 藩の分類では親藩とも呼ばれている。 井伊家の彦根藩は藩の分類では譜代大名と呼ばれている。 関ヶ原の戦い以前から代々(譜代))家来として仕えた藩(大名)。 最後の一つに外様大名 がある。関ヶ原の戦い前後に新しく徳川幕府の家臣になった大名。外様大名は、戦略上江戸及び関東、京都、大阪、東海道周辺の重要な要地にはおかなかった。名前が示す通り中心要地から外にあるという意味。 ではなぜ御三家ではない井伊家が紀尾(紀州、尾張)と並び称されたか?幕末の大老の井伊直弼が絶大な権力を握って、当時の江戸を動かしていたことによる。現在、井伊家の跡地あたりにホテルニュータニが建っている。 ・このあたりで1878年(明治11年)、大久保利通暗殺事件が起きた。不平士族6名によって刺殺された。(紀尾井坂の変) ・井伊直弼は安政7年(1860年)紀尾井町近くの桜田門外で暗殺されている。(桜田門外の変) ▲今回は8枚の写真を載せました。(左1右2・・・の順) 1枚目、庭の梅 毎年咲いてくれます。 2枚目、吉祥寺北口前の夜景 吉祥寺にはたくさん縦横に商店街が走っていました。迷路のようです。道幅は狭いです。にぎやかで活気のある魅力的な街です。また行ってみたいです。 3枚目、東日本大震災の時、計画停電の経験から電気がなくても使えることで買った石油ストーブ、ほとんど使ってなかったのですが、15,6年使った石油ファンヒーターを処分したので代わりに去年の12月から本格的に使い始めました。暖かく静かですが、消すとちょっと臭いです。真っ赤な円筒が幻想的です。 4枚目、カレンダーの2月3月の日の並びが全く同じであることにある時偶然気づきました。日本車両の優待で送られてきたカレンダー、普通のカレンダーは1月2月が終わるとめくるか破って3月4月のページですが、このカレンダー真ん中と上の部分にミシン目があり、2月の分を切り離すと4月が現れます。3月を切り離すと5月が現れます。 5枚目、この頃酒のおつまみでよく食べます。もっぱら小さく切ってしょうゆをほんの少したらしてバター炒め。こりこりして美味しいです。 6枚目、減塩の食生活なのでインスタントラーメンは10年ぐらい食べてませんでしたが、ちょっと食べたくなって、ネットで減塩ラーメンはないか調べたら写真のラーメンがありました。イトメンは兵庫の会社で西日本では知られているみたいです。 7枚目、素麺をゆでて食べました。 8枚目、朝起きてポットの残り湯をヤカンに入れて足りない分を水道水で補給して、一日分のお湯を沸かします。
「’19年新年」 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。昨年は北海道北部地震、西日本豪雨と自然災害が多い年でした。今年は自然災害がないことを願わずにはいられません。 今年の干支の亥年(猪)は、猪の肉が栄養に富んで、健康にいいイメージから万病予防、無病息災と猪突猛進の性質から、積極的、勇気、物おじせず前に突き進んでいくなどの意味合いがあるようです。 今年は亥年にあやかって体にいいものを食べて、健康に注意して、前向きな気持ちで生活していきたいです。 今年一年が皆様にとってよい年でありますように。健康が続く限り、写真(毎月)と雑記(2ヶ月ごと)の更新をしたいと思っています。昨年も書いてまだ実現していませんが、これも目標になりますが、併せてギター演奏したものをアップしたいと思っています。 ▲ギターの方は1時間以上練習続けています。前回と同じように 相変わらず「ソルの20のエチュード」(セゴヴィア編)を中心に練習しています。5番「月光」8番「夢」、6番、7番、8番も練習しています。5番「月光」は暗譜で弾いています。7番ももうすぐ暗譜で弾けそうです。 バッハのリュート組曲1番の「アルマンド」、暗譜でほぼ弾けるようになりました。リュート組曲2番のプレリュードも譜面読みでは6割がた弾けるようになってきました。アルマンドの3倍あります。この曲、最初の出だしが独特でかっこいいです。 古賀政男の「酒は涙かため息か」「悲しい酒」「影を慕いて」も集中して練習して暗譜で弾けるようにしたいです。小品の名局「ラグリマ」「アデリータ」(フランシスコ・タレガ)は暗譜で必ず1回は弾くようにしています。 ジャズ風にアレンジした「愛の賛歌」「慕情」もそろそろ暗譜で弾きたいです。 練習時間1時間30分は必要のようです。指のケアを考えながら休憩を入れて頑張りたいと思います。 ▲将棋の方は、完全休止状態です。 プロの将棋では、なんと言っても竜王戦で唯一保持していた竜王を手放し、無冠になったことです。永世称号100期も持ち越しになりました。フルセットまで持ち込こまれた七番勝負、広瀬章人八段が激闘を制し初の竜王のタイトルを手にしました。羽生前竜王からみて〇〇●●○●●で1、2局を羽生竜王が連勝したときはこのまま押し切りそうな雰囲気でしたが、さにあらずで広瀬八段の期力充実ぶりはすさまじかったようです。 穴熊王子、振り穴王子と異名をほしいままに第51期王位戦で深浦康市王位に挑戦し見事、4勝2敗2千日手で王位を奪取、この時多用したのが四間飛車穴熊。翌52期の防衛戦では、羽生二冠(王座、棋聖)を挑戦者に迎えるも3勝4敗で敗れ失冠(最終局は得意の四間飛車穴熊)、不思議なことに七番勝負今回と同じ星勘定で進行しました。広瀬八段からみて〇〇●●○●●、第五回朝日杯将棋オープン戦の決勝でも羽生二冠に得意の四間飛車穴熊で敗れて準優勝。これ以降少しずつ居飛車にシフトチェンジしていく。今回の竜王戦7局すべて居飛車で戦っている。(角換わり5局、横歩取り1局、矢倉模様1局)完全に居飛車の実力者・竜王広瀬の誕生といってもいいかも知れません。振り飛車では羽生には勝てないと悟って居飛車に少しずつシフトチェンジして研究研鑽を積んで今回花開いたようです。 無冠の羽生九段は、今後の肩書を前竜王にするか九段にするかで注目されていましたが、九段を選択、前向きにこれからも将棋に向き合っていく意思の表れのようだ。 奇しくも羽生九段を育て、将棋プロを目指すきっかけとなった八王子将棋クラブが昨年の12月末で幕を下ろしました。無冠、永世称号100期ならず、天才・藤井聡太七段の登場と何か因縁めいています。 藤井聡太七段が通算100勝の最年少記録の歴代最速、歴代最高勝率で更新しました。 棋王戦挑戦者に広瀬章人八段がなる。変則2番勝負の第1局に敗者復活の佐藤天彦名人に勝ち挑戦者に。渡辺明棋王との五番勝負は2月から。 に。 ※将棋の欄、自分が将棋完全休止状態であることもあり今回で終了の予定です。時々は話題になっていることは触れるかもしれませんが。 次回からは日本の古典文学(主に万葉集などの和歌)、日本の歴史について勉強もかねて書きたいと思います。難しいことは書けません、中高の教科書、参考書程度。 またこの欄をコピーして歴史ページ古典文学ページもいずれ設けたいと思います。 ▲ドラマでは朝ドラの「まんぷく」楽しみに見ています。10週から13週 は萬平、福子、家族、社員の過酷な試練が描かれていて見るのが辛くなりました。手榴弾事件で進駐軍への反乱容疑で満平が逮捕、収監、その後解放されて新たな事業、栄養補助食品の「ダネンホン」の開発、製造、販売にこぎつけた満平が東京支社の若い社員のために夜間学校の奨学金を出したことで進駐軍の耳に入り脱税容疑で逮捕、収監、10万円の追徴課税・・・・。弁護士の東太一の登場によりようやく解放されて新年度からは人々の役に立つ新事業(即席麺?)の開発編になるか期待したいです。 大河ドラマ「西郷どん」も最後まで見ました(録画)。西郷隆盛がいかに偉大な人物であったか勉強になりました。幕末から明治維新の歴史の参考になりました。西郷隆盛を演じた鈴木亮平は表情、演技、喋り、雰囲気・・どれをとっても素晴らしい。 民放では、「獣になれなかった私たち」「今日から俺は!!」(日テレ)、「中学聖日記」「大恋愛ー僕を忘れる君と」「下町ロケット」(TBS)、「SUITS/スーツ」「僕らは奇跡でできている」(フジ)、「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子」(テレ朝)、「ハラスメントゲーム」「忘却のサチコ」(テレ東)なんかを録画中心ですが見ました。 「相棒」「科捜研の女」(テレ朝)は以前はよく見ていましたが、最近は食指が動かなくなりました。 「中学聖日記」は女教師と中学生との禁断の恋でいろいろ批判があったが 、回が進むにつれ好評価に変わっていった。最終回のラストシーンは感動的。タイで日本語学校の教師になっていた末永聖(有村架純)が仕事終わりに海岸によってスマホで夕日を撮った時、背後からもスマホのシャッター音が鳴り、聖が振り向くとスーツ姿の立派になった黒岩晶(岡田健史) がじっと聖を見つめほほ笑んでいた。晴れて恋が成就した二人が抱き合うシーンは感動的。一途に純愛を貫いた二人にようやく平穏なHappy が訪れる。、 「獣になれなかった私たち」は煮え切れなさ、もやもや感、イライラ感が漂うドラマででしたが、ほとんどリヤルタイムで見ました。本音を隠して我慢我慢の深海晶(新垣結衣)、根元恒星(松田龍平)がそれぞれ本音を吐露して行動を示した場面ではもやもや感が少し 晴れたような気がした。深海晶が強烈なパワハラの九十九社長に日頃の不満をぶちまけて辞表を出した場面、根元恒星がクライアントから粉飾決済を300万円で頼まれたのを悩んだ末に脅されても断った場面。 最終話で手を繋いで教会の鐘を聴きに行く二人に、鐘は鳴ったのか鳴らないのか不明で、二人のこれからも恋人なのか友達なのか、ただ単に飲み仲間なのか曖昧にラストを迎える。恒星と晶との靄っとしたやり取り、結構面白かったです。 法廷ドラマの「SUITS/スーツ」と「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子」 はともに一話完結ドラマでそれぞれテイストが違うが楽しめた。「SUITS/スーツ」はリアル感、「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子」コメディタッチ。 「SUITS/スーツ」の話題は27年前の「東京ラブストーリー」で共演した織田裕二と鈴木保奈美が再びの共演。「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子」の話題は何といっても「ドクターX~外科医・大門未知子~」を演じた米倉涼子が主役で登場すること。 「僕らは奇跡でできている」は、今まで見たことがない一風変わったドラマで、生きる上で希望を持たせてくれ、ほっこりさせられるドラマ。無類の動物好きで大学で動物行動学を教える講師の相河一樹が主人公、大好きな生き物、自分が興味あることには周囲には目もくれず夢中になるので、周りの人を苛立たせ、困らせたりする「変わり者」。普通の常識、物差しに縛られない独特の価値観、考えで行動するすることが多く、周りの人々は戸惑いながらも次第に一樹の言動に心を揺さぶられ、小さい頃の純真無垢な心を取り戻して行く。 主人公の相河一樹に高橋一生、一樹が通う真面目で頑張りすぎるエリート美人歯科医師の水本育美に榮倉奈々、住み込みの家政婦で本当は訳ありの実母の山田妙子に戸田恵子、一樹の一番の理解者の祖父の相河義高に田中泯、大学時代の恩師で一樹のよき理解者で一樹を大学に招いた生命科学部学部長の鮫島瞬に小林薫、上昇志向が強く自由気ままに映る一樹を煙たがっている準教授の樫野木聡に要潤が演じている。蟻の専門家でオタクの講師、大学生の仲良しグループ四人、口うるさいが心優しい事務長、一樹の友達で昆虫好きの幼い少年と美人の母親、歯科医院に勤める女性スタッフ などが登場する。 最終話の最後の場面で一樹は言葉通り宇宙に行ったのか、夢の世界なのか、比喩的に描いたのかわからないが宇宙飛行士姿の映像が流れる。ロシア語の勉強、水泳(体力強化)から考えるとほんとに宇宙飛行士なのかとも思う。美人エリート歯科医の水元育美の自信に満ちた顔で颯爽と公園を歩いていく姿、昆虫好きの幼い少年の国語の10点のテストを見た美人の母親が、「虹」はよく書けてるねと話しかける姿、山道を登り切って満足そうに歩数計を見ている青年は誰なんでしょう?(水元育美の元カレ?) 高橋一生、難しい役どころをうまく演じていた。素晴らしかった。特に表情を作るのは大変だったと思う。 「下町ロケット」は定番の企業間熾烈な開発競争、今回は農業トラックターの自動運転がテーマ。農機メーカークボタが前面協力により制作されたとか。CMもクボタ。人口減少に伴う農業従事者の減少で日本の農業衰退の歯止めをかけるべく開発が急がれているのが農業機械の自動化。今回は主にトラックターのトランスミッション(変速機)、ベンチャー企業のギヤゴーストVS帝国重工、帝国重工VS佃製作所。今回悪役、嫌われ役で登場した帝国重工の社長・的場俊一の神田正輝、同じく機械製造部長の福澤朗、佃製作所の技術開発部の軽部真樹男の徳重聡が憎々しげでいい味を出していた。演技とは言え嫌な奴だった。 このシリーズ、ややマンネリ化した感が否めない。VSでも最後に勝つのはお決まりの佃製作所、定番化した技術盗用・流失、裁判、会社乗っ取り、裏切り、寝返り、開発のための深夜残業・・・・。 「大恋愛ー僕を忘れる君と」は若年認知症にかった女性産婦人科医師・北澤(のちに間宮)尚 と売れない作家・間宮真司とが尚の引っ越し先で運命的に出会って恋に落ちる。 人生100年とテレビでやたらに言われ、刷り込まれる時代(本当に100年も?)、寿命が延びて高齢化が進んでいるのは確かな時代、認知症は誰にでも起こりうる可能性があるので、タイムリーな、ついつい見入ってしまうドラマ。 尚の戸田恵梨香、真司のムロツヨシ、二人の演技素晴らしかった。認知症に罹って尚をストーカーする松尾公平の小池徹平の迫真の演技、気味悪かった。 ▲今回は8枚の写真を載せました。(左1右2・・・の順) 1枚目、金柑の甘煮、酸っぱい金柑も食べられます。 2枚目、庭の南天 3枚目、家に入ってきたカメムシ 4枚目、高崎市、城市址公園のバラ、高崎市役所の目の前の公園です。 5枚目、前橋市の猫、この猫は人なつっこくて、じっとしていないのでなかなかうまく撮れませんでした。立ち去ろうとしてもいつまでもついてきました。 6枚目、同じく前橋市の猫、居酒屋の看板?猫らしく人を警戒する様子は皆無、撫でられても平気でした。 7枚目、高崎市役所の展望階から望む上毛三山と高崎市内。上毛三山は赤城山、榛名山、妙義山。 8枚目、高崎市、高崎駅西口北のOPA(紫にライトアップ)
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